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「10人の勇敢なライオンと1人の愚か者」

 ワールドカップにおいて最も注目を集めるカードの一つと言えばアルゼンチンイングランドが挙げられますが、これまで記憶に残る激闘を度々演じてきたことはイザ知らず、1982年のフォークランド紛争に代表されるフォークランド諸島(アルゼンチンではマルビナス諸島と呼んでいある)の領土問題が背景にあるなど、加熱する対決と言えます。政治とスポーツがごっちゃになったような、日韓戦とは違う意地とプライドのぶつかり合いかも知れません。14年前にフランスで行われたワールドカップでもこの両国が決勝トーナメントで当たりましたが、その試合もまたサッカーファンの記憶に残る試合と言えます。今から14年前の今日1998年6月30日は、FIFAワールドカップ・フランス大会決勝トーナメント1回戦、アルゼンチン対イングランドの試合が行われた日です。この試合がある選手の「受難の始まり」でもあったのです。

 1998年にフランスで開催されたFIFAワールドカップ、グループHを3連勝で決めたアルゼンチンと、グループGで2位に終わったイングランドがいきなり決勝トーナメント1回戦で当たり、サッカーファンの注目を集めました。
 6月30日、フランス東部にあるサンテティエンヌで相まみえた両国、決勝トーナメントと言うことで負けられないピリピリした雰囲気がスタジアムを包み、試合は始まりました。

 試合は前半5分にイングランドがペナルティエリア内でファウルを起こしアルゼンチンにPKを献上、これをガブリエル・バティストゥータが難なく決めてアルゼンチンが先制すると、アルゼンチンサポーターは「見たかイングランド!」と言わんばかりの大歓声を上げますが、先制されたイングランドに焦りはなく、先制してすぐの前半9分、今度はアルゼンチンがイングランドにPKを献上すると、イングランドのエースアラン・シアラーに決められて同点となり、試合は先制してすぐ追いつくと言う早い展開で始まったのです。
 同点に追いついたイングランドは、前半16分に今大会イングランド最大の発掘と言うべきフォワードのマイケル・オーウェンアルゼンチンディフェンスを翻弄する個人技で勝ち越し弾を叩きこむと言う大技をやってのけ、イングランドサポーターの快哉を呼んだのだった。50メートルぶっちぎりシュートでゴール、かつてイングランドがあのディエゴ・マラドーナにやられたゴールを彷彿させるゴールで「お返し」弾ですから、イングランドサポーターからすれば「してやったり」だろう。マラドーナにやられたゴールでそっくりそのままやり返したんだから。

 試合はイングランド1点リードで前半を終えるところまで来たが、意地にかけてもイングランドに負けるわけにいかないアルゼンチン、前半終了45分にハビエル・サネッティが同点弾を叩きこんで消沈したアルゼンチンサポーターを奮い立たせたのだった。

 2-2の同点で前半を終了した両者、後半に巻き返しを図ろうとしたところ、事件が起こったのです!!
 イングランドの当時若き司令塔だったデイビッド・ベッカムをこの試合しつこくマークしていたディエゴ・シメオネが後半に入ってもさらにベッカムを削るプレーをし、後半開始2分(即ち47分)、シメオネの執拗なプレーにベッカムがうつぶせに倒れたところ、近づいてきたシメオネに何と!! 後ろ足で蹴りあげると言う報復行為に及んだのだった!!

 倒れるシメオネ「ファウルだ!」と言わんばかりにアピールするアルゼンチンイレブン(私の記憶では主審に激しくアピールしていたのはファン・セバスティアン・ベロンだったのを写真で見たことがある)、激しくどよめくスタジアム、これを主審のキム・ミルトン・ニールセンが直ちにホイッスルを吹く、ベッカムとシメオネは呼び出され、倒したシメオネにはイエローカード、そして報復行為を起こしたベッカムには何と!! レッドカードを突き付けたのです!!

