ロス暴動
一昨年アメリカ・ミネソタ州で起こった白人警官による黒人男性殺害事件(ジョージ・フロイド事件)がきっかけで起こったBLM(ブラック・ライブズ・マター)運動、改めてアメリカにおける人種問題の根深さを浮き彫りとした事件として有名だが、今から30年前の今日1992年4月29日に起こったロス暴動はロサンゼルスという人種の多様性に富んだ大都市で起こったもんだから、アメリカはもとより全世界に衝撃を与えた事件として有名です。
ロス暴動にきっかけとなった前年3月3日にロドニー・キングという黒人男性が白人警官数名によってリンチされ、暴行容疑で逮捕されたもののキングに犯罪歴があったことから、裁判ではその白人警官に無罪判決というとんでも判決が下ったことで、黒人社会を中心に不満が高まって当初は平和的な抗議活動だったものの、後に一部は暴徒化して警察署や裁判所を襲撃するという❝報復❞に打って出たのです。
そりゃ黒人にしてみれば黒人に一方的な暴力を加えた白人に対して無罪なんて「明らかに差別だ!!」って怒り心頭となるのも当然だが、公民権法が発布されてやっと黒人にも「平等」が与えられたのに、未だ差別が横行するアメリカ社会の暗部を露呈したと言える。
暴動はエスカレートして今から30年前の今日1992年4月29日、当時のロサンゼルス市長が非常事態宣言を出し、カリフォルニア州知事がロサンゼルスに州兵を派遣するという物々しい事態にまでなった。
緊迫化しつつあるロス暴動、そんな中暴力による解決より対話による解決を呼びかける声が出て、なんと事件の発端とされる被害者ロドニー・キングが「言いたいことはひとつだけだ。仲良くやっていけないのか?」とメッセージを送ったことで、各地で暴動は治まって同年5月4日にロサンゼルスにしかれていた非常事態宣言は解除、多数の死者や被害を出したロス暴動はここに終結したのだった。
なぜこのような暴動が起こったのか? 背景にあるのは未だ人種差別が横行するアメリカ社会、そのせいで人種間対立は無くならず、また司法においても有色人種に対する差別や偏見が浮き彫りとしたことも挙げられるし、暴動の発端であるロス市警内部でも黒人もとい有色人種蔑視が横行していたことが挙げられるなど、公民権法が出来ても変わっていないアメリカ社会が進歩していなかったって思うんだよね。これには白人の有色人種に対する「無知」に原因がある。相手を知ろうとしない理解しようとしないから、その延長で偏見及び差別へとつながるわけだが、無知はとんでもないことをもたらすってことだ。
それとアメリカはキリスト教原理主義国家、そのせいで自分たちと異なる考えや価値観への理解を示そうとしない内容的な考えがこういう差別や偏見につながるのではなかろうか? 一神教の問題点と言えばそれまでだが。
その衝撃の大きさから映画や小説などのネタにも使われているロス暴動、ちなみにこの事件の被害者であるロドニー・キングは「警察による人種差別行為の残虐性の象徴」と一部で評されているけど、キング本人は「警察への恨みはない」「白人も黒人もアジア系も仲良く共存できる」と寛容の精神で接したけど(「恨」の精神の塊である韓国人とはえらい違い)、2012年に死亡した。
あれから30年、BLM運動もあり人種間対立がまだ治まっていないアメリカ、後世にどうやってロス暴動を伝えていくのか? そして人種差別の愚かさにホントに気づき、共生共存出来る社会を築けるのか? アメリカはまだ大きな課題を突きつけられています。
ロス暴動にきっかけとなった前年3月3日にロドニー・キングという黒人男性が白人警官数名によってリンチされ、暴行容疑で逮捕されたもののキングに犯罪歴があったことから、裁判ではその白人警官に無罪判決というとんでも判決が下ったことで、黒人社会を中心に不満が高まって当初は平和的な抗議活動だったものの、後に一部は暴徒化して警察署や裁判所を襲撃するという❝報復❞に打って出たのです。
そりゃ黒人にしてみれば黒人に一方的な暴力を加えた白人に対して無罪なんて「明らかに差別だ!!」って怒り心頭となるのも当然だが、公民権法が発布されてやっと黒人にも「平等」が与えられたのに、未だ差別が横行するアメリカ社会の暗部を露呈したと言える。
暴動はエスカレートして今から30年前の今日1992年4月29日、当時のロサンゼルス市長が非常事態宣言を出し、カリフォルニア州知事がロサンゼルスに州兵を派遣するという物々しい事態にまでなった。
緊迫化しつつあるロス暴動、そんな中暴力による解決より対話による解決を呼びかける声が出て、なんと事件の発端とされる被害者ロドニー・キングが「言いたいことはひとつだけだ。仲良くやっていけないのか?」とメッセージを送ったことで、各地で暴動は治まって同年5月4日にロサンゼルスにしかれていた非常事態宣言は解除、多数の死者や被害を出したロス暴動はここに終結したのだった。
なぜこのような暴動が起こったのか? 背景にあるのは未だ人種差別が横行するアメリカ社会、そのせいで人種間対立は無くならず、また司法においても有色人種に対する差別や偏見が浮き彫りとしたことも挙げられるし、暴動の発端であるロス市警内部でも黒人もとい有色人種蔑視が横行していたことが挙げられるなど、公民権法が出来ても変わっていないアメリカ社会が進歩していなかったって思うんだよね。これには白人の有色人種に対する「無知」に原因がある。相手を知ろうとしない理解しようとしないから、その延長で偏見及び差別へとつながるわけだが、無知はとんでもないことをもたらすってことだ。
それとアメリカはキリスト教原理主義国家、そのせいで自分たちと異なる考えや価値観への理解を示そうとしない内容的な考えがこういう差別や偏見につながるのではなかろうか? 一神教の問題点と言えばそれまでだが。
その衝撃の大きさから映画や小説などのネタにも使われているロス暴動、ちなみにこの事件の被害者であるロドニー・キングは「警察による人種差別行為の残虐性の象徴」と一部で評されているけど、キング本人は「警察への恨みはない」「白人も黒人もアジア系も仲良く共存できる」と寛容の精神で接したけど(「恨」の精神の塊である韓国人とはえらい違い)、2012年に死亡した。
あれから30年、BLM運動もあり人種間対立がまだ治まっていないアメリカ、後世にどうやってロス暴動を伝えていくのか? そして人種差別の愚かさにホントに気づき、共生共存出来る社会を築けるのか? アメリカはまだ大きな課題を突きつけられています。