ユーゴスラビア代表、国際舞台から「追放」

 現在はセルビア代表としてその名残を残してますが、かつては「東欧のブラジル」とも呼ばれ、テクニシャン揃いで数多くの好選手を輩出したサッカーのユーゴスラビア代表、ヨーロッパのサッカーシーンにおいて強豪国の一つとしても名を馳せましたが、そのユーゴを語る上で欠かせないのが当時激化した旧ユーゴスラビアの情勢に振り回されたことでしょう。かつてはヨーロッパ選手権の出場権を取りながら政治的な理由で剥奪されたことも記憶に新しいです。今から20年前の今日1992年5月31日は、ユーゴスラビア代表がユーロ92(1992年のヨーロッパ選手権)への出場を剥奪され、開催国であるスウェーデンからの帰国を余儀なくされた日です。

 ドラガン・ストイコビッチ、デヤン・サビチェビッチなどの名選手を要した1990年代のユーゴスラビア代表、1990年のイタリア・ワールドカップではベスト8に輝くなど絶頂期にありましたが、母国ユーゴでは連邦内の各共和国(クロアチア・スロベニアなど)で独立志向が強まり、ユーゴを形成するセルビア共和国では民族主義者スロボダン・ミロシェビッチが大統領となって民族主義が高まるなどキナ臭くなっていったのでした・・・。
 1991年にクロアチアとスロベニアが独立宣言を発表し、翌1992年にはボスニア・ヘルツェゴビナが独立を宣言し、独立を認めないセルビア共和国が軍事介入して首都サラエボを包囲したことでボスニア・ヘルツェゴビナ内戦が勃発し、紛争は激化の途を辿ってスレブレニツァの虐殺に代表されるほど、血生臭い事態を引き起こしました・・・。

 そんな母国が大混乱にあえいでいる中で、ユーゴ代表はスウェーデンで行われるヨーロッパ選手権出場を決めたのでしたが、スロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マケドニア出身の選手たちはユーゴ代表としての参加を拒否すると言う事態となりました。スロベニアなどが分離独立したことで当時国旗につけられていた中央の赤い星が削除され、新ユーゴスラビア共和国として再出発しましたが・・・。
 それでもユーゴ代表は大会前のオランダとのテストマッチを0-2で負けながらも、手応えを感じてましたが、これがユーゴスラビア代表として最後の試合になろうとはまだ知る由もなかったのです・・・。
 4月6日、前述のサラエボ包囲で多数の犠牲者が出て、それがセルビア人勢力の仕業だと言う報道が全世界に流れるとユーゴは完全に国際社会から敵視され、5月30日、国連は直ちに新ユーゴスラビアに対し制裁決議を開いてこれが圧倒的多数で可決され、その中に「あらゆる国際スポーツ大会への出場を禁じる」と言う項目も盛り込まれ、FIFA(国際サッカー連盟)に通達されたのだった・・・。

 そして5月31日、ストックホルム入りして相変わらず調整に精を出していたユーゴ代表でしたが、UEFAから下ったお達しに凍りついたのです・・・。
 その内容としては。

 FIFAとUEFAはさきの国連における新ユーゴスラビア制裁法案を受け入れ、親善試合を含めた全ての試合からユーゴスラビア代表を追放する。

 ユーゴスラビアはユーロ92への出場権がない為、すぐさまスウェーデンを出なければならない。

 スウェーデン政府は人道的な理由を除き、ユーゴスラビア代表関係者を入国させてはならない。

 と言うもので、それは即ち国外退去を意味するものでした・・・。このお達しにユーゴ代表の選手は自分たちを否定された屈辱とやり場のない絶望感に落とされたのです。
 スウェーデンを出てユーゴに送還されることとなったユーゴ代表、しかしストックホルムのアーランダ空港ではチャーター便として来たユーゴスラビア航空の便への給油を渋るなど混乱したのでした。この当時の様子についてストイコビッチは自分たちが周囲からの厳しい視線を浴び、屈辱感に駆られたとしている。

 何とか燃料を補給してベオグラードへと帰国したユーゴ代表だったが、空港に駆け付けた数千もの市民に激励されたのでした。この様子をストイコビッチは内戦で疲弊した国民を励ますつもりが逆に励まされたことに感激し、いつか雪辱を誓うと公言している。

 ちなみにユーゴの参加資格停止で代替出場となったデンマークが、そのユーロ92を制すると言うビッグサプライズを起こしている。

 内戦激化で追放されたユーゴ代表ですが、国際サッカー界に復帰するのはそこから2年待たなければならなかったのです。

theme : サッカー
genre : スポーツ

下った“因果応報”は禁錮50年

 残虐行為に加担した代償はかくも重いと言うことです。

引用

リベリア元大統領に禁錮50年、戦争犯罪で 国際法廷

(CNN)オランダ・ハーグのシオラレオネ国際戦犯法廷は30日、シエラレオネ内戦で反政府勢力の残虐行為を支援したとして有罪判決を受けた隣国リベリアのテーラー元大統領に、禁錮50年の量刑を言い渡した。