 愚かな報復行為で退場となったベッカム、そして一人少なくなったイングランドは不利となりますが、後半はお互い隙を見せず2-2の同点のまま90分を終了、延長戦に入りますが、延長戦でも両者決着つかずPK戦に、1人目は決め2人目はお互い外すと言う緊迫した瞬間となりますが、3、4人目はお互い成功する展開となり、運命は5人目に委ねられましたが、アルゼンチンは5人目のロベルト・アジャラが決めたもののイングランドは5人目のデイビッド・バッティがまさかの失敗・・・、アルゼンチンが準々決勝に駒を進めたのでした。1986年大会に続いてまたもイングランドを倒したアルゼンチンにとっては「返り討ち」にしたと言えます。
「イングランドは一生我々に勝てない!」「これからもお前たちイングランドを負かしてやる!」「オーウェンよ、マラドーナに肩を並べようなどとは100年早い」と強気なアルゼンチンでしたが、一方のイングランドは意気消沈の一言しかないです。

 しかしこの試合は思わぬ波紋をイングランドで読んだのだった・・・。
 翌日の新聞は一斉に「10人の勇敢なライオンと1人の愚か者」と言う見出しを載せ、10人になりながらも果敢に戦った代表選手たちを褒め称えた一方、愚かな行為で退場処分となり敗北の要因を作ったベッカムには名指しで猛烈なる批判を浴びせたのです。
 ワールドカップの舞台において、自分の愚行でチームの負けを作るきっかけになったことにファンからの批判に痛感せざるを得ないが、ここまで叩かれたことにはベッカムにとってはキツいものがあるでしょう。しばらくしてベッカムは所属するクラブ(当時マンチェスター・ユナイテッド)で活躍するも、ワールドカップでの退場劇の記憶が生々しいだけにファンからは批判を浴びる結果となったのだから、いかにワールドカップが影響力の高いものと言えます。

 それからと言うもの、ベッカムがイングランド代表で名誉を挽回するのはあと3年待たねばならなかったのでした・・・。

theme : FIFAワールドカップ
genre : スポーツ

通天閣にキン肉マンの博物館が

 通天閣にすごいミュージアムが出来たみたいです。

引用

通天閣に「キン肉マンミュージアム」オープン!

 7月3日に開業100周年を迎える大阪市浪速区の通天閣に29日、人気漫画「キン肉マン」のグッズなどを展示する「キン肉マンミュージアム」がオープンし、作者の「ゆでたまご」の2人がセレモニーに出席した。

 「ゆでたまご」は、嶋田隆司さん(51)中井義則さん(51)の共同ペンネーム。ともに大阪府出身で、漫画に通天閣や新世界が描かれていることから、キン肉マンが100周年記念事業のイメージキャラクターに決まった。嶋田さんは、物語に登場する黄金のマスクなどの展示品を目にし「思っていた以上に素晴らしい物ができた」と手応え。中井さんも「スカイツリーに負けないようにしたい」と笑顔を見せた。

 [ 2012年6月30日 15:19 ]「スポーツニッポン」ウェブサイト「スポニチ Sponichi Annexニュース」より
 来月3日に開業100周年となる大阪市の名所の一つ・通天閣に29日、80年代を代表する漫画の一つ「キン肉マン」のグッズなどを展示する「キン肉マンニュージアム」がオープンしたと言う話題、オープニングセレモニーに作者のゆでたまごが出席し、テープカットまで務めたようです。

 なぜならゆでたまごの二人(原案・嶋田隆司、作画・中井義則)は大阪府出身だけに、ゆでの代表作でもあるキン肉マンは100周年記念事業のイメージキャラには打ってつけだったのではないでしょうか、すすんで企画にも参加したと言うし、まさに「故郷に錦を飾る」と言えますね。自身の代表作が通天閣のイメージキャラになったんだから。

 館内には黄金のマスクなどが展示されており、ファンなら是非とも見たいものではないでしょうかね。

 私は結構好きな漫画の一つですね「キン肉マン」は。コミックは結構見てたし。

「キャプテン翼」「北斗の拳」と同様80年代の「ジャンプ」において人気を牽引した「キン肉マン」、やはり人気は不滅です!! 私の独断だが「ドラえもん」なんかよりも「キン肉マン」「キャプテン翼」「北斗の拳」などの方が断然面白いです!!

theme : 漫画
genre : アニメ・コミック

峯岸みなみの思わぬ“カミングアウト”

