サウジがイエメンに軍事介入
政変後大人しくなりつつあったあの国で、ドンパチが起こっちゃったみたいです、あまりメディアが関心を持たず「忘れられた紛争」となっているのも事実だが・・・。
イエメン軍だけでは太刀打ち出来ないからか、ハディ大統領は同じくスンニ派国家であるサウジアラビアに対し「助けてくれ!」と要請し、フシ掃討で一致したことからサウジアラビアが軍事介入に踏み切ったみたいです。
スンニ派国家で最も影響力があるサウジだけに、同じくスンニ派国家であるUAEやバーレーンなどが「フシは和解に向けた合意を無視し、ハディ政権への敵対行為を続けている。イエメンだけでなく、地域の安全保障の脅威となっている」と声明を出したが、サウジに同調してイエメン・ハディ政権を助けようと動いたのでは・・・?
フシには同じシーア派であるイランがバックにいることから、これにはイランを刺激しかねないだけに、緊張感が高まりそうな気もします。ちなみにイエメンの宗教事情はと言うと、人口の半分以上がスンニ派で次に多いのがシーア派とスンニ派とシーア派が入り交じる様相ですから、宗教対立が起こっても不思議ではないような・・・。
サウジをはじめ他国が絡むまでになったイエメン情勢、ハディ政権が正当なイエメン政府である以上、勝手なことはさせないとの心境からハディ政権を脅かすフシを掃討すべく軍事力を持って対処すると言うことですか。
またスンニ派とシーア派の対立から紛争、宗派の違いから対立し紛争にまで発展することを度々繰り返してばかりで、これもまたイスラムのイメージを悪くする要因でもあります。
4年前の騒乱でサレハ政権が崩壊し、その後国防相だったアブド・マンスール・ハディが大統領に就任したイエメン、ハディ大統領就任後政情は安定してたけど、イエメンを拠点とする過激派組織アラビア半島のアルカイダ、シーア派武装勢力・フシによる暗躍が目立ち、そのフシが首都サヌアを支配下に置いたことでスンニ派であるハディ大統領が軍事介入し、事実上の内戦状態に陥ってるみたいです・・・。引用
イエメン:サウジが軍事介入…武装組織拠点を空爆
【カイロ秋山信一、ワシントン西田進一郎】サウジアラビアは26日未明、イエメンのハディ大統領の要請に基づき、同国のイスラム教シーア派武装組織フシに対する軍事作戦を湾岸諸国などの軍と共同で開始した。サウジのジュベイル駐米大使がワシントンでの記者会見で発表した。ロイター通信などによると、フシが進攻した南部アデンの空港や首都サヌアの軍事基地が空爆されており、サウジなどが実施したとみられる。
イエメンでは国際的に承認されたハディ政権とサヌアなどを実効支配するフシによる事実上の内戦状態にある。サウジなどイスラム教スンニ派諸国の軍事介入に対して、フシを支援するシーア派国家イランの反発は必至で、周辺国を巻き込んだ地域紛争に拡大する恐れもある。
ジュベイル大使によると、軍事作戦はイエメン時間26日午前2時(日本時間26日午前8時)に始まり、サウジなど10カ国が関与している。サウジとアラブ首長国連邦、カタール、クウェート、バーレーンのスンニ派の君主制5カ国は攻撃開始直後に共同声明を発表し、「フシは和解に向けた合意を無視し、ハディ政権への敵対行為を続けている。イエメンだけでなく、地域の安全保障の脅威となっている」と介入の理由を説明。イランを念頭に「フシを利用する外国勢力がある」と批判した。
エジプトもサウジなどに軍事物資を供与すると表明し、米国も支持を表明した。
サウジ当局は、外国船舶に対し、イエメンに近づかないよう警告した。
サウジアラビアが自国主導で国外に軍事介入するのは2011年に反体制運動が高まったバーレーンに地上部隊を派兵して以来。09年11月にはフシの国境侵犯に対して、イエメン領内でフシに反撃したこともある。サウジはシリアでのイスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)に対する米軍主導の有志国連合の空爆にも参加している。
一方、米国務省のサキ報道官は25日の記者会見で、米政府がハディ大統領と同日午前に連絡をとったとしたうえで、「もう邸宅にいないことは確認できる」と語り、南部アデンから避難していることを認めた。ただ、現在の居場所については「詳細は分からない」と話した。
AP通信はハディ氏がアデンから海路で脱出したと報じた。行き先は不明という。
毎日新聞 2015年03月26日 12時23分
イエメン軍だけでは太刀打ち出来ないからか、ハディ大統領は同じくスンニ派国家であるサウジアラビアに対し「助けてくれ!」と要請し、フシ掃討で一致したことからサウジアラビアが軍事介入に踏み切ったみたいです。
スンニ派国家で最も影響力があるサウジだけに、同じくスンニ派国家であるUAEやバーレーンなどが「フシは和解に向けた合意を無視し、ハディ政権への敵対行為を続けている。イエメンだけでなく、地域の安全保障の脅威となっている」と声明を出したが、サウジに同調してイエメン・ハディ政権を助けようと動いたのでは・・・?
フシには同じシーア派であるイランがバックにいることから、これにはイランを刺激しかねないだけに、緊張感が高まりそうな気もします。ちなみにイエメンの宗教事情はと言うと、人口の半分以上がスンニ派で次に多いのがシーア派とスンニ派とシーア派が入り交じる様相ですから、宗教対立が起こっても不思議ではないような・・・。
サウジをはじめ他国が絡むまでになったイエメン情勢、ハディ政権が正当なイエメン政府である以上、勝手なことはさせないとの心境からハディ政権を脅かすフシを掃討すべく軍事力を持って対処すると言うことですか。
またスンニ派とシーア派の対立から紛争、宗派の違いから対立し紛争にまで発展することを度々繰り返してばかりで、これもまたイスラムのイメージを悪くする要因でもあります。
theme : 軍事・安全保障・国防・戦争
genre : 政治・経済