 テーラー被告は4月、殺人や強姦、15歳未満の子どもの徴兵、武器購入のためのダイヤモンド採掘などで、シエラレオネの反政府勢力「革命統一戦線(RUF)」を支援したとして有罪判決を受けていた。国家元首経験者が国際法廷で戦争犯罪により有罪判決を受けるのは、第2次世界大戦以降ではテーラー被告が初めてだ。

 またテーラー被告は、「ブラッド・ダイヤモンド」の名で知られる反政府勢力が採掘したダイヤモンドを受け取る代わりに武器を供給し、内戦を激化させるとともに私腹を肥やしたことでも有罪となった。

 検察は禁錮80年を求刑していたが、テーラー被告が残虐行為を直接指示したことが証明されてなかったため「長すぎる」として退けられた。

 国際犯罪法に死刑はない。テーラー被告は控訴する方針だが、刑が確定すれば英国の刑務所で服役する見通しだ。

 裁判長は量刑を言い渡すにあたって、テーラー被告が関与した残虐行為について触れた。その中には、切断された人間の頭の入った袋を運ばされた女性(自分の子どもの頭部だったことが後で判明)の証言や、年老いた女性を強姦するように命じられたが拒否したために罰として胸にRUFの文字を刻まれた少年兵の証言があった。

 最終更新:5月31日(木)11時3分 「CNN.co.jp」より
 シエラレオネ内戦を激化させ、当時のシエラレオネ反政府勢力RUF(革命統一戦線)の残虐行為や武器供給などに加担したとして有罪判決を受けたシエラレオネの隣国リベリアチャールズ・テーラー元大統領に対し、シエラレオネ国際戦犯法廷は禁錮50年と言う判決を下したようです。

 参考記事としてこちらも見てくださいませ。 → 「紛争ダイヤモンド」に対する“因果応報”

 第2次大戦以降、国家元首が国際法廷において有罪判決を受ける最初のケースとなったテーラー被告、武器購入の為にダイヤで得た利益を使ってRUFを支援し、内戦を激化させて私腹を肥やすと言う悪辣な行為を働き、レイプ・略奪・虐殺・少年兵徴用と言う残虐行為を犯してシエラレオネに暗い影を落としたのだから、有罪判決は当然としても禁錮50年と言う判決でも軽いような気が。

 検察側は禁錮80年を訴えていたが、テーラー被告が残虐行為への加担を支持したと言う証拠が不透明だった為か長過ぎるとして50年に下げられたが、これほどの残虐行為を働いておいて死刑にならないのがおかしいですよ。いくら国際犯罪法に死刑がないからって。

 母国リベリアはもとより、隣国シエラレオネでも邪知暴虐の限りを尽くしたチャールズ・テーラーは、アフリカの紛争における極悪戦争犯罪者の一人として悪名を残すことは間違いない。残虐さではウガンダのイディ・アミンにも引けを取らないような・・・?

 武器供給などでも有罪って、だったら欧米の銃器製造会社なども同罪ではなかろうか? 武器をアジアやアフリカなどに輸出し地域紛争の火に油を注いでるんだから。

 リベリアのテーラーに禁錮50年、これが国家元首経験者で初めての有罪判決と言いますから、この裁判はそのうちスーダンのバシールやシリアのアサドなどにも同じような日が来ることは間違いない。いわゆる「人道に対する罪」など戦争犯罪には時効などないと言うことです。シエラレオネ内戦終結から10年以上が経ってはいるものの。

theme : 世界恒久平和を実現しよう
genre : 政治・経済

「ぎりぎりセーフ」って見解がグレーな感じだ

 野田佳彦総理小沢一郎氏の会談は結局決裂に終わりましたが、この人は増税についてこんな見解を示したようです。

引用

増税はマニフェスト違反? 岡田氏「ぎりぎりセーフ」

 岡田克也副総理は30日の衆院消費増税関連特別委員会で、消費増税について「マニフェスト違反とは思わない。(テニスでボールが線上に落ちる)オンラインみたいなものだ」と語った。自民党がマニフェスト違反だと主張し、民主党の小沢一郎元代表も問題視するなか、あえて「ぎりぎりセーフ」と強調した。

 税率引き上げ時期が現衆院議員の任期満了後だという理由。ただ岡田氏は「国民の期待を裏切ったのは誠に申し訳ない」と弁明し、「マニフェストは4年間の約束で、状況が変わることはある。きちんと説明することが大事だ」と語った。

