「ロシア やはり恐ろしい闇の歴史」
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1ヶ月となるこの頃、ロシア軍の邪智暴虐というかウラジミール・プーチン政権の暴走には国際社会から大ブーイングを浴びているのは言うまでもないけど、改めてロシアってやることがエゲツないというか、歴史を見てもエゲツないことばっかやってる国だとつくづく思う。この本はロシアという国がいかに凄惨な歴史ばかりなのかを知る為のものである。
「ロシア やはり恐ろしい闇の歴史」(歴史の謎を探る会編・KAWADE夢文庫)
ロシアの歴史を見れば、大体強権的な独裁者の歴史と見ていい「雷帝」イワン4世にはじまり、「野望の大帝」ピョートル1世、「冷酷な女帝」エカテリーナ2世、「大粛清」ヨシフ・スターリン、そして今のウラジミール・プーチン大統領。と実におぞましい「暴君」ばかりだが、そんな❝暴君❞が尊ばれるロシアだけに「だから民主主義が根付かない」と指摘されるのも無理はない。政教一致が当たり前な東方正教会の価値観、ロシアも東方正教会国家だからか(988年にキエフ公国のウラジミール公がギリシャ正教を国教化したことに始まる)、権力者は神に等しい存在であり、それに対する反逆は神への反逆に当たるとして体制批判がタブーとされているけど、行き過ぎた権威主義もいいところだな。そのせいで農奴制なるものが長年あったわけだが。
権力者の横暴だけじゃない。19世紀後半に革命思想が出てきて後にロシア革命に至るけど、その革命思想は非人道的なものでこれは後のロシア革命もだが、日本におけるサヨクやパヨクの暗躍につながるから、ハッキリ言って危険思想としかいいようがない。当然ロシア革命を指導したウラジミール・レーニンも暴力的な考えを持っていたかも知れないが、共産主義以外は認めないという排他的な考えがソ連につながって違った強権体質につながるから、これもまともじゃない。
また帝政時代は自分たちの属国とした国への抑圧もハンパなく、後にソ連時代に東ヨーロッパ諸国を「解放」といいつつ、第2次大戦後にそれらの国を共産党独裁国家にして属国化させ、そこで民主化の動きが出れば別の属国とつるんでそれを鎮圧するという暴力(ハンガリー動乱やプラハの春)に訴えるんだから、完全に帝国主義的な考えだ。
イワン4世やピョートル1世、スターリン、そして今のプーチン大統領のような強権的な独裁者が尊ばれ、逆に農奴制を廃止するなど革新的な考えを持っていたアレクサンドル2世、ペレストロイカやグラスノスチを展開して改革を行ったミハイル・ゴルバチョフといった穏健的な指導者が評価されないロシア、過酷な環境がこのような強いリーダーを生むかも知れないけど、逆に行き過ぎてるところもある。
この本はいかにロシアという国がロクでもない歴史ばかりなのかを知るにはうってつけだし、なぜロシアがこんな国なのかを知るにもうってつけだ。仮にこの本をロシア人が見たらどんな反応をするんだろうか?世界史に興味がある人なら、ぜひ見てほしい。今のウクライナ問題及びプーチン政権の強権ぶりの背景を知ることは確か。
「ロシア やはり恐ろしい闇の歴史」(歴史の謎を探る会編・KAWADE夢文庫)
ロシアの歴史を見れば、大体強権的な独裁者の歴史と見ていい「雷帝」イワン4世にはじまり、「野望の大帝」ピョートル1世、「冷酷な女帝」エカテリーナ2世、「大粛清」ヨシフ・スターリン、そして今のウラジミール・プーチン大統領。と実におぞましい「暴君」ばかりだが、そんな❝暴君❞が尊ばれるロシアだけに「だから民主主義が根付かない」と指摘されるのも無理はない。政教一致が当たり前な東方正教会の価値観、ロシアも東方正教会国家だからか(988年にキエフ公国のウラジミール公がギリシャ正教を国教化したことに始まる)、権力者は神に等しい存在であり、それに対する反逆は神への反逆に当たるとして体制批判がタブーとされているけど、行き過ぎた権威主義もいいところだな。そのせいで農奴制なるものが長年あったわけだが。
権力者の横暴だけじゃない。19世紀後半に革命思想が出てきて後にロシア革命に至るけど、その革命思想は非人道的なものでこれは後のロシア革命もだが、日本におけるサヨクやパヨクの暗躍につながるから、ハッキリ言って危険思想としかいいようがない。当然ロシア革命を指導したウラジミール・レーニンも暴力的な考えを持っていたかも知れないが、共産主義以外は認めないという排他的な考えがソ連につながって違った強権体質につながるから、これもまともじゃない。
また帝政時代は自分たちの属国とした国への抑圧もハンパなく、後にソ連時代に東ヨーロッパ諸国を「解放」といいつつ、第2次大戦後にそれらの国を共産党独裁国家にして属国化させ、そこで民主化の動きが出れば別の属国とつるんでそれを鎮圧するという暴力(ハンガリー動乱やプラハの春)に訴えるんだから、完全に帝国主義的な考えだ。
イワン4世やピョートル1世、スターリン、そして今のプーチン大統領のような強権的な独裁者が尊ばれ、逆に農奴制を廃止するなど革新的な考えを持っていたアレクサンドル2世、ペレストロイカやグラスノスチを展開して改革を行ったミハイル・ゴルバチョフといった穏健的な指導者が評価されないロシア、過酷な環境がこのような強いリーダーを生むかも知れないけど、逆に行き過ぎてるところもある。
この本はいかにロシアという国がロクでもない歴史ばかりなのかを知るにはうってつけだし、なぜロシアがこんな国なのかを知るにもうってつけだ。仮にこの本をロシア人が見たらどんな反応をするんだろうか?世界史に興味がある人なら、ぜひ見てほしい。今のウクライナ問題及びプーチン政権の強権ぶりの背景を知ることは確か。