宗主国に勝利したセネガル
もうすぐサッカーワールドカップ・ブラジル大会となりますが、私が思うにこの試合は今まで見た中で衝撃的だった試合の一つに数えてます。それは2002年の日韓ワールドカップ開幕戦となったフランス対セネガルで、波乱尽くめのこの大会を象徴するシーンと言っていいし、この大会で最もインパクトを残した国とも言えます。
そんなわけで今から12年前の今日2002年5月31日には、日韓ワールドカップ開幕戦、フランス対セネガル戦が行われた日です。
2002年、日本と韓国で開催されたFIFAワールドカップ、アフリカ予選を勝ち上がり(同組には前大会出場したモロッコがいたが、それを押しのけて出場した)、本大会初出場を果たしたセネガルはダークホース的な目で注目を集めたのだった。
これには1990年大会でカメルーンがアフリカ勢で初めてベスト8に進出して以降、アフリカ勢に対する注目が高くなったことも影響してます。
そのセネガルはグループAに組み込まれ、フランス・ウルグアイ・デンマークと言った強豪と同居するものとなりましたが、初戦は開幕戦、それも相手は前回優勝国でこの大会で優勝候補に挙げられているフランス、セネガルにとってはかつて植民地支配した宗主国が相手だっただけに、一泡吹かせようと意気込んでいたのでした。
メンバーはほとんどがフランスのクラブでプレーする者が多く(エースのエル・ハッジ・ディウフはランス、司令塔のハリル・ファディガはオセール、守護神トニー・マリオ・シルバはモナコ。など)、フランス・サッカーを知り尽くしているだけに、なお更気合も入ってた。
2002年5月31日、ソウルで開催された開幕戦フランス対セネガル、前評判ではフランス優位と思われましたが・・・。
フランスは司令塔であるジネディーヌ・ジダンが直前で故障してスタメンでないことが影響してか、セネガルに付け入る隙を与えたのだった。それでもフランスは優位に試合を進めるも、セネガルも怯まない。ディフェンスの隙を突いて攻撃を仕掛け、フランスディフェンス陣を脅かすのだった。
そして迎えた前半30分、フランスゴール前での競り合いでボランチのパパ・ブバ・ディオプが隙を突いてシュート! ボールはゴールマウスへと吸い込まれ、セネガルが先制、この先制シーンは衝撃を与えたのです。
1-0で前半終了、意外な展開にフランスもセネガルもそうだが、サッカーファンもまた後半に期待せざるを得ないものとなったのです。
後半に入るとフランスが案の定猛攻を仕掛けますが、セネガルは統率された戦術でフランスの攻撃の芽を摘み取っては、反撃のチャンスを伺っていたのだった。その後も追加点を奪おうと隙を突いてカウンターにかかるも追加点は奪えなかった。
そして試合は1-0でセネガルが勝利すると言う予想だにしない結果となったが、この試合は波乱ずくめとなる序章に過ぎなかったのです。
セネガルの勝因は、全員フランスリーグでプレーしていたことでフランスサッカーを熟知していただけでなく、これまでアフリカ勢になかった「統率力」「組織力」があったことで、メンタル面が強かったことが挙げられます。対してフランス、ジダンの欠場もさることながら、奢りもどこかであったのかも知れないです。
この勝利で一番歓喜したのは言うまでもなくセネガル国内で、宗主国フランスに勝利すると言う歴史的快挙を果たしたことで、首都ダカールを中心に喜びに沸いてたのでした。これで意を良くしたのか、この日をセネガルでは祝日と認定したのだから、いかにフランスに勝利したことがセネガル国民にとって喜ばしいものだったのかを物語りますね。
この試合の勝利で勢いに乗ったセネガルはグループリーグを突破し、1990年大会のカメルーン以来となるアフリカ勢ベスト8に進出するなど、サッカーファンに高いインパクトを残したのでした。
しかし、その後セネガルは停滞期に陥り、この大会以降は予選敗退が続くなど国際舞台から遠ざかってます・・・。デンバ・バやパビス・シセと言ったストライカーこそいるものの。再びセネガルがワールドカップで躍動する日は来るのだろうか・・・。いくらアフリカ勢が群雄割拠とは言え。
