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規制緩和が乱立の原因か

 今月田中真紀子文部科学相が来年新設される秋田公立美術大など3つの大学を「不認可」とした問題で起こった大学の不認可問題、これは名指しされた大学にとってみれば「ふざけるな!」だし、来年大学受験を控える受験生にとって見てもまた同じことだと思うが、法的措置も辞さない姿勢まで出したことに田中文科相が一旦不認可を撤回。とまたも二転三転ぶりを露呈した民主党政権ではあるが、突然不認可にした理由について田中文科相は「大学設置認可の在り方を抜本的に見直す」「大学の乱立に歯止めをかけて教育の質を向上させたい。これが私の真意だ」と持論をかざしているが、討議もせず自分の思い付きで行うことは大臣の特権を乱用しているとしか言えない。

 なぜこの不認可問題は起こったのか? 私はニュースや新聞でこの話題を見て思ったことが「なぜ大学がここまで多くなったのか」と言う疑問である。

 ここ最近新たに新設された大学の数は年々増加傾向にあるが、ただ一つ言えることは今少子化に歯止めがかからない状況で、年々小中高の数は減っているにも関わらず(昨年度廃校となった小中高の数は474校《公立学校》、少子化だけでなく市町村合併も理由だが)大学の数だけは増えていると言うこの構図、特異と言わざるを得ないです。

 大学がここまで乱立すると大学間格差が激しくなり、受験希望者が分散し大学によっては定員割れを招き、それに伴い赤字経営を強いられるリスクだってあるはずなのだが・・・!!

 ここまで乱立に歯止めがかからない状況を作ったのは、小泉政権下で規制緩和が進んだことも挙げられる。
 規制緩和導入前は、大学を新設するに当たって膨大な数の資料や文書が必要だったのに、規制緩和を導入してからはその必要がなくなって安易に新設出来る環境となったこともまた、各地に大学が出来るようになったこともしかりだが、乱立だけでなく大学の質低下を招いたことに責任感はなかったのだろうか、文部科学省関係者は。

 工場で大量生産されるように大学の数が増え続け、結果大学間格差は激しくなり中には受験希望者が定員に満たない→授業料などで得る利益が激減→大学全体の利益が増えない。と言う負のスパイラルに陥ったところだってあるのだ。新入生が集まらなければ大学経営は行き詰まるだけで学生やスタッフにとってもマイナスだ。

 質より量。を重視する体質に対し、これではいけないと思ったからか、田中文科相は行動に打って出たかも知れないが、充分な討論を重ねず、大学関係者に理解を得ないままで起こした不認可措置は行き過ぎ感も否めないが、背景にあるのは、規制緩和がもたらした弊害だと言うことではないでしょうかね。新設を認めない以前に一部の赤字続きの大学などをどうするかと言うこともまた文科省は考えるべきではないだろうか。

theme : 短大・大学
genre : 学校・教育

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