 イベントにおいて「懺悔」しちゃったようです。

引用

AKB峯岸みなみが大失敗告白「とある大物芸能人を怒らせた」

 人気アイドルグループ「AKB48」の宮澤佐江(21)、峯岸みなみ(19)、北原里英(21)が29日、東京都庁で行われた渋滞解消を目的とした「ハイパースムーズ作戦キャンペーン・ナビゲーター任命式」に出席した。

 フジテレビ系の番組「AKB自動車部」の部長として免許取得に挑戦している峯岸は、「渋滞解消を自分の視野に入れながら頑張りたい」と抱負。宮澤は「AKBで免許を持っているメンバーはいないので、私たちが呼びかけて少しでも渋滞がなくなればいい」と話した。

 渋滞の思い出を聞かれた峯岸は、「ゲストで出演する番組に少し遅れて、とある大物芸能人を怒らせてしまったことがあります」と過去の失敗を告白。「切実に渋滞がなくなれば良いと思う」と実感を込めた。

 [ 2012年6月29日 12:21 ]「スポーツニッポン」ウェブサイト「スポニチ Sponichi Annexニュース」より
 渋滞解消を目的としたキャンペーンのナビゲーター任命式に出席したAKB48峯岸みなみ・宮澤佐江・北原里英、その中で渋滞にまつわるエピソードを聞かれた峯岸は「ゲストで出演する番組に少し遅れて、とある大物芸能人を怒らせてしまったことがあります」と苦い思い出を告白しましたが、こんなことがあったんだと思いましたね。

 確かに渋滞は苦手な経験以外の何物でもないですからね、よくゴールデンウィークやお盆の期間に帰省及びUターンラッシュでの渋滞の映像をニュースで見ますが、精神的にキツイものかも知れないです。

 他には北原が「車の街、愛知県から来ました」とあいさつしましたが、さすがはトヨタのおひざ元だけはありますね。

 渋滞がなくなればいいとコメントした峯岸、渋滞をなくすにはどうすればいいのやら。渋滞は車社会において大きな問題点の一つと言えます。

theme : AKB48(秋葉原48)
genre : アイドル・芸能

これで生レバー禁止が決定的に

 来月から提供が全面禁止となりますが、それを決定づけるものと言えますね。

引用

食べ納め?の牛レバーで食中毒か…博多の居酒屋

 福岡市は28日、同市博多区の居酒屋で牛の生レバーなどを食べた4人が下痢や腹痛などの症状を訴え、うち医療機関で受診した2人から食中毒の原因菌「カンピロバクター」を検出したと発表した。

 市は、生レバーが原因の食中毒の可能性もあるとみて調べている。

 発表によると、4人はいずれも女性で、30歳代1人と10歳代2人、10歳未満1人。6日夜、家族5人で牛レバ刺しや焼き鳥などを食べ、9日に発症して30歳代と10歳代の2人が受診した。いずれも軽症で、すでに回復している。市は、家族から連絡を受けた翌日の27日に牛の生レバーの提供自粛などを同店に指導した。

 牛の生レバーは、加熱しなければ安全が確保できないとして、7月1日から提供が禁止される。

 (2012年6月29日11時52分 読売新聞)
 福岡市博多区のある居酒屋で、牛の生レバーを食べたとされる4人が食中毒を訴えると言う事態となりましたが、うち2人から食中毒を起こすとされるカンピロバクターが検出され、福岡市では生レバーが原因ではないかと調べを進めてますが、来月から生レバーが全面禁止となる中、賛否両論あるこの問題は一気に禁止へと傾く要因を作ったと言えます。

 参考までにこちらも見てくださいませ。 →  食の安全上禁止は「当然」かァ

 昨年の「えびす」による集団食中毒事件を境に生肉に対する規制が叫ばれるようになり、そのあおりを受け生レバーなども禁止すべきかどうか賛否両論でしたが、ここに来て生レバーが原因とされる食中毒が起こったとなれば、否応にも提供を禁止することになるでしょう。焼肉業界にとっては人気メニューの一つである生レバーを禁止することは苦渋の選択かも知れないが、しょうがないことではないでしょうか。

「食文化をつぶす気か」と全面禁止に批判の声もありますが、今回の事件で改めて肉を生で食べることは危険と言う認識が強まったと言えます。カンピロバクターは加熱すれば死滅しますから、充分に加熱して食べることを心がけましょう。

theme : 食に関するニュース
genre : ニュース

ネットに熱中するあまり育児放棄

 非常に痛ましいと言うか何と言うか・・・!!

