現職のコレア氏が大統領に再選
エクアドルで新憲法に伴い大統領選挙が行われ、現職のラファエル・コレア氏が再戦したようです。
コレアは自身をキリスト教左翼人道主義者と称し、反米思想を掲げベネズエラのウゴ・チャベス大統領やボリビアのエボ・モラレス大統領らと反米左翼政権を指向するなどアメリカと対立する姿勢を見せており、また隣国コロンビアから、コロンビア革命軍(FARC)への支援を疑問視されたがコレア大統領はこれを否定したものの、後にコロンビア政府とFARCへの対応を巡って衝突し軍事危機を招くなども起こしてはいますが・・・(2008年3月にエクアドル国内でコロンビア軍がFARCの最高幹部を射殺した際、コレア大統領は主権侵害だとコロンビア政府に抗議し、一時期コロンビアと国交を断絶すると宣言し、ベネズエラやニカラグアと共に軍をコロンビア国境に派遣するなどし軍事衝突の危機を起こすが、米州機構の仲介もあって危機は回避された)。
「貧しい人々のための政策を最優先する」とベネズエラのチャベスにも似た貧困層の為の政策を掲げ、エクアドルを良くしようとしてますが、チャベスのような独裁体制になってしまうのでは?とも思いますね。
ただコレア大統領以前のエクアドルでは1996年以降大統領が7人も就任するなど政情が不安定だったものの、現職のコレア大統領は安定した政策を掲げ、エクアドル国内での人気は根強く、今回の再選も人気の高さが伺えたと言えますね。再選したことで大統領任期は2013年までとなってますが、行過ぎればチャベスのような大統領再選を無期限で認めることになりそうな気もしないではないですが、考えすぎでしょうかね。
さきの大統領選で再選したラファエル・コレア氏はどういう人かを説明すると、2001年にイリノイ大学で経済博士を取得し、当時エクアドルの副大統領だったアルフレッド・パラシオ氏の経済顧問を務め(当時の大統領はルシオ・グティエレス氏)、2005年にグティエレス大統領が失脚しパラシオが大統領に就任するとその内閣の経済省に任命されましたが、コレアは左翼的経済学者でパラシオ大統領が推進する新自由主義経済と対決する経済政策を進め世界銀行やIMFと、パラシオ大統領と対立し辞任に追いやられ、翌2006年に大統領選挙に出馬し、当初は苦戦したものの後に支持を伸ばして逆転し大統領に当選し2007年にエクアドルの大統領となりました。引用
エクアドル:出直し大統領選でラファエル・コレア氏再選
【メキシコ市・庭田学】南米エクアドルで26日、新憲法制定に伴う出直し大統領選が実施され、現職の左派、ラファエル・コレア氏(46)が「再選」される見通しになった。新憲法下での今回の当選が1期目となり、任期は2013年5月までの4年間。
選管の集計速報(開票率40.38%)によると、コレア大統領は得票率50.97%で、同27.23%のグティエレス元大統領(52)らを引き離した。
AP通信によると、コレア大統領は同日の勝利宣言で「貧しい人々のための政策を最優先する」と語った。
経済学者のコレア大統領は新憲法制定を公約に07年1月に就任。エクアドルでは96年以降10年間で7人の大統領が就任するなど政情不安が続いたが、コレア大統領は高い人気を維持し、安定した政権運営を続けている。
毎日新聞 2009年4月27日 18時36分
コレアは自身をキリスト教左翼人道主義者と称し、反米思想を掲げベネズエラのウゴ・チャベス大統領やボリビアのエボ・モラレス大統領らと反米左翼政権を指向するなどアメリカと対立する姿勢を見せており、また隣国コロンビアから、コロンビア革命軍(FARC)への支援を疑問視されたがコレア大統領はこれを否定したものの、後にコロンビア政府とFARCへの対応を巡って衝突し軍事危機を招くなども起こしてはいますが・・・(2008年3月にエクアドル国内でコロンビア軍がFARCの最高幹部を射殺した際、コレア大統領は主権侵害だとコロンビア政府に抗議し、一時期コロンビアと国交を断絶すると宣言し、ベネズエラやニカラグアと共に軍をコロンビア国境に派遣するなどし軍事衝突の危機を起こすが、米州機構の仲介もあって危機は回避された)。
「貧しい人々のための政策を最優先する」とベネズエラのチャベスにも似た貧困層の為の政策を掲げ、エクアドルを良くしようとしてますが、チャベスのような独裁体制になってしまうのでは?とも思いますね。
ただコレア大統領以前のエクアドルでは1996年以降大統領が7人も就任するなど政情が不安定だったものの、現職のコレア大統領は安定した政策を掲げ、エクアドル国内での人気は根強く、今回の再選も人気の高さが伺えたと言えますね。再選したことで大統領任期は2013年までとなってますが、行過ぎればチャベスのような大統領再選を無期限で認めることになりそうな気もしないではないですが、考えすぎでしょうかね。