そんなわけで今から12年前の今日2002年5月31日には、日韓ワールドカップ開幕戦、フランス対セネガル戦が行われた日です。
2002年、日本と韓国で開催されたFIFAワールドカップ、アフリカ予選を勝ち上がり(同組には前大会出場したモロッコがいたが、それを押しのけて出場した)、本大会初出場を果たしたセネガルはダークホース的な目で注目を集めたのだった。
これには1990年大会でカメルーンがアフリカ勢で初めてベスト8に進出して以降、アフリカ勢に対する注目が高くなったことも影響してます。
そのセネガルはグループAに組み込まれ、フランス・ウルグアイ・デンマークと言った強豪と同居するものとなりましたが、初戦は開幕戦、それも相手は前回優勝国でこの大会で優勝候補に挙げられているフランス、セネガルにとってはかつて植民地支配した宗主国が相手だっただけに、一泡吹かせようと意気込んでいたのでした。
メンバーはほとんどがフランスのクラブでプレーする者が多く(エースのエル・ハッジ・ディウフはランス、司令塔のハリル・ファディガはオセール、守護神トニー・マリオ・シルバはモナコ。など)、フランス・サッカーを知り尽くしているだけに、なお更気合も入ってた。
2002年5月31日、ソウルで開催された開幕戦フランス対セネガル、前評判ではフランス優位と思われましたが・・・。
フランスは司令塔であるジネディーヌ・ジダンが直前で故障してスタメンでないことが影響してか、セネガルに付け入る隙を与えたのだった。それでもフランスは優位に試合を進めるも、セネガルも怯まない。ディフェンスの隙を突いて攻撃を仕掛け、フランスディフェンス陣を脅かすのだった。
そして迎えた前半30分、フランスゴール前での競り合いでボランチのパパ・ブバ・ディオプが隙を突いてシュート! ボールはゴールマウスへと吸い込まれ、セネガルが先制、この先制シーンは衝撃を与えたのです。
1-0で前半終了、意外な展開にフランスもセネガルもそうだが、サッカーファンもまた後半に期待せざるを得ないものとなったのです。
後半に入るとフランスが案の定猛攻を仕掛けますが、セネガルは統率された戦術でフランスの攻撃の芽を摘み取っては、反撃のチャンスを伺っていたのだった。その後も追加点を奪おうと隙を突いてカウンターにかかるも追加点は奪えなかった。
そして試合は1-0でセネガルが勝利すると言う予想だにしない結果となったが、この試合は波乱ずくめとなる序章に過ぎなかったのです。
セネガルの勝因は、全員フランスリーグでプレーしていたことでフランスサッカーを熟知していただけでなく、これまでアフリカ勢になかった「統率力」「組織力」があったことで、メンタル面が強かったことが挙げられます。対してフランス、ジダンの欠場もさることながら、奢りもどこかであったのかも知れないです。
この勝利で一番歓喜したのは言うまでもなくセネガル国内で、宗主国フランスに勝利すると言う歴史的快挙を果たしたことで、首都ダカールを中心に喜びに沸いてたのでした。これで意を良くしたのか、この日をセネガルでは祝日と認定したのだから、いかにフランスに勝利したことがセネガル国民にとって喜ばしいものだったのかを物語りますね。
この試合の勝利で勢いに乗ったセネガルはグループリーグを突破し、1990年大会のカメルーン以来となるアフリカ勢ベスト8に進出するなど、サッカーファンに高いインパクトを残したのでした。
しかし、その後セネガルは停滞期に陥り、この大会以降は予選敗退が続くなど国際舞台から遠ざかってます・・・。デンバ・バやパビス・シセと言ったストライカーこそいるものの。再びセネガルがワールドカップで躍動する日は来るのだろうか・・・。いくらアフリカ勢が群雄割拠とは言え。
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