北アイルランド危機再び!?
イギリスとアイルランドの間には根深い歴史がありますが、とりわけこの問題は複雑です。
その最大の都市ベルファストにて、毎年7月の11日から2日間プロテスタント系住民が戦勝を祝って行う「オレンジ・パレード」なるイベントを行いますが、プロテスタント系に長年対立し、虐げられてきたカトリック系住民からすれば「我々に対する侮辱だ!!」「元からいた我々を愚弄する受け入れがたいものだ!!」と怒り心頭にならないわけがなく、警官隊に対して火炎瓶や石、花火などを投げつけ暴徒化し、警官隊と衝突すると言う騒ぎとなりましたが、1998年のベルファスト合意(イギリスとアイルランドの間で交わされた和平協定・これに伴いアイルランドは北東部の領有権を破棄することになった)に反対するカトリック強硬派の怒りが収まっていないことを伺えます。
何で我々の土地をイギリスにあげねばならんのだ!! イギリスは侵略者だ!! プロテスタントはカトリックを踏みにじる悪魔だ!! ベルファスト合意はカトリックに対する侮辱!! とするアイルランドの長年の怒りがこの領土・自治問題となって現れているのだと言えます、北アイルランド問題と言うものは。一部とは言え、自国の領土をイギリスに奪われるということは彼らにとって屈辱以外の何物でもないですからね。
プロテスタント主流のイギリス、カトリック主体のアイルランド、同じキリスト教でも宗派の違いから食い違い、プロテスタントが幅を利かすこの社会だから、カトリックは面白いわけがない、プロテスタントによる支配から開放しようと一部の愛国的カトリック系住民はIRA暫定派(アイルランド共和軍暫定派)なる組織を作ってイギリス系の警察官や軍を襲撃するテロを展開し、これにイギリス側が鎮圧すると言う流血の事態が繰り返され続けた北アイルランド、宗派対立による衝突、これじゃイラクとさほど変わらないっての。
和平合意も住民の隔たりだけは埋まらない北アイルランド、この地域を巡るイギリスとアイルランドの対立はどこまで続くのだろうか・・・。
アイルランド北東部にあるイギリス自治地域・北アイルランド、1920年にイギリスが制定したアイルランド統治法により南北に分割されてから、今日に至るまで続くイギリスとアイルランドの問題となっています。竹島を巡る日韓、尖閣を巡る日中、カシミールを巡る印パ、などと並ぶ複雑な問題です。北アイルランド問題は。引用
パレード抗議の若者らが警官隊と衝突 北アイルランド
ベルファスト(CNN) 北アイルランドで11日から12日にかけ、プロテスタント系住民の「オレンジ・パレード」に抗議するカトリック系の若者らが暴徒化し、警官隊と衝突した。
パレードは毎年、プロテスタント系の戦勝記念日の7月12日に行われる。ベルファスト北部ではこの日、カトリック系の若者数十人が警官隊に火炎瓶や石、ゴルフボール、花火などを投げ付けた。
グループはパレードの通過後、さらに膨れ上がって過激化したため、警官隊がプラスチック弾や放水で鎮圧を図った。暴動は同市東部やデリーなど、北アイルランド各地で発生した。
ベルファストのカトリック地区では11日夜にも同様の騒ぎがあり、少なくとも警官22人が負傷した。警察の発表によると、車両の乗っ取りや放火に加えて40以上の火炎瓶が投げ付けられたのに対し、警官隊はプラスチック弾50発や放水で応じ、数人を逮捕した。銃が発砲されたとの情報もある。
北アイルランドでは過去3年間、パレードの時期に1998年和平合意に反対するカトリック強硬派の暴力が発生している。和平合意以降、特に今年に入ってから暴力の激化が目立っている。
最終更新:7月13日(水)13時51分 「CNN.co.jp」より
その最大の都市ベルファストにて、毎年7月の11日から2日間プロテスタント系住民が戦勝を祝って行う「オレンジ・パレード」なるイベントを行いますが、プロテスタント系に長年対立し、虐げられてきたカトリック系住民からすれば「我々に対する侮辱だ!!」「元からいた我々を愚弄する受け入れがたいものだ!!」と怒り心頭にならないわけがなく、警官隊に対して火炎瓶や石、花火などを投げつけ暴徒化し、警官隊と衝突すると言う騒ぎとなりましたが、1998年のベルファスト合意(イギリスとアイルランドの間で交わされた和平協定・これに伴いアイルランドは北東部の領有権を破棄することになった)に反対するカトリック強硬派の怒りが収まっていないことを伺えます。
何で我々の土地をイギリスにあげねばならんのだ!! イギリスは侵略者だ!! プロテスタントはカトリックを踏みにじる悪魔だ!! ベルファスト合意はカトリックに対する侮辱!! とするアイルランドの長年の怒りがこの領土・自治問題となって現れているのだと言えます、北アイルランド問題と言うものは。一部とは言え、自国の領土をイギリスに奪われるということは彼らにとって屈辱以外の何物でもないですからね。
プロテスタント主流のイギリス、カトリック主体のアイルランド、同じキリスト教でも宗派の違いから食い違い、プロテスタントが幅を利かすこの社会だから、カトリックは面白いわけがない、プロテスタントによる支配から開放しようと一部の愛国的カトリック系住民はIRA暫定派(アイルランド共和軍暫定派)なる組織を作ってイギリス系の警察官や軍を襲撃するテロを展開し、これにイギリス側が鎮圧すると言う流血の事態が繰り返され続けた北アイルランド、宗派対立による衝突、これじゃイラクとさほど変わらないっての。
和平合意も住民の隔たりだけは埋まらない北アイルランド、この地域を巡るイギリスとアイルランドの対立はどこまで続くのだろうか・・・。