「脱原発」を掲げる党が躍進か
福島第一原発事故に伴い、海外では原発に対する見る目が厳しくなっており、環境政策にうるさいあの国では、それが躊躇に出ているようです。
今回緑の党の勝利が濃厚なバーデン・ビュルテンベルク州は長くCDUが第一党として州政府を握り(旧西ドイツ時代を入れて)、いわば、メルケル政権にとっても大事な地盤だったことで、今回の敗北は手痛いし、この前のハンブルクに続いての敗北、メルケル政権にさらに厳しい目が突きつけられていると言えます・・・。
この州には4基の原発を抱え、現在の州首相はCDU所属で原発推進派の立場ですが、メルケル政権は福島第一原発の事故を受け稼動停止が古い原発の運転を停止すると言った策を打ち出すも、昨年の秋に原発運転期間を更新したばかりで、有権者から「選挙戦術だ」と指摘されており、この州首相もメルケル政権同様さらに厳しい視線を受けるでしょうね。
脱原発を掲げる政党が躍進し、脱原発に世論が動きつつあるドイツ、やはり環境政策にうるさい国ですから、原発はホントに必要か? と問いたくなりますからね。
「ドイツにもう原発など不要!!」「メルケルは原発政策を考え直せ!」と言う世論が強くなったことが、今回の敗北の要因ですが、求心力低下の上に原発政策でさらに厳しい政権運営を迫られるメルケル政権、今後もドイツ各地で州議会選挙が行われる予定ですが、緑の党の躍進には危機感を覚えているでしょうね。
福島第一原発事故の波紋が海外にも及んでいますが、原発所有国にとって原発をどうするかを問いただすことになりそうです。ヨーロッパ一環境政策にうるさいドイツ、この選挙結果は他のヨーロッパ諸国にどんな影響が出るのだろう(特に多く原発を抱えているのはフランスだが)。
27日、ドイツ南西部のバーデン・ビュルテンベルク州(シュツットガルト・フライブルクなどの都市がある州)で州議会選挙が行われ、環境政策を重視する野党・緑の党が躍進し、アンゲラ・メルケル首相率いる政権与党・CDU(キリスト教民主同盟)と、そのCDUと連立を組む自由民主党(FDP)が敗北するというニュース、福島第一原発事故により、ドイツ国内では原発の是非を巡る論争が繰り広げられ、脱原発を掲げる世論が急増したことで環境政策を強調する政党の躍進につながったと言えます。引用
ドイツ地方選、連立与党が敗北 原発政策、最大の争点に
【ベルリン=松井健】ドイツ南西部バーデン・ビュルテンベルク州で27日、州議会選挙があり、メルケル政権の連立与党・キリスト教民主同盟(CDU)と自由民主党(FDP)が敗北した。福島第一原子力発電所事故の影響で原発政策が最大の争点となり、環境政党・緑の党が躍進。ドイツの「脱原発」路線が今後、加速する可能性もある。
緑の党は社会民主党(SPD)と連立を組む方針で、ドイツで初めて緑の党が州首相の座を得る可能性が高い。同州はCDUが1953年から州政府を握ってきた同党の強固な地盤で、メルケル政権にとって大きな打撃だ。
選挙は、連立与党のCDUとFDPが、野党のSPD、緑の党と争う構図だった。暫定公式発表によると、CDUとFDPの得票率は計44.3%で、SPDと緑の党の計47.3%を下回った。緑の党は前回2006年の選挙から倍増となる24.2%を得た。
福島第一原発の事故後、ドイツでは原発の是非をめぐる論議が活発化、州議選でも最大の争点になった。同州内には計4基の原発があり、現在のマップス州首相(CDU)は原発推進論者として知られていた。メルケル政権は事故を受け、稼働開始が古い発電所の運転を停止するなど原発政策の急転換を図ったが、昨年秋に原発の運転期間を平均12年間延長したばかりだったことから、有権者に「選挙戦術」と見透かされた。
一方、緑の党は昨年から支持率が上昇基調にあった。事故後、今回の選挙を「原発の是非をめぐる国民投票」と位置づけ、原発への不安票を取り込んだ。
同日あった西部ラインラント・プファルツ州議会選挙でも、緑の党は躍進。前回選挙から3倍増となる15.4%を得た。同党はこれまで単独で州政権を握っていたSPDと連立を組む方針だ。
第2次メルケル政権は09年の総選挙後、CDUとSPDの大連立政権を解消して発足した。だが、昨年5月に西部ノルトライン・ウェストファーレン州議会選で敗れ、州政府の代表から構成される連邦参議院(上院)で過半数を失った。バーデン・ビュルテンベルク州の政権交代で上院での野党優位が強まり、メルケル首相は厳しい政権運営を強いられる。
asahi.com(朝日新聞社) 2011年3月28日10時4分
今回緑の党の勝利が濃厚なバーデン・ビュルテンベルク州は長くCDUが第一党として州政府を握り(旧西ドイツ時代を入れて)、いわば、メルケル政権にとっても大事な地盤だったことで、今回の敗北は手痛いし、この前のハンブルクに続いての敗北、メルケル政権にさらに厳しい目が突きつけられていると言えます・・・。
この州には4基の原発を抱え、現在の州首相はCDU所属で原発推進派の立場ですが、メルケル政権は福島第一原発の事故を受け稼動停止が古い原発の運転を停止すると言った策を打ち出すも、昨年の秋に原発運転期間を更新したばかりで、有権者から「選挙戦術だ」と指摘されており、この州首相もメルケル政権同様さらに厳しい視線を受けるでしょうね。
脱原発を掲げる政党が躍進し、脱原発に世論が動きつつあるドイツ、やはり環境政策にうるさい国ですから、原発はホントに必要か? と問いたくなりますからね。
「ドイツにもう原発など不要!!」「メルケルは原発政策を考え直せ!」と言う世論が強くなったことが、今回の敗北の要因ですが、求心力低下の上に原発政策でさらに厳しい政権運営を迫られるメルケル政権、今後もドイツ各地で州議会選挙が行われる予定ですが、緑の党の躍進には危機感を覚えているでしょうね。
福島第一原発事故の波紋が海外にも及んでいますが、原発所有国にとって原発をどうするかを問いただすことになりそうです。ヨーロッパ一環境政策にうるさいドイツ、この選挙結果は他のヨーロッパ諸国にどんな影響が出るのだろう(特に多く原発を抱えているのはフランスだが)。
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