前回は国内ニュースでしたが、今回は海外編です、
海外ニュースを取り上げる頻度が多い当ブログにおいて、選考は煮詰めるところもあります。 第1位・混沌が続くウクライナ 親ロシア派だったヴィクトル・ヤヌコビッチ政権が倒れ、ロシアがクリミア半島を勝手にぶん取り、ロシア系住民や親ロシア派勢力が東部を中心に暗躍と今年最も激動だったウクライナ、
旧ソ連化しつつあるロシアの脅威もあるが、新しいウクライナ政府に対して何もしない同然の欧米も情勢悪化の要因かも知れない。下手すりゃ内戦になってもおかしくない状況なのは相変わらず。 第2位・アルカイダより残酷なイスラム国 今年最も世界を脅かしたテロ集団・イスラム国、シリア内戦の激化につけ込んで台頭し、イラク北部を勢力下において欧米諸国で行き場のない若者などを勧誘して構成員を増やすだけでなく(日本でもそれに加担しようとした者もいた)、欧米人を無慈悲に虐殺するシーンを見せたりと過激さでは群を抜いてますが、
欧米とイスラムの終わらない対立の根深さが生んだ副産物と言えよう。 第3位・“レームダック”化、オバマ大統領 今年11月の中間選挙で大敗し、上下院ともに野党・共和党が第一党となり、完全に影響力が低下したバラク・オバマ大統領、ウクライナ情勢で何も出来なかったこともだし、今年はまた歴代大統領中最もヒドい大統領のレッテルまで貼られる始末、名誉挽回と言わんばかりにキューバに対する敵視政策を見直す姿勢をとったもののどうなるのやら。
第4位・黒人の怒りが大爆発 ミズーリ州・ファーガソンで起こった黒人青年射殺事件を端に発した白人警官による黒人への暴虐行為多発、いずれの事件でも大陪審で「不起訴」と警察のみならず大陪審に対する不信感も相まって全米中の黒人たちの怒りが爆発したけど、破壊や略奪にまで及ぶ者まで出てくるのはただ騒ぎたいだけ、暴れたいだけの群集心理でしかないが、
奇しくも公民権法が出来て50年となる今年だけど、アメリカは相変わらず差別が残ってるとしか言い様がない、そんな国が他国の人権問題を批判できるのか!? 一連の暴動はあのロス暴動の比じゃない。 第5位・あわや「独立」スコットランド イギリスからの分離独立を目論んだスコットランド、ロンドンへの一極集中や福祉切り捨て政策を掲げる政府への反発から分離独立の是非を問う住民投票に及んだもののイギリス残留が多数で残留となったが、
イギリス政府が高い自治を与えることを約束したことが意識変化につながったんじゃ? 仮に独立しても北海油田の利権だけでは食ってけないと思う。 第6位・怖いエボラ出血熱 西アフリカ、ギニアで感染者が出たことが発端となって隣国リベリア、シエラレオネ、さらにはアフリカ大陸を飛び越してヨーロッパやアメリカにまで飛び火したエボラ出血熱、
エボラウイルスに関する理解と脅威を知らないことで一気にパニックとなったが、一向にそれに効くワクチンが出来ないことには懸念だけが残る。ただでさえ医療インフラが不十分なアフリカ諸国のこと、このままではアフリカ全域に拡大しかねないです。 第7位・それでもしらを切るか? アメリカ CIAによる拷問の実態が明るみとなり、国際社会から大ブーイングを浴びたアメリカ、にも関わらず拷問に加担した人間の訴追に応じない姿勢には、相変わらずの「正義は我にあり」的な体質にもあるが、いつまでアメリカは正義を気取るのか?
問題となっているアンジェリーナ・ジョリーの映画でも言えることだが、自国の残酷行為を棚に上げて相手の残酷行為を叩くのは露骨なダブル・スタンダードであり、白人至上主義に基づくものだ。 第8位・マララさんに平和賞 TTPに襲撃されながらも女性の権利を訴え続けたマララ・ユスフザイさん、
国連総会で演説し国際社会の共感を得たこともきっかけでノーベル平和賞を受賞したが、受賞会場に同じ境遇にいる同年代の少女たちを招くなど積極的な姿勢だけど、逆に欧米とイスラムの対立を招いていると言う面が出ていることには何とも皮肉である。
第9位・歓迎されてないワールドカップ? 今年サッカー・ワールドカップが開かれたブラジル、が! その一方でワールドカップ反対デモや集会、暴動や略奪が横行したことには、ブラジルの負の面を大いに露呈するものと言えますが、
経済成長してもその恩恵を受けられない人がいるのはどの国でも同じってことですか・・・。その不満を過激な行為に訴えるのは理解できないけどね。 第10位・またまたガザでドンパチ 忘れた頃にキナ臭くなりやすいこの地域、ユダヤ人少年が拉致・殺害されたことへの報復に出たイスラエル、パレスチナでファタハとハマスが大連立を組んだことも相まって軍事衝突に発展したが、
仁義なきアウトレイジな世界もいいところだ。イスラエルは行き過ぎた軍事作戦で国際社会から批判されてるけど、馬耳東風を続けるんだろう。 番外としてタイでまたクーデターにより軍事政権に、カタルーニャで分離独立の動き、ベルリンの壁崩壊から25年、ミス・ホンジュラス拉致殺害などがありますが、
ウクライナ情勢やイスラム国の台頭など今年も大いに揺れ動いた国際社会、その潮流に日本はどんな対応を取るべきか、そして国際社会はそれぞれ来年どんな舵取りを迫られるのか、大きな課題であることには変わりないです。 次はスポーツ・エンタメ編です。
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