安田講堂占拠事件の余波
高度経済成長、東京オリンピック開催と繁栄を謳歌した1960年代の日本、ただ!! この時期ベビーブームに生まれた世代が大学に多数入学したものの、権威主義的な大学のやり方に一部の学生が反乱を起こし、大規模な暴動が起こったいわゆる「学生運動」が活発になった時期でもあります。
その中でも東大安田講堂占拠事件はその最もたるもので、学生運動を象徴するものであります。その混乱と過激さは現代史における重大事件に取り上げられるほど有名です。それにより東大側が受けた損失も少なくなく、予定されていた行事が中止に追い込まれたくらいです。そんなわけで今から45年前の今日1968年3月28日は、安田講堂占拠事件で東大がこの年の卒業式を中止した日です。
1960年代後半、当時権威主義的だった大学に対し「授業料の値上げを許すな!」「開かれた大学にしろ!」と我々の訴えを聞け! と主張する学生が全国から集まって結成された全共闘(全学共闘会議)は、全国の大学で集会やデモを行い、時には暴力沙汰にまで及ぶなどの実力行使に出るなど、全共闘の過激ぶりは社会問題化しつつありました。
1968年1月、東大医学部の学生が新しい制度導入に反対しストを起こしたのがきっかけで、東大にまで及んだ学生運動と全共闘の触手、大学側と全共闘、学生たちの仁義なき戦いは日増しに激しさを増し、3月12日に医学部総合中央館を、同月27日には安田講堂を占拠して警察や機動隊と激しい構想を繰り広げるなど、しっちゃかめっちゃかでは片付かないほど凄惨なものになりました。
この混乱に伴い3月28日、予定していた東大卒業式が全共闘に所属する医学部の学生らの実力行使により卒業式が中止に追い込まれたのでした・・・。
その後も混乱は続き、翌年の1月になって安田講堂占拠事件に代表される東大紛争は終わりを告げたのでした・・・。全共闘以下学生らの逮捕者は600人以上に上り、またこの事件の余波でこの年の入試も中止を余儀なくされるほど、安田講堂占拠事件がもたらした代償はかくも大きかったと言えます。卒業式だけでなく入試も中止、いかにこの事件が東大に多大な損失を与えたものだったかを物語ります。
この事件を起こした全共闘の構成員は、いわゆる左翼思想が多く、暴力に訴えるやり方でこう言う事件を起こしたことで保守系の政治家などから「アカの温床」「文系や医学部は危険思想だ」と名指しで批判され、ある者は「文系学科は全て廃部しろ!」「左翼思想が学生運動を起こした」と左翼や文系学科を否定する発言をするなど、左翼思想のせいでこのような暴動が起こったんだと批判キャンペーンまで行ったのです。
現にこの事件に関与した学生の一人に、後の元官房長官・仙谷由人がいたもんだから「自衛隊を暴力装置」なんて問題発言を起こした背景には、当時から左翼思想にかぶれていたことがうかがえる。
学生運動は自分たちの親の世代に対する反乱だと言うが、どちらかと言えば左翼勢力による反乱かも知れません。
その中でも東大安田講堂占拠事件はその最もたるもので、学生運動を象徴するものであります。その混乱と過激さは現代史における重大事件に取り上げられるほど有名です。それにより東大側が受けた損失も少なくなく、予定されていた行事が中止に追い込まれたくらいです。そんなわけで今から45年前の今日1968年3月28日は、安田講堂占拠事件で東大がこの年の卒業式を中止した日です。
1960年代後半、当時権威主義的だった大学に対し「授業料の値上げを許すな!」「開かれた大学にしろ!」と我々の訴えを聞け! と主張する学生が全国から集まって結成された全共闘(全学共闘会議)は、全国の大学で集会やデモを行い、時には暴力沙汰にまで及ぶなどの実力行使に出るなど、全共闘の過激ぶりは社会問題化しつつありました。
1968年1月、東大医学部の学生が新しい制度導入に反対しストを起こしたのがきっかけで、東大にまで及んだ学生運動と全共闘の触手、大学側と全共闘、学生たちの仁義なき戦いは日増しに激しさを増し、3月12日に医学部総合中央館を、同月27日には安田講堂を占拠して警察や機動隊と激しい構想を繰り広げるなど、しっちゃかめっちゃかでは片付かないほど凄惨なものになりました。
この混乱に伴い3月28日、予定していた東大卒業式が全共闘に所属する医学部の学生らの実力行使により卒業式が中止に追い込まれたのでした・・・。
その後も混乱は続き、翌年の1月になって安田講堂占拠事件に代表される東大紛争は終わりを告げたのでした・・・。全共闘以下学生らの逮捕者は600人以上に上り、またこの事件の余波でこの年の入試も中止を余儀なくされるほど、安田講堂占拠事件がもたらした代償はかくも大きかったと言えます。卒業式だけでなく入試も中止、いかにこの事件が東大に多大な損失を与えたものだったかを物語ります。
この事件を起こした全共闘の構成員は、いわゆる左翼思想が多く、暴力に訴えるやり方でこう言う事件を起こしたことで保守系の政治家などから「アカの温床」「文系や医学部は危険思想だ」と名指しで批判され、ある者は「文系学科は全て廃部しろ!」「左翼思想が学生運動を起こした」と左翼や文系学科を否定する発言をするなど、左翼思想のせいでこのような暴動が起こったんだと批判キャンペーンまで行ったのです。
現にこの事件に関与した学生の一人に、後の元官房長官・仙谷由人がいたもんだから「自衛隊を暴力装置」なんて問題発言を起こした背景には、当時から左翼思想にかぶれていたことがうかがえる。
学生運動は自分たちの親の世代に対する反乱だと言うが、どちらかと言えば左翼勢力による反乱かも知れません。
theme : サヨク・在日・プロ市民
genre : 政治・経済