引用

大津で放置死 容疑の母「別にええねん」 乳児転んでも平然

「別にええねん」。県警に保護責任者遺棄致死容疑で28日に逮捕された大津市大平の無職、高橋由美子容疑者(29)は希旺(ねお)ちゃんが転んで頭部を打ってもこう言い放っていた。パソコンに向かい合い、チャットやゲームに夢中になる毎日。母親の接し方に異常を感じながらも、近所の人らは、「家族の壁」の前で子供の犠牲を防げず深い悲しみに包まれた。

 高橋容疑者宅に遊びに行っていた近所の中学生姉妹は、「よく抱っこしてあげたけど、ガリガリだったから…」と肩を落とした。部屋は通常、外部の出入りが自由、外国人が出入りしていたことも目撃され、高橋容疑者はパソコンのチャットで英語でのやりとりもしていたという。希旺ちゃんが食事をしている所はほとんど見られていなかった。

 高橋容疑者は、平成20年には生後2週間の男児、同21年には長男も事故などで失っており、どこまで育児に取り組んでいたかは定かでない。

 大津市子ども家庭相談室によると、平成21年6月ごろから市の児童相談員や保育士が高橋容疑者宅を定期訪問していたが、今回の事件を防ぐことはできなかった。

 厚生労働省によると平成21年4月からの1年間で全国で47例、49人が虐待で死亡している。

 最終更新:6月29日(金)8時47分 「産経新聞」より
 しかしヒドいですよね、滋賀県大津市で、母親がネットに熱中するあまり、育児を放棄して実の子を死なせると言う事件、深刻な社会問題の一つである児童虐待が減らないことに憂いたくなる現実と、ネットの問題点を浮き彫りにするような事件かも知れないです。

 自分の子供が頭を打ってケガしたにも関わらず、ネットにかまけて「別にええねん」って放置したこと自体許されることではない!! 子供よりもネットやネットゲームの方が大事かっ!? 一日中パソコンに向き合ってネットにかまける。それじゃ“引きこもり”と変わらないですよ!! 自分は母親なんだと言う意識すら欠如しているとしか言えない!!

 大津市の児童相談所職員などが訪問したけど、事件を防げなかったことに無念さを感じてるんでしょうかね。

 子育てしなければならない立場にいる人間が子育てをせずネットに熱中、人間性の欠片もないとはその通りですね。子供よりも遊びに熱中し子供を放置しあまつさえ死なせた。パチンコに熱中するあまり車中に児童を放置して死なせるケースや、一昨年大阪で起こったあの痛ましい事件を想起するようなもので許されるものではない!! この母親もまたネット依存症なんでしょうね。

 こう言う事件が起こると、ネットが人格や精神に悪影響を及ぼすなどとしてネットを批判する識者が出ますからねェ・・・。ネットの世間的なイメージを落とす要因にもなるし、前述のパチンコを例に出すが、パチンコと同じような目で見られたら心外だぜっての。

 ネットをやるのはいいが、だからと言ってそれに熱中するあまり他のことをないがしろにするのは良くないことだと思います!!

theme : どういうことだ?
genre : ニュース

ジンバブエに混乱をさらにもたらした大統領選挙

 アフリカ南部に位置する内陸国・ジンバブエ、ここは世界でも10本の指に入ると言われる最悪の独裁国家の一つとして知られており、独裁体制によって貧困がさらに拍車をかけるほど情勢が最悪と言えます。そんなジンバブエの内情を国際社会の白日の下にさらされたのが2008年に2度にわたって行われた大統領選挙です。この選挙はアフリカ諸国において“よくある”選挙結果を巡って大混乱と言うケースだけでなく、独裁体制に反対する野党勢力への弾圧行為が国際社会で激しく叩かれたことで有名です。今から4年前の今日2008年6月28日はジンバブエ大統領選挙の決選投票が行われた日です。

