またも「パンドラの箱」を開けてしまった
税と社会保障の一体改革法案は衆議院本会議で“何とか”可決されましたが、その「代償」としてとんでもない結果を招く事態に陥ったようです。
党内分裂と言うパンドラの箱を開けてしまう結果となった野田政権、造反者への厳しい措置を取るべきとして輿石東幹事長と会談しましたが、党内融和が優先だとして厳しい処分に慎重な姿勢を取る輿石幹事長、結局厳しい姿勢すら取れない「弱腰」まで露呈したと言える。即ち執行部も機能不全を露呈したと言える。コレが小泉純一郎氏との大きな違いではないのかな? 小泉元総理は郵政改革法案の際それに反対する身内を容赦なく切ったと言うのに。
衆議院で通過しても今度は参議院で審議し可決しないとこの法案は廃案と化しますが、小沢氏以下小沢グループが参議院所属の身内に反対票を働き掛ける動きを見せるでしょう。
反対派の言い分としては、そもそも消費増税は自分たちの掲げるマニフェストにないから、突然それを掲げるのはマニフェスト違反ではないかと指摘してるかも知れないが、さんざん民主党はマニフェスト違反ばかりしてきたから国民から「お前らに言えた口か!?」って批判されるのがオチ。
造反議員に厳しい姿勢すら取れない野田総理に対し、野党からも「参院の審議に協力する前提は、民主党内の体制を立て直す処分をきちっとすることだ」と厳しい指摘をしてますが、党内を一つに出来ず、造反者に厳しい姿勢すら取れないのはリーダーとしての素質を疑いたくもなりますからね。多分自民党は小泉元総理を引き合いに出しているのか。
参議院で廃案に追い込み、内閣不信任決議案を出すことも視野に入れている小沢氏、解散して改めて国民に信を問うべきとする自民・公明両党、談合密室審議だと批判する少数野党、党内分裂を決定的にする形となった野田総理、党内を一つに出来ず結果過半数割れまで起こしかねない事態になったから、政治生命をかけるとまで言ったこの法案は「党内分裂」「内閣不信任決議案提出が近づいた」「解散総選挙」と言うパンドラの箱を開けることとなりそうです。
考えてみたら、被災地復興・原発事故処理・デフレからの脱却・消えた年金問題など本来やらねばならない宿題を放置して消費増税ばかりに熱心になった結果がこうじゃないのかね!!
民主・自民・公明3党の賛成多数で可決された税と社会保障の一体改革法案、しかし消費増税に関しては民主党内で賛否両論で、小沢一郎氏以下小沢グループなど57人が反対票を投じ、また棄権に回ったのが15人と、合計で72人の「造反者」を出す結果となりましたが、政治生命をかけるとまで強調した野田佳彦総理にとって「諸刃の剣」と呼ぶべきか「パンドラの箱」を開けたようなものか、民主党内部に亀裂を残したまま後味の悪過ぎる結末に終わったようです。引用
民主72人、造反 消費増税法案可決 首相「厳正に処分」
社会保障・税一体改革関連法案は26日の衆院本会議で、民主、自民、公明の3党などの賛成多数で可決、参院に送付された。関連法案のうち消費税増税法案の採決では、民主党から小沢一郎元代表や鳩山由紀夫元首相ら57人が反対票を投じた。このほか民主党議員15人が採決を棄権し、造反議員は72人に上った。野田佳彦首相は厳正に処分する考えを表明。一方、小沢氏は新党結成の構えを崩していない。首相が「政治生命を懸ける」と宣言した消費税増税の是非をめぐり、民主党は事実上分裂した。
首相は記者会見で、小沢氏ら造反議員の処分について「輿石東(こしいし・あずま)幹事長と相談しながら党内の所定のルールにのっとって厳正に対応したい。一人一人よく精査しないといけない」と述べた。一方、輿石氏は記者団に対し「党を割らないことを第一に考えたい」と述べ、厳しい処分には慎重な姿勢を示した。
小沢氏は国会内で記者会見し「衆院選もかなり近い。近いうちにどうするかの決断をしないといけない」と述べ、離党・新党結成に近く踏み切る考えを示唆した。ただ、「参院の審議で何とか増税を阻止できるような努力をしたい」とも述べ、新党結成時期の言及は避けた。本会議後にはグループの衆参国会議員約60人を集め、今後の対応について一任を取り付けた。
鳩山氏は採決後、記者団に対し「党にとどまって、国民のためにしっかり戦う集団にもう一度変えていきたい」と離党を否定した。
関連法案はこの日の衆院通過で大きなヤマを越えたが、参院審議には波乱要素も残っている。自民党の谷垣禎一総裁は記者会見で、「参院の審議に協力する前提は、民主党内の体制を立て直す処分をきちっとすることだ」と述べ、首相に対し、造反者には除籍を含む厳しい処分を直ちに行うよう求めた。
衆院を通過した関連法案は計8本。このうち、消費税増税法案と、社会保障制度改革を「国民会議」で議論することを盛り込んだ社会保障制度改革推進法案、認定こども園法改正案の計3法案が記名採決された。
最終更新:6月27日(水)8時24分 「産経新聞」より
党内分裂と言うパンドラの箱を開けてしまう結果となった野田政権、造反者への厳しい措置を取るべきとして輿石東幹事長と会談しましたが、党内融和が優先だとして厳しい処分に慎重な姿勢を取る輿石幹事長、結局厳しい姿勢すら取れない「弱腰」まで露呈したと言える。即ち執行部も機能不全を露呈したと言える。コレが小泉純一郎氏との大きな違いではないのかな? 小泉元総理は郵政改革法案の際それに反対する身内を容赦なく切ったと言うのに。
衆議院で通過しても今度は参議院で審議し可決しないとこの法案は廃案と化しますが、小沢氏以下小沢グループが参議院所属の身内に反対票を働き掛ける動きを見せるでしょう。
反対派の言い分としては、そもそも消費増税は自分たちの掲げるマニフェストにないから、突然それを掲げるのはマニフェスト違反ではないかと指摘してるかも知れないが、さんざん民主党はマニフェスト違反ばかりしてきたから国民から「お前らに言えた口か!?」って批判されるのがオチ。
造反議員に厳しい姿勢すら取れない野田総理に対し、野党からも「参院の審議に協力する前提は、民主党内の体制を立て直す処分をきちっとすることだ」と厳しい指摘をしてますが、党内を一つに出来ず、造反者に厳しい姿勢すら取れないのはリーダーとしての素質を疑いたくもなりますからね。多分自民党は小泉元総理を引き合いに出しているのか。
参議院で廃案に追い込み、内閣不信任決議案を出すことも視野に入れている小沢氏、解散して改めて国民に信を問うべきとする自民・公明両党、談合密室審議だと批判する少数野党、党内分裂を決定的にする形となった野田総理、党内を一つに出来ず結果過半数割れまで起こしかねない事態になったから、政治生命をかけるとまで言ったこの法案は「党内分裂」「内閣不信任決議案提出が近づいた」「解散総選挙」と言うパンドラの箱を開けることとなりそうです。
考えてみたら、被災地復興・原発事故処理・デフレからの脱却・消えた年金問題など本来やらねばならない宿題を放置して消費増税ばかりに熱心になった結果がこうじゃないのかね!!
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