フセイン政権の「ナンバー2」に死刑判決
今のイラク政府は、徹底的にフセイン政権に関わった人物の訴追をしている証拠でしょうか?
今回の「ナンバー2」アジズ元副首相の死刑判決、現在のヌーリ・マリキ政権が徹底した「旧フセイン政権狩り」をしている証拠とも取れます。
1981年から2003年までイラクの副首相を務めたアジズ被告、フセイン政権の「ナンバー2」として君臨し、独裁支配に加担して在任中にシーア派やクルド人を弾圧し虐殺にも関与しました。今回の死刑判決はそれらの罪を犯したからでしょう。となればバース党がイラク国内で起こしたことも「人道に対する罪」でしょうか。現にこの裁判ではアジズ被告の他旧バース党員だった人物2人も死刑判決を受けてますから。これに関与したかは不明だが。
死刑判決を受け、アジズ被告の娘ザイナブさんは「父は国家に仕えてきただけで、悪いことは何もしていない」と訴えましたが、シーア派やクルド人を容赦なく弾圧し恐怖で支配したフセインに逆らえなかっただけではないでしょうか。国家に使えただけだから無罪ですって、カン・ケ・イウ(カンボジアを恐怖と弾圧で支配したポル・ポト派の人物)じゃあるまいし。悪いことはしていないってフセイン及びバース党が犯した罪を許すのか? です。
アジズ被告の弁護士はこの判決について政治的意図があると指摘しましたが、背後にアメリカ及びマリキ政権の影があると思っていっているのだろうか? 未だ暗躍を続けるスンニ派武装勢力や旧バース党の流れを組む勢力を意気消沈させる為に起こしたかどうか、不透明です。
それとも、マリキ首相は「誰であれフセイン政権及びバース党関連人物は徹底的に訴追する」と強い姿勢を見せているのだろうか。そもそもフセイン政権の犯した罪は「人道に対する罪」だからなお更でしょうかね(イラク国内におけるシーア派やクルド人弾圧・虐殺、クウェート侵攻)。
イラクを恐怖で支配したサダム・フセイン政権及びバース党、フセインが処刑されてもうすぐ4年になる今、今度はフセイン政権の「ナンバー2」と呼ばれ、フセインの側近中の側近で元首相・タリク・アジズ被告がイラク高等法廷で副首相在任中にシーア派政党の弾圧に深く関与した罪で26日に死刑判決を受けたようです。引用
イラク・フセイン政権のアジズ元副首相に死刑判決
バグダッド(CNN)イラク・旧フセイン政権の「顔」として長年知られていたタリク・アジズ被告が26日、同国高等法廷で、イスラム教シーア派政党弾圧に関与したとして死刑を言い渡された。
アジズ被告は1981―2003年に副首相を務め、このうち8年間は外相を兼任。2009年3月には、1992年に貿易商42人が殺害された事件に関連して禁固15年を言い渡されていた。
裁判所関係者によると、今回の裁判では旧政権党・バース党の元幹部2人も死刑判決を受けた。
アジズ被告の娘、ザイナブ・アジズさんはヨルダンの首都アンマンでCNNとのインタビューに応じ、「衝撃を受けている」と語った。裁判では先週まで新たな証人尋問が行われていたため、この日に判決が下されるとは予想していなかったという。ザイナブさんは「父は国家に仕えてきただけで、悪いことは何もしていない」と訴えた。
同被告の元弁護士は、死刑判決の背後に政治的な意図があると主張。「本人はいつも『かれらは必ず私を殺す方法を見つけ出すだろう』と話していたが、法的見地から考えてこの判決は間違っている」と述べた。
また、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、フセイン旧政権による重大な人権侵害を改めて指摘し、責任者は裁かれるべきだとしたうえで、「罪の重さにかかわらず死刑という手段は使うべきではない」との立場を示した。
最終更新:10月27日(水)9時51分 「CNN.co.jp」より
今回の「ナンバー2」アジズ元副首相の死刑判決、現在のヌーリ・マリキ政権が徹底した「旧フセイン政権狩り」をしている証拠とも取れます。
1981年から2003年までイラクの副首相を務めたアジズ被告、フセイン政権の「ナンバー2」として君臨し、独裁支配に加担して在任中にシーア派やクルド人を弾圧し虐殺にも関与しました。今回の死刑判決はそれらの罪を犯したからでしょう。となればバース党がイラク国内で起こしたことも「人道に対する罪」でしょうか。現にこの裁判ではアジズ被告の他旧バース党員だった人物2人も死刑判決を受けてますから。これに関与したかは不明だが。
死刑判決を受け、アジズ被告の娘ザイナブさんは「父は国家に仕えてきただけで、悪いことは何もしていない」と訴えましたが、シーア派やクルド人を容赦なく弾圧し恐怖で支配したフセインに逆らえなかっただけではないでしょうか。国家に使えただけだから無罪ですって、カン・ケ・イウ(カンボジアを恐怖と弾圧で支配したポル・ポト派の人物)じゃあるまいし。悪いことはしていないってフセイン及びバース党が犯した罪を許すのか? です。
アジズ被告の弁護士はこの判決について政治的意図があると指摘しましたが、背後にアメリカ及びマリキ政権の影があると思っていっているのだろうか? 未だ暗躍を続けるスンニ派武装勢力や旧バース党の流れを組む勢力を意気消沈させる為に起こしたかどうか、不透明です。
それとも、マリキ首相は「誰であれフセイン政権及びバース党関連人物は徹底的に訴追する」と強い姿勢を見せているのだろうか。そもそもフセイン政権の犯した罪は「人道に対する罪」だからなお更でしょうかね(イラク国内におけるシーア派やクルド人弾圧・虐殺、クウェート侵攻)。