 1980年イギリスから独立したジンバブエは、独立してからずっとロバート・ムガベ大統領の支配が続き、そのムガベは独立の英雄として権力の座に座り、強権的な政策をとっていたのでした(当初は白人との共存政策をとってはいたが)。そんなムガベは自分の地位を守る為、国民にNOを言わせない為にムガベは「ジンバブエを破滅に導こうとするのは白人だ、白人は我々の土地で勝手に農地を作ってジンバブエを再び植民地支配しようとしている」と過去の植民地政策を引き合いに出して反白人政策に転じ、2000年には白人農場を強制収用するなどして、批判をかわしたのだった。特定アジアの「反日」よろしく、過去の歴史を利用したと言える。アフリカでは国家元首が自国の問題から目を反らす為に過去の歴史を利用して白人を悪だと強調するケースはあまりない。

 結果として失業率が高まり、餓死者やエイズ・コレラ患者が増加したことも言うまでもない上、インフレが加速して経済はあっと言う間に疲弊するのだった。
 当然長期政権への不満も高まりますが、ムガベは秘密警察などを用いて国民を弾圧し、言論統制など北朝鮮などのような抑圧的な体制をエスカレートさせ、国際社会から批判を浴びるのだったが、ムガベにとってはとこ吹く風で「アメリカと西欧は脳なしのバカ」だとして白人を悪く言うことで自身に責任はないとふんぞり返る一方。

 2008年に入りインフレはさらに高まり(2億パーセントにまで達し、100兆ジンバブエドルなる紙幣まで出る始末、この紙幣1枚でもパンが買えないと言う報告も)、経済やら何やら破綻状態に陥りますが(すぐにデノミを実施するも焼け石に水だった)、ジンバブエ政府内でも「このままではジンバブエは最貧国のままだ」と危機感を募らせてこの年の大統領選挙に出馬する者が出ましたが、選挙の公正性を疑問視する国際社会はジンバブエに監視団を赴くものの、欧米諸国や日本のメディアは門前払いで、受け入れたのは中国やロシア、イランと言った厳しい報道規制が問題視されている国に止まったのです。

 この年の大統領選挙はムガベの他、ジンバブエ最大野党MDC(変革民主運動)党首、モーガン・ツァンギライなど4候補が出馬し、同年3月29日に第1回の投票が行われ、ツァンギライがムガベを僅差で抑えて勝利したものの、選挙管理委員会からの報告が遅れたり、またムガベ率いるZANU-PF(ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線)による不正があったのではないかと憶測が出ますが、一方でZANU-PF支持者などによる野党勢力や支持者への容赦ない弾圧行為がジンバブエ全土で起こり、その様子を密かに撮っていた欧米のメディア関係者が拘束されると言う事態となりました。
 一悶着ありながらも結果は最終的にツァンギライ陣営が僅差でムガベを抑えたが、過半数に届かなかったとして同年6月28日に決選投票をすることで妥協する結果に終わりました。

 決選投票にもつれ込んだことで勢いづくツァンギライ率いるMDC、しかし権力にこだわるムガベは警察などを動員しMDCの活動を妨害し、支持者を殺害するなどして揺さぶりをかけ、支持者を前にした演説では「私を降ろせるのは神だけだ」とムダに強気に転じるありさまでした。
 ムガベ陣営の容赦ない弾圧に、ツァンギライは命が危ないとして6月22日選挙から撤退することを表明、首都ハラレにあるオランダ大使館に逃げ込むと言う顛末となるも、ZANU-PF側はツァンギライの事態を認めず、国際社会からは選挙の延期を訴えることが出るも、そのまま6月28日に予定通り決選投票が行われ、ムガベが圧倒的な投票率で大統領職に返り咲いたのだった・・・。

 野党への容赦ない弾圧行為など、不正に満ちてばかりのこの大統領選挙に国際社会は批判の声を荒げ、国連でムガベ政権に対する制裁措置を安保理にて審議したところ、中露の拒否権行使で廃案となったのでした。前年のビルマ反政府暴動に続き抑圧的な政権の肩を持った中露に対し私はこの時「これ以上自分たちよりひどい情勢の国を作る気か!?」「独裁国家に肩入れするならず者国家!!」と憤りましたね。

