ロナルド・レーガン危機一髪!!
アメリカにおいて人種問題と並ぶ頭の痛い問題と言えば銃問題、毎年のように凄惨な銃乱射事件などが起こるにも関わらず、規制が進まないことに「なぜ銃を規制しないのか? いやしようとしないのか?」と内外から疑問が出るが、規制の声が上がればすぐにNRA(全米ライフル協会)やその支援を受けた政治家らが圧力をかけ、規制阻止と言うのがお決まりな構図な為、結果として銃規制が進まないのも事実。
そんなアメリカでかつて大統領が銃殺された事件も多々あるが、その中でもあわや!! 銃撃されながらも九死に一生を得た出来事を知っているだろうか? そう、1980年代のアメリカにおいて「強いアメリカ」を掲げ「レーガノミックス」なる政策を打ち出したかのロナルド・レーガン大統領を狙った銃撃事件で、多大な影響と衝撃をもたらした事件としてつとに有名です。
そんなわけで今から32年前の今日1981年3月30日は、レーガン大統領暗殺未遂事件が起こった日です。
1981年1月、前年行われた大統領選挙で当時現職のジミー・カーター大統領を下し、第40代アメリカ大統領に就任したロナルド・レーガン、そして3月30日、ワシントンDCにて講演に臨むこととなりましたが、その講演が行われるホテルに向かう途中、突然銃声が鳴り響き、大統領専用車に弾丸が当たって跳ね返り、その弾丸が何と!! レーガン大統領の左胸を直撃し、他にジェームズ・ブレイディ大統領報道官、警護にあたっていた警官とSPも直撃され、突如起こったハプニングに周囲は騒然となった。
この出来事は複数のカメラが捉えており、世界中に発信され、アメリカどころか世界に多大な衝撃を与えたのでした。
銃撃されたレーガン大統領はSPらによってすぐさまホワイトハウスに向かったものの、弾丸が心臓をかすめて肺にまで達し、内出血を起こすと言う危険な状態に陥ったことで、近くの大学病院へと運ばれて緊急手術を受けたのでした。
手術は無事成功し、驚異的なスピードで回復し、銃撃から3週間で公務復帰と言うタフさを見せたのです。
ただ、レーガン大統領は無事に復帰したものの、同じく銃撃されたブレイディは頭部に弾丸を受けたせいか、その後回復したが左半身不随になると言う憂き目となったのです・・・。後にブレイディはこの事件を教訓として、銃規制を強く訴える姿勢を見せて「ブレイディ法」なる法律を制定するきっかけになったのです(国民の銃器購入の際、購入者の適正確認を目的とした法律だったが、2005年にNRAの圧力もあって廃止されると言う憂き目を見た)。
またレーガン大統領らを銃撃したジョン・ヒンクリーと言う男は、映画「タクシードライバー」を真似てかこの事件を起こし、すぐさま逮捕され翌年に裁判にかけられたが、精神の病気で責任能力がないと見なされて無罪判決を受けると言う納得しない結末となった。またこれに対する批判の声も多く上がり、多くの州で精神異常者の犯罪に対する法律改正が進んだのは当然の結果である。そりゃそうです、精神状態が通常でない為責任能力がないと見なされて無罪では、遺族などを怒らせるだけで、そんな理由で加害者の人権を守るのかと言う不満も出るだろう。大体凶悪犯罪を起こす人間の精神と言うのは、普通じゃないことぐらい誰が見たって分かるだろうが。
「タクシードライバー」を真似てこの事件を起こした、だったらアメリカのああいう映画が犯罪を助長するんじゃないのかと言う指摘もあるが、見る人間の意志の問題でしかない。
不幸中の幸いと言うか、事件後レーガン大統領に対する支持率が向上したが、危機的状況にも関わらず余裕を見せる人柄と精神力の強さが、新たな「強いリーダー」に映ったんでしょう。前任が弱腰だった反動もあるせいか。
それにしても、自分たちの大統領があわや銃殺されかけたのにも関わらず、それでも銃規制すらしないアメリカ、現在のオバマ大統領は相次ぐ銃乱射事件に心を痛めてか、銃規制に積極的になっているが、これに待ったをかけるNRAと一部の共和党議員との対立で平行線に終わってまた宙に浮いてしまうのだろうか・・・?
