背景にあるのはムバラク派に対する不満の根強さ
初の自由選挙は物騒なものとなりそうです、この顛末を見たら。
「何で旧体制派の人物が残ってるんだ!!」「ムバラクの息がかかった奴を許すな!!」と不満を訴えて暴動に発展したかも知れないが、未だにムバラク前大統領への不満が根強いことと、そのムバラクの息がかかった人物が大統領になればまたムバラク路線に戻ることへの懸念が国民に強かったと言えます。
しかしシャフィーク氏は「革命は終わった。日常に帰れ」「革命は何ももたらさなかった」と演説し、革命はただムバラク体制を倒しただけで変化すら起こらなかった。イスラム原理主義が増長すればイランのような原理主義国家になりかねない。と訴えてますが、もはや革命は終わった。これ以上混乱すればエジプトは破滅に陥りかねない。と言うことも挙げられます。
世俗保守派や一部のキリスト教徒の支持を集め優位に立っているシャフィーク氏、ただイスラエルとの関係をどうするかでは難しい答えを迫られそうではある。
国民世論のムバラク派への不満が高いことが浮き彫りとなってますが、シャフィーク氏からすれば「確かに私はムバラク政権下で閣僚を務めたが、ムバラクとは違うのだよ」と言いたいのか。
決選投票にもつれ込んだエジプト大統領選挙、元空軍司令官でホスニー・ムバラク前政権で首相を務めたアフマド・シャフィーク氏と、イスラム原理主義を掲げる「ムスリム同胞団」の一派に属するムハンマド・ムルシ氏の一騎打ちとなる様相となりましたが、旧体制派の幹部が残ったことに一部の国民が首都カイロのタハリール広場に集まって抗議デモを展開し、また参加者の一部がシャフィーク氏の選挙事務所を襲撃し、放火してボヤ騒ぎを起こすと言う暴動まがいの事態に発展してしまったようです・・・。引用
エジプトで大規模デモ 元首相の決選投票進出に反発
エジプト大統領選の決選投票(6月16、17日投票)に、ムバラク政権で最後の首相を務めたアフマド・シャフィーク氏(70)が進出することへの抗議デモが28日夜、カイロ中心部タハリール広場であり、若者を中心に千人以上が集まった。カイロ西部では同氏の選挙事務所が襲撃、放火され一部が焼けた。死傷者はいなかった。
元空軍司令官のシャフィーク氏は、同じ空軍出身のムバラク前大統領の側近だった。選挙戦では「革命は終わった。日常に帰れ」「革命は何ももたらさなかった」と演説した。体制の変化を望まない世俗保守派や、イスラム団体ムスリム同胞団の伸長を望まないキリスト教徒の一部の支持を集め、第1回投票で同胞団のムハンマド・ムルシ氏(60)に次いで2位となった。
朝日新聞デジタル 2012年5月29日10時17分
「何で旧体制派の人物が残ってるんだ!!」「ムバラクの息がかかった奴を許すな!!」と不満を訴えて暴動に発展したかも知れないが、未だにムバラク前大統領への不満が根強いことと、そのムバラクの息がかかった人物が大統領になればまたムバラク路線に戻ることへの懸念が国民に強かったと言えます。
しかしシャフィーク氏は「革命は終わった。日常に帰れ」「革命は何ももたらさなかった」と演説し、革命はただムバラク体制を倒しただけで変化すら起こらなかった。イスラム原理主義が増長すればイランのような原理主義国家になりかねない。と訴えてますが、もはや革命は終わった。これ以上混乱すればエジプトは破滅に陥りかねない。と言うことも挙げられます。
世俗保守派や一部のキリスト教徒の支持を集め優位に立っているシャフィーク氏、ただイスラエルとの関係をどうするかでは難しい答えを迫られそうではある。
国民世論のムバラク派への不満が高いことが浮き彫りとなってますが、シャフィーク氏からすれば「確かに私はムバラク政権下で閣僚を務めたが、ムバラクとは違うのだよ」と言いたいのか。
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