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コンゴ情勢に見るマウンテンゴリラの現状

 私は昨日、フジテレビの夜のニュース「ニュースJAPAN」を見ていたら、特集で「混迷のコンゴ・脅かされるゴリラの楽園」というのをやっていて、私は興味深かったので見ました。
 舞台はコンゴ民主共和国東部ウガンダとの国境がすぐ目と鼻の先にある町・ブナガナで、コンゴ自然保護協会が管理する山に、絶滅危惧種の一つであるマウンテンゴリラが生息しており、レンジャーと呼ばれる保護職員がここに生息するゴリラを密猟者や猛獣から守る任務に当たっています。

 マウンテンゴリラとはコンゴ民主共和国東北部からウガンダルワンダの山岳地帯にかけて生息するゴリラの一種で、生息地全体での生息数はなんと700頭にしかなく、まさに絶滅のおそれのある動物の一つなのです
 その内200頭が生息するコンゴ東部のヴィルンガ国立公園において、現地のレンジャーと取材スタッフが潜入し、ゴリラたちの生態を探ろうとしてました。なかなか出てこなく焦りましたが、やっとオスのゴリラが出てきました。そのゴリラは警戒心を見せず安心してすると生態を探りに取り掛かりました。どこからか子供のゴリラが出てきてそのゴリラに近づくと何と別のゴリラがやってきて、そのゴリラとけんかをしてさらにレンジャーと取材スタッフに対し攻撃姿勢をとりました。どうやらこのオスゴリラは「人間よ、それ以上近づくな」と訴えているようでした。その後けんかをしたオスたちは仲直りしました。

 なぜこのゴリラはこう訴えたかと言うと、知っての通りコンゴ東部では未だに政府軍と反政府勢力との軍事衝突が絶えず今月12日にはコンゴ軍とルワンダ軍がコンゴ東部で大規模な軍事作戦を敢行し、武装組織のメンバーが多数犠牲となりまた民間人にも犠牲が出て、それに対しコンゴ、ルワンダ両政府とも互いの正当性を主張し平行線のままで情勢は良くならないこともそうだし、また資源の利権も絡んでいることも複雑化に拍車をかけ、それによる難民流入や森林伐採もまたゴリラの生態系を脅かすものであることに変わりはない
 独立後も度々国内で紛争が起こったコンゴ民主共和国、その犠牲は国民だけでなくゴリラをはじめとした野生動物にも広がり、情勢は一向に良くなる兆しすら見えないコンゴ、紛争のしわ寄せは動物たちにも及ぶと言うことが分かりますね・・・。生息地域は情勢が不安定なために生態が脅かされるマウンテンゴリラ、生息数が700頭しかいないということで、積極的な保護が求められるが、当のコンゴ政府が地域の情勢を良くしてゴリラをはじめ野生動物の保護に積極的にならないことにはその先はないかも知れません
 またこの問題はコンゴだけでなく、アフリカ全体の問題でもないだろうか!?

theme : 動物・植物 - 生き物のニュース
genre : ニュース

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