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結局溝は埋まらぬまま閉幕か、COP10

 こういう問題ほど、先進国発展途上国で大きく対立する要因はないと思います・・・。

引用

遺伝資源、過去の利益触れず…COP10議長案

 名古屋市で開かれている生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)は29日、途上国と先進国の対立を抱えたまま最終日を迎えた。

 議長の松本環境相は同日朝、最大焦点である生物遺伝資源の利益配分ルール「名古屋議定書」について、妥協点を探った議長案を各国に提示。午後の全体会合での議定書採択を目指す構えだ。各国は議長案を受け入れるかどうかの検討に入っているが、内容がやや先進国寄りとの評価もあり、採択の成否は不透明な情勢だ。

 松本環境相は29日午前8時30分頃から、各地域代表の閣僚らを議長室に呼び、議長案を手渡した。

 議長案は、途上国が過去にさかのぼって遺伝資源の利益配分をするよう求めている点については触れていない。このため、国際法の原則に沿い、利益配分の対象は議定書発効以降となる。ただ、途上国が求めていた不正取得の防止や監視については、遺伝資源の利用国が監視部署を1か所以上設置すべきだとしている。

 (2010年10月29日14時33分 読売新聞)
 名古屋市で開かれているCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)は、発展途上国側が先進諸国に対し遺伝資源の利益配分を訴えたのに対し、先進国側がこれに難色を示し対立するという構図となって平行線でしたが、やはりといいますかこういう議題で対立するのは避けられなかったのでしょうかと思います。

 環境保護や動植物の利用を巡る問題で、必ず起こる先進国と発展途上国の対立、発展途上国からすれば「元は我々が利用してきたやり方をお前たち先進国は勝手にそれを自分のものにして利益を独占している! 盗人猛々しいにも程がある!」だし、先進国からすれば「儲けた者勝ちだ!! 我々がそのやり方を進化させたのだからその権利を持つのは当然だ!!」で、平行線と言っちゃ平行線です・・・。利益優先の先進国と利益の恩恵を受けない途上国、今回の逆襲は途上国からすれば「もう黙っちゃいないぞ!! 我々はいつまでも先進国の言いなりだと思うなよ!!」ですかね。

 議長を務める松本龍環境相は、この問題を丸く収めようと妥協案を練りこんだ議長案を各国に提示し議定書採択にこぎつけたいところですが、どうなんでしょうかね・・・? 一部では先進国寄りとの評価もあり、途上国側からの反発は避けられそうにないが・・・?

 もう一つ、ハリソン・フォードがこの会議に出席して、アメリカも生物条約に批准した方がいいと訴えましたが、アメリカ政府や世論がこれをどう見ているのかねェ・・・? 他国に環境保護を口すっぱく言いながら自分たちはその国際条約に批准していない。そんな国が他国に環境保護だ動物愛護だと強く言えるのだろうかと思います。

 溝が埋まらぬまま最終日を迎えたCOP10、最後まで対立が終わらぬまま何の結果もない。というのは6カ国協議やIWC総会と全く変わらない気がします・・・。

theme : 環境問題
genre : ニュース

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