 国際社会の批判をかわす為ムガベが取ったのはMDCとの連立でしたが、ZANU-PFにとって弾圧の対象でしかなかっただけにMDCは「今まで我々を虐げてきたくせに虫がよ過ぎる!」と拒否、南アフリカ政府の仲介で何とか協議に応じ、連立に踏み切るも閣僚のほとんどはZANU-PFで占め、これにツァンギライ側が「我々を無視している」と抗議、と対立の根深さは治まってないと言えます。その後何とか連立は発足しましたが(ツァンギライは首相となった)、長期独裁政権を続けるムガベへの不満は治まってないと思いますね。

 ハイパーインフレにまで陥った経済問題は収束に向かいつつあるが、新憲法制定を巡っては混乱にあるジンバブエ、ジンバブエを何から何まで壊したムガベの大罪は重いと言える。昨年のアラブの春では長期独裁政権がバタバタ倒れましたが、同じようなことがジンバブエでいつ起こるんでしょうかね・・・。無論これは他の長期独裁政権が続くアフリカ諸国に言える話ではあるけど。

theme : 憂国
genre : 政治・経済

「イベリア対決」はスペインに軍配

 連覇に王手をかけたようです。

引用

スペイン「3連覇」王手/欧州選手権

 <欧州選手権:スペイン0-0(4PK2)ポルトガル>◇準決勝◇27日◇ドネツク

 スペインがポルトガルをPK戦の末に下して2大会連続4度目の決勝進出を果たし、2008年欧州選手権、10年W杯に続きメジャー大会3連覇へ王手をかけた。

 スペインはポルトガルの堅い守備に阻まれ、0-0のまま90分の戦いを終え、延長に突入。延長前半14分にイニエスタ(バルセロナ)、同後半6分にはヘススナバス(セビリア)が決定機を迎えたが、ともに相手GKの攻守で得点することができず、PK戦までもつれ込んだ。

 PK戦では両チームの1番手のスペイン・シャビアロンソ(Rマドリード)、ポルトガル・モウチーニョ(ポルト)がGKに止められたが、スペインはイニエスタ(バルセロナ)、ピケ(バルセロナ)、セルヒオラモス(Rマドリード)が成功。ポルトガルは、ペペ(Rマドリード)、ナニ(マンチェスターU)と成功したが、4番手のブルーノ・アルベス(ゼニト)の右上を狙ったキックがクロスバーにはじかれ失敗。最後はスペイン・セスク(バルセロナ)のキックがポストに当たりながらもゴールに飛び込み、激戦に決着を付けた。

 [2012年6月28日7時38分 「nikkansports.com」]より
 スペインポルトガルと言う、イベリア半島に面する国同士の対決となったユーロ2012準決勝、お互い隣国故に負けられない対決ですが、試合はお互い一歩も引かない内容となったようです。

 スペインが果敢に攻め防戦一方なポルトガルと言う構図でしたが、堅守でスペインの攻撃を封じクリスティアーノ・ロナウドがカウンターと言う攻撃を仕掛けるも、決めきれず0-0で90分を終え延長戦へ、延長も主導権を握ったのはスペインで、運動量が落ちてきたポルトガルを圧倒するも得点に至らず・・・! 延長でも決まらずついに勝負はPK戦に・・・。

 お互い1人目(シャビ・アロンソ、ジョアン・モウチーニョ)が外すと言う出だしとなるも、2、3人目はお互い決まり、運命の4人目、スペインはセルヒオ・ラモスが成功するもポルトガルはブルーノ・アウベスがクロスバーにはじかれ失敗、後がなくなったポルトガルをあざ笑うかのようにスペインは5人目のセスク・ファブレガスが決め、4-2で決勝進出を果たしたようです!!

