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スー・チー女史、軍部と「歩み寄り」

 長らく対立していた軍部との「和解」でしょうか。これはビルマの変革を内外にアピールするものと言えますね。それと当ブログのアジアカテゴリでは最近印パばかりでしたが、久々に印パ以外のネタを提供いたします。

引用

ミャンマー:スーチー氏、国軍記念日の式典に初出席

【ヤンゴン春日孝之】ミャンマーの首都ネピドーで27日、国軍記念日の式典があり、野党「国民民主連盟(NLD)」のアウンサンスーチー議長が初めて出席。軍と厳しく対峙(たいじ)した旧軍政時代との違いを際立たせた。

 式典では兵士6000人規模の軍事パレードがあり、スーチー氏は軍将校と言葉を交わしながら観覧した。スーチー氏は最近「この国の変革には軍の役割が欠かせない」と繰り返すなど、軍との協調姿勢を強調している。軍の支持を得ることで、自らの政治基盤を固めたいとの思いもあるとみられる。

 ミンアウンフライン総司令官は式典での演説で「国民が望む民主化への道を強固にするため、我々は歩み続ける」とテインセイン政権の民主化改革への協力姿勢を鮮明にし、「政治的にも先導的な役割を果たす」との決意を述べた。

 毎日新聞 2013年03月28日 10時02分
 長年軍部と対立してきたアウンサン・スー・チー女史、及びNLD(国民民主連盟)、そのスー・チー女史が27日に首都ネピドーで、国軍記念日式典に出席したみたいです。

 かつて自分を抑圧してきた軍事政権に対し「許す」と言う心構えなのか「この国の変革には軍の役割が欠かせない」と軍部に理解を示しているスー・チー女史、現在のティンセイン政権が前任者とは180度違うと言うことで、民主化に進みそうだと期待しているかも知れませんね。

 軍事政権もこれまで欧米から受けた圧力で疲弊したビルマを回復しようと、民主化に舵を切りましたが、そこにスー・チー女史が協力するならば国際社会のビルマに対する目が変わると読んでいるかも知れない。

 政府において大多数を占める軍の支持を高めることで、自身の政治基盤を強めようとするスー・チー女史、この記念式典出席はいずれトップに立つ為の試金石にしたいのでは?
 そう言えばかつてのネルソン・マンデラ氏もかつて自分を虐げた白人政権を許し、民族和解と協調を強調したことで南アフリカの変革につなげたのだから、そう言うところではスー・チー女史ってマンデラ氏と似てるよなァ・・・。

theme : 国際政治
genre : 政治・経済

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