これからのタイはどうなってしまうんでしょうか!?
タクシン・シナワット元首相支持派とタイ政府の間で一悶着どころではない騒ぎとなっているタイ、騒ぎはますます激しくなる一方で、今後一体どうなるんでしょう?
11日に南部のパタヤで開催予定だったASEAN(東南アジア諸国連合)首脳会議会場のホテルに乱入し会議を中止に追いやり、翌12日には、タイ政府が非常事態宣言を出した直後にアピシット首相がいる内務省の建物に乱入しアピシット首相が乗っていたとされる車を囲んで襲撃するなどUDDからすれば、アピシット首相に対する不満が一気に爆発!?したんでしょう。
「タクシン万歳!」「アピシットは辞めろ!」というシュプレヒコールのもと抗戦を続けるUDDと、実力行使でタクシン派を鎮圧するアピシット首相との対立で、タイ情勢はまたもや緊迫したものとなっているようです。12日にはパタヤでのデモを扇動したとされる反体制派のリーダーが逮捕したとタイ警察は発表しましたが、これに対しUDDが釈放を求めるデモを警察署の前で起こすのでは?とも思いますね。
今回の騒動は、去年の空港占拠事件との関連は分からないが、一時衰退していたタクシン派が盛り返し、またも国内世論が真っ二つに別れ、空港占拠事件のあおりで延期されていたASEANの会議を、アピシット首相の名誉挽回のチャンスとしたものの、タクシン派がそれを妨害したという構図は間違いないと思います。今回のアピシット首相の辞任を要求する為にUDDがASEAN会議場に乱入し会議が中止に追いやられたことには、空港占拠事件以上にASEAN内部におけるタイの評価を落としかねないこととなるでしょう。
ASEAN内部ではタイの影響力は高く、発言権もまた多かったものの実力行使による首脳会議の中止を許したことで、ASEANにおける影響力低下は免れないだろうし、またASEAN内部だけでなく、タイは国際的影響力も大きく落とすことにもなるでしょう。
タクシン元首相は国外から支持者に向けて「これは人民革命だ」とUDDの一連の行動を賞賛し、また「クーデターが起こるようなら、帰国する準備がある」と述べ、政界復帰を示唆する発言をしたようです。
UDDとタイ政府の対立から起こった暴動、UDDがASEAN首脳会議を中止に追いやれば、これに対し政府は実力行使には実力行使で対抗、と緊張情勢が収まらないタイ情勢、アピシット首相をはじめ、タイ政府からすれば「タクシンは我々を貶めようとして、今回の暴動を扇動した。これはタクシンによる“陰謀”だ」だろうし、UDDからすれば「タイをよく出来るのはタクシンだ!」「アピシットこそ我々を貶めようとしている」で、水掛け論の様相に変わりはない。
一方のタイ政府、またも非常事態宣言にまで発展した政治的混乱を収拾しないことには、ASEANはもとより国際的評価も回復できないでしょう。 またもや緊張状態となったタイ、しばらく目の離せない展開が続きそうです・・・。この政治的騒乱のしわ寄せを受けているのは日本人をはじめ外国人観光客ではなかろうか?タイにとって観光は大事な収入源ですから、今回の政治的騒乱といい去年の空港占拠事件といい、タイは大きな損失を被ったとしか言えません。
タイでこのまま騒乱が続けば?他の東南アジア諸国にも影響は出るだろうし、タイを訪れる観光客が激減しタイ国内はもとより全世界の観光業界にも影響も出て、大事な収入源を失って経済危機に直面します(激しいインフレか?)。何かと政治的混乱の多い東南アジアにおいて、タイは安定していたのに近年はその面影も無い・・・。
中国やインドが躍進し、次にアジアで経済的な躍進が来るのはタイか?と思ったが、近年の政治的混乱の多発でそうでもなくなってしまったようです・・・。今後のタイはどうなるんでしょうね?