 イベリア半島対決はスペインに軍配が上がり、これにより決勝進出を果たしたスペインですが、ユーロ2008、2010年ワールドカップに続きメジャー大会3連続決勝進出を果たし、優勝に王手をかけるものとなりましたが、過去にヨーロッパ選手権において連覇した国は未だ出ておらず、史上初のユーロ連覇に向けても王手をかけるものと言えますね!!

theme : EURO2012
genre : スポーツ

北アイルランド問題を解決に導けるのか

 昨年アイルランドを訪問したのに続き、今度はあの地を訪問したようです。

引用

英女王が訪問、IRA元指導者と握手

 北アイルランドを訪問したエリザベス英女王は27日、中心都市ベルファストで、かつて対英武装闘争を展開してきたカトリック過激派アイルランド共和軍(IRA)の元指導者で、北アイルランド自治政府のマクギネス副首相と会談し、初めて握手を交わした。英メディアは「歴史的な和解」と報じた。

 北アイルランドでは、英国の統治を望むプロテスタント系とアイルランドへの帰属を求めるカトリック系の対立が続き、女王のいとこも殺害された。今回の会談で和解進展に期待が高まっている。

 最終更新:6月28日(木)9時9分 「産経新聞」より
 イギリス統治を望むプロテスタント系住民と、アイルランドへの帰属を望むカトリック系住民で対立し、流血沙汰にまで発展するなど激しい衝突を招いている北アイルランド問題、これは宗教対立が招いている問題ですが、言うなればイギリスとアイルランドの歴史的因縁が続いている象徴とも言えます。

 関連記事としてこちらも見てくださいませ  →  北アイルランド危機再び!?

 その北アイルランドの中心都市・ベルファストを訪問したエリザベス女王、これまで対英武装闘争を繰り広げたIRA(アイルランド共和国軍)の元指導者で北アイルランド自治政府のマーチン・マクギネス副首相と会談に応じ、初めて握手すると言う展開となりましたが、これをイギリスのメディアは「歴史的な和解」と報じるなど、長年対立してきた両者がこの瞬間和解への第一歩に踏み出したと推測しています。
 即位60年の節目と言うことで北アイルランドを訪問した女王、これまで北アイルランドを訪問こそしたもののIRA関係者との会談に応じないなど、根深い対立が続いてましたが(1979年には女王の叔父にあたるマウントバッテン卿がIRAの爆弾テロで犠牲となっていることが背景にもあるが)、14年前の和平合意後に和解プロセスへと動き出した両者、今回の握手はイギリスにとってもアイルランドにとっても、長年の問題だった北アイルランド問題を解決に導けるのかが見物となるでしょう。

 ただアイルランドへの帰属を望むカトリック系住民が「マクギネスはイギリスに妥協した裏切り者だ!」「和解はこの地をイギリスに渡すようなものだ! 断固として許せない!」と反発しそうな感じもするが、イスラエルとパレスチナとは全然違うんですけどね。
 またアイルランドのエンダ・ケニー首相「だったら今度はかつてイギリスが我々アイルランドに対して行った植民地政策に対し、誠意ある対応を望む」として謝罪要求するんだろうかねェ・・・!?

theme : 海外ニュース
genre : ニュース

読売対文春の「全面戦争」が再びある?

 昨年の「清武の乱」今年3月の「契約金問題」と相次ぐスキャンダルに見舞われている巨人、さらにスキャンダルの嵐は止まず、今月原辰徳監督が、かつての不倫スキャンダルを週刊文春に報じられ、暴力団関係者と思われる人物に1億円を支払ったと言う記事が文春にデカデカと載ったのだった。無論これに対し巨人及び読売側は「記事は事実と異なり、原監督と球団の名誉を毀損する」と文春の記事はでっち上げだとして裁判に持ち込むことも辞さない姿勢を取れば、文春側も「記事は正当なものだ」と半ば読売側と対決姿勢も辞さないなど、泥沼の様相と言えます。

 20日に原監督がジャイアンツ球場での練習後謝罪したが、信ぴょう性がどうも分からないです。原監督本人が1億円払ったと言う事実はあるが、球団に相談せず自分で解決したと言う憶測もあるが、事件当時の1988年、言わずと知れた巨人の4番として全盛期にあった原監督、結婚して子供も生まれるなど順風満帆なプライベートだったが、その陰でこんなことがあったのかと思いたくなる。プロ野球ファンならずとも。