そんなアメリカでかつて大統領が銃殺された事件も多々あるが、その中でもあわや!! 銃撃されながらも九死に一生を得た出来事を知っているだろうか? そう、1980年代のアメリカにおいて「強いアメリカ」を掲げ「レーガノミックス」なる政策を打ち出したかのロナルド・レーガン大統領を狙った銃撃事件で、多大な影響と衝撃をもたらした事件としてつとに有名です。
そんなわけで今から32年前の今日1981年3月30日は、レーガン大統領暗殺未遂事件が起こった日です。
1981年1月、前年行われた大統領選挙で当時現職のジミー・カーター大統領を下し、第40代アメリカ大統領に就任したロナルド・レーガン、そして3月30日、ワシントンDCにて講演に臨むこととなりましたが、その講演が行われるホテルに向かう途中、突然銃声が鳴り響き、大統領専用車に弾丸が当たって跳ね返り、その弾丸が何と!! レーガン大統領の左胸を直撃し、他にジェームズ・ブレイディ大統領報道官、警護にあたっていた警官とSPも直撃され、突如起こったハプニングに周囲は騒然となった。
この出来事は複数のカメラが捉えており、世界中に発信され、アメリカどころか世界に多大な衝撃を与えたのでした。
銃撃されたレーガン大統領はSPらによってすぐさまホワイトハウスに向かったものの、弾丸が心臓をかすめて肺にまで達し、内出血を起こすと言う危険な状態に陥ったことで、近くの大学病院へと運ばれて緊急手術を受けたのでした。
手術は無事成功し、驚異的なスピードで回復し、銃撃から3週間で公務復帰と言うタフさを見せたのです。
ただ、レーガン大統領は無事に復帰したものの、同じく銃撃されたブレイディは頭部に弾丸を受けたせいか、その後回復したが左半身不随になると言う憂き目となったのです・・・。後にブレイディはこの事件を教訓として、銃規制を強く訴える姿勢を見せて「ブレイディ法」なる法律を制定するきっかけになったのです(国民の銃器購入の際、購入者の適正確認を目的とした法律だったが、2005年にNRAの圧力もあって廃止されると言う憂き目を見た)。
またレーガン大統領らを銃撃したジョン・ヒンクリーと言う男は、映画「タクシードライバー」を真似てかこの事件を起こし、すぐさま逮捕され翌年に裁判にかけられたが、精神の病気で責任能力がないと見なされて無罪判決を受けると言う納得しない結末となった。またこれに対する批判の声も多く上がり、多くの州で精神異常者の犯罪に対する法律改正が進んだのは当然の結果である。そりゃそうです、精神状態が通常でない為責任能力がないと見なされて無罪では、遺族などを怒らせるだけで、そんな理由で加害者の人権を守るのかと言う不満も出るだろう。大体凶悪犯罪を起こす人間の精神と言うのは、普通じゃないことぐらい誰が見たって分かるだろうが。
「タクシードライバー」を真似てこの事件を起こした、だったらアメリカのああいう映画が犯罪を助長するんじゃないのかと言う指摘もあるが、見る人間の意志の問題でしかない。
不幸中の幸いと言うか、事件後レーガン大統領に対する支持率が向上したが、危機的状況にも関わらず余裕を見せる人柄と精神力の強さが、新たな「強いリーダー」に映ったんでしょう。前任が弱腰だった反動もあるせいか。
それにしても、自分たちの大統領があわや銃殺されかけたのにも関わらず、それでも銃規制すらしないアメリカ、現在のオバマ大統領は相次ぐ銃乱射事件に心を痛めてか、銃規制に積極的になっているが、これに待ったをかけるNRAと一部の共和党議員との対立で平行線に終わってまた宙に浮いてしまうのだろうか・・・?