タクシン元首相を支持するグループ・反独裁民主戦線(UDD)が首都バンコクで抗議活動を激化させ、これを受けてアピシット・ウェチャチワ首相が、バンコクとその周辺に非常事態宣言を出し、警察や治安部隊を動員したもののUDDはバンコクでデモを強行したことで、UDDと治安部隊の衝突が起こって、UDD側は火炎瓶と投石で抗戦し、これに対し軍は催涙ガスで応戦しこれにより多数の負傷者が出ており、物々しい雰囲気となっています。引用
タイ:首相が非常事態宣言 軍、デモ隊の強制排除開始
【バンコク西尾英之】タイのタクシン元首相派市民グループ「反独裁民主戦線」(UDD)が12日、首都バンコクでの抗議行動を激化させたため、アピシット首相は同日、バンコクとその周辺に非常事態を宣言した。武装した軍兵士や装甲車がバンコク市内各所に配置され、13日未明からは道路を占拠するタクシン派の強制排除が始まった。この際の衝突で双方合わせて70人以上が負傷。さらに多数の死傷者が出れば対立の一層の激化は必至で、タイ情勢は緊迫した場面を迎えている。
軍は13日午前4時(日本時間同6時)過ぎから、バンコク中心部の幹線道路で、道路を占拠するタクシン派の排除に乗り出した。タクシン派は火炎瓶や投石で対抗。軍は催涙ガス弾のほか、実弾も発砲した。軍の報道官は「タクシン派側が発砲してきたため、撃ち返した」と語った。
タクシン派は11日、中部の都市パタヤで東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議会場のホテルに乱入、会議を中止に追い込んだ。さらに12日の非常事態宣言直後、首相がいる内務省の建物に乱入。建物を出ようとする首相の車を取り囲み、棒で殴りかかるなど暴行を働いた。
タクシン元首相は12日夜、国外から電話で支持者に「これは人民革命だ」と称賛するメッセージを伝え、「クーデターが起こるようなら、帰国する準備がある」と述べた。
毎日新聞 2009年4月13日 11時45分
11日に南部のパタヤで開催予定だったASEAN(東南アジア諸国連合)首脳会議会場のホテルに乱入し会議を中止に追いやり、翌12日には、タイ政府が非常事態宣言を出した直後にアピシット首相がいる内務省の建物に乱入しアピシット首相が乗っていたとされる車を囲んで襲撃するなどUDDからすれば、アピシット首相に対する不満が一気に爆発!?したんでしょう。
「タクシン万歳!」「アピシットは辞めろ!」というシュプレヒコールのもと抗戦を続けるUDDと、実力行使でタクシン派を鎮圧するアピシット首相との対立で、タイ情勢はまたもや緊迫したものとなっているようです。12日にはパタヤでのデモを扇動したとされる反体制派のリーダーが逮捕したとタイ警察は発表しましたが、これに対しUDDが釈放を求めるデモを警察署の前で起こすのでは?とも思いますね。
今回の騒動は、去年の空港占拠事件との関連は分からないが、一時衰退していたタクシン派が盛り返し、またも国内世論が真っ二つに別れ、空港占拠事件のあおりで延期されていたASEANの会議を、アピシット首相の名誉挽回のチャンスとしたものの、タクシン派がそれを妨害したという構図は間違いないと思います。今回のアピシット首相の辞任を要求する為にUDDがASEAN会議場に乱入し会議が中止に追いやられたことには、空港占拠事件以上にASEAN内部におけるタイの評価を落としかねないこととなるでしょう。
ASEAN内部ではタイの影響力は高く、発言権もまた多かったものの実力行使による首脳会議の中止を許したことで、ASEANにおける影響力低下は免れないだろうし、またASEAN内部だけでなく、タイは国際的影響力も大きく落とすことにもなるでしょう。
タクシン元首相は国外から支持者に向けて「これは人民革命だ」とUDDの一連の行動を賞賛し、また「クーデターが起こるようなら、帰国する準備がある」と述べ、政界復帰を示唆する発言をしたようです。
UDDとタイ政府の対立から起こった暴動、UDDがASEAN首脳会議を中止に追いやれば、これに対し政府は実力行使には実力行使で対抗、と緊張情勢が収まらないタイ情勢、アピシット首相をはじめ、タイ政府からすれば「タクシンは我々を貶めようとして、今回の暴動を扇動した。これはタクシンによる“陰謀”だ」だろうし、UDDからすれば「タイをよく出来るのはタクシンだ!」「アピシットこそ我々を貶めようとしている」で、水掛け論の様相に変わりはない。
一方のタイ政府、またも非常事態宣言にまで発展した政治的混乱を収拾しないことには、ASEANはもとより国際的評価も回復できないでしょう。 またもや緊張状態となったタイ、しばらく目の離せない展開が続きそうです・・・。この政治的騒乱のしわ寄せを受けているのは日本人をはじめ外国人観光客ではなかろうか?タイにとって観光は大事な収入源ですから、今回の政治的騒乱といい去年の空港占拠事件といい、タイは大きな損失を被ったとしか言えません。
タイでこのまま騒乱が続けば?他の東南アジア諸国にも影響は出るだろうし、タイを訪れる観光客が激減しタイ国内はもとより全世界の観光業界にも影響も出て、大事な収入源を失って経済危機に直面します(激しいインフレか?)。何かと政治的混乱の多い東南アジアにおいて、タイは安定していたのに近年はその面影も無い・・・。
中国やインドが躍進し、次にアジアで経済的な躍進が来るのはタイか?と思ったが、近年の政治的混乱の多発でそうでもなくなってしまったようです・・・。今後のタイはどうなるんでしょうね?