 不倫を公に出したくないなら金を払えと“ゆすられる”形で1億円を要求させられ、不倫をつづったとされる日記は廃棄となったものの、あれから18年後の2006年になって球界関係者と思われる人物からこの事実を突き付けられたかも知れないが、誰にも相談です自分で解決しようと知人などに借金して1億円を調達して払ったが、球団幹部や警察には話さなかったと言う事実、巨人どころか球界、いや世間を揺るがす事件になるだけに公にしたくはなかったんだろう。

 これに黙っちゃいなかったのがナベツネこと渡邊恒雄氏、原監督は被害者だと言う主張をマスコミに語り、暴力団関係者だと言う認識はなかったと擁護し「これは裁判で全部はっきりするから。すべて法廷で言うよ」と裁判で真相を出すと述べたが、ナベツネの本心は「文春は読売を批判する記事ばかり書く目の上のたんこぶ」だと見なしているんじゃ? 2004年になって文春は読売、いやナベツネ批判記事をさんざん載せ、その都度読売側から謝罪広告と損害賠償請求を突き付けられ、結果全てで敗訴する結果になっているが、今回の原監督スキャンダルは読売側に今度こそ!! と言わんばかりの格好の獲物ではなかろうかと言えます。

 度々ナベツネを巡る記事で対立している読売新聞と週刊文春、再び戦争になりかねない様相だが、今度は原監督のスキャンダルと言うことで、読売新聞傘下の巨人に矛先を向けたとも言える。ただそれでも球団から謹慎を突き付けられてない原監督、読売側は「原は悪くない、悪いのは読売新聞を貶めようとする文春だ」と原擁護・文春批判の姿勢なんでしょう。

 再び読売と文春の対立を生んだ原監督の過去のスキャンダル疑惑、正直な話、そんな過去のスキャンダルを掘り返して何になるのかとすら思うね。指原莉乃のケースもそうだけど。

theme : 雑記
genre : ブログ

アサドも認めた「シリアは戦争状態」

 どう見ても内戦状態同然ですけどね。

引用

シリア:「真の戦争状態」アサド大統領認める

 中東の衛星テレビなどによると、シリアのアサド大統領は26日、23日に発足させた内閣の新閣僚らを前に、同国は「真の戦争状態にある」と述べ、政権側と反体制派とが内戦状態にあることを認めた。

 アサド氏は「全ての政策は戦争の勝利のために向けられなければならない」と強硬姿勢を強調した。

 シリア外務省はこれまで「起きているのは内戦ではなく、テロリストとの戦いだ」とする声明を発表していた。

 また、フランス公共ラジオが伝えたシリア人権監視団(英国)の情報によると、ダマスカス郊外でこれまでにない激しい戦闘が起きた26日のシリア全土での死者は86人に上った。

 毎日新聞 2012年06月27日 07時16分
 政府軍と反政府勢力の泥沼の争いが続くシリア、国際社会は内戦状態に陥っているんじゃないかと見なしてますが、その“元凶”であるバッシャール・アサド大統領が26日に閣僚を前に「今のシリアは戦争状態にある」と述べ、内戦状態にあることを認める声明を出しましたが、だったら今まで何だったんだ!? とすら思います。

 今までシリア政府は「起きているのは内戦ではなく、テロリストとの戦いだ」として内戦状態を否定してきましたが、テロリストはどっちなんだよ!? って思いたくもなる。アサド政権は一般市民を平気で虐殺しておいて反政府勢力などをテロリスト扱いか!?

 アサド大統領はムダに強気に「全ての政策は戦争の勝利のために向けられなければならない」と強調してますが、軍にも「造反者」が出るなど、もはや求心力すら低下しているだけに、ムダな抵抗以外の何物でもないな。

 この日も首都ダマスカスで政権側と反政府勢力が激しく衝突し、多数の死者が出てますが、昨年から続く混迷はどこまで続くのやら・・・!!

 ついこの前トルコ軍の戦闘機を撃墜したってことで、トルコ政府どころかNATOまで敵に回しかねない状態を作ったとしか言えないアサド政権、いわゆる「前門の狼・後門の虎」状態を自分で作ったとしか言えないな。前門の狼に当たるのが欧米諸国、後門の虎に当たるのがトルコか。共通項はNATOだし。

 内戦状態を認めたアサド大統領、リビア以上に最悪の状態にあるのは誰が見ても明らかだ。

theme : 戦争
genre : 政治・経済

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