 民主党の近藤和也氏が質問で「マニフェスト違反と言われる。私も前の衆院選では、当選させてもらえば任期中は消費税は上げませんと言ってきた」と述べ、「任期中の消費増税(方針の決定)に違和感があることは間違いありません」とただしたのに答えた。

 朝日新聞デジタル 2012年5月31日11時29分
 30日の衆議院消費増税関連特別委員会にて、消費増税を「マニフェスト違反ではない」と述べ、ぎりぎりセーフだと言う見解を示した岡田克也副総理、野党や小沢グループなどから批判されてますが、あえてぎりぎりセーフと言う見解を示したのは、何か曖昧かつグレーなものですね。

「国民の期待を裏切ったのは申し訳ない」と弁明した岡田副総理、そもそも消費税率引き上げは当初のマニフェストには書かれてなかったのだから、裏切ったのは申し訳ないと言う見方はあるかも知れないが、民主党政権が度々マニフェスト違反ばかりしてきたことで、国民世論は冷ややかな目で見ているような。

 マニフェストは4年間の約束で状況が変わることがある。と語ったが、どっちみち「言ってることが違うじゃないか!?」「突然何言ってんだ!!」って言われて顰蹙を買うのがオチなんだけど・・・。説明不足も不信感に拍車をかけてるんだから、ここにきて増税をマニフェスト違反ではないと言うのはまた一つ国民にウソをつくようなものです。

 増税しないと言いながら増税を掲げ、マニフェスト違反ではないかと言う指摘にぎりぎりセーフって、グレーであり玉虫色であり、ハッキリした答えすら出そうとしない民主党政権の体質を浮き彫りにするようなものだ。

theme : 消費税増税・復興税
genre : 政治・経済

教諭が自校の生徒を盗撮

「お前は『ミニにタコ』の時の田代まさしか!?」って言いたくなります。この手のニュースはホント。

引用

遠足中、自校の生徒盗撮=スカート内、高校教諭逮捕―愛媛県警

 女子高校生らのスカート内を盗撮したとして、愛媛県警伊予署は30日、県迷惑防止条例違反の疑いで、県立新居浜南高校の数学教諭井出晃久容疑者(41)=同県西条市三津屋南=を逮捕した。同署によると、容疑を認め、「1年ぐらい前から始めた。100枚以上撮影した」と供述しているという。
 逮捕容疑は4月27日、同県新居浜市内で遠足中、博物館で自校の女子高校生のスカート内を背後からビデオカメラで撮影したほか、同月30日午後2時半ごろ、同松前町のショッピングセンターで、女性アルバイト店員(27)のスカート内を撮影した疑い。

 最終更新:5月30日(水)14時22分 「時事ドットコム」より
 愛媛県新居浜市で、同市の高校に努める教諭が女子高生らを盗撮して逮捕されると言うニュース、教育者である人間がこんな教育上、いや道徳上許されないことをしていいのでしょうかね!!

 先月末に新居浜市内で2件の盗撮容疑をしたとして愛媛県警伊予署に逮捕となりましたが、調べに対しこの教諭は容疑を認めておりますが、その供述で去年から初めて100枚以上も撮っていたと言いますから、呆れてものが言えないどころかここまで来ると完全なる盗撮の常習犯もいいところです!!
 まして自分が勤める学校に通う女子生徒を背後からビデオカメラで撮影したって言うんだから、ただの変質者でしかない。背後につけてビデオカメラでスカートの中を覗くなんて、明らかに疑わしい目で見られて当然だ!!

 つい最近大阪で中学校の教諭が盗撮して逮捕、佐賀では小学校の教諭が女児を盗撮して免職処分。と言うニュースがあっただけに、何で教師と言う職業に就いている人がこんなハレンチ行為に手を染めるのか・・・? これは教師と言う職業そのものへの名誉棄損に当たるし、真面目にやっている人が風評被害を受けたらどうするのか!?

theme : 性犯罪・わいせつ事件
genre : ニュース

そろそろ誕生か「マンU・香川」

 プレミアでのプレーが現実味を帯びてきたみたいです。

引用

マンUが香川獲得へ22億合意、英紙報じる

 イングランドプレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドが、日本代表MF香川真司(23)の獲得について、所属するブンデスリーガ・ドルトムントとクラブ間で基本合意に達したことが29日、分かった。移籍金は最低1500万ユーロ(約15億円)で、マンUでの成績次第で100万ユーロ(約1億円)単位の出来高が加わる。同日付英紙ガーディアンは最高2200万ユーロ(約22億円)の大型契約としている。

 ドルトムントのツォーク強化部長は「移籍手続きはまだ完了していない」と話したが、29日付ドイツ誌キッカーはマンU側の情報から「あとはサインのみ」と断定。「さよなら、シンジ!」の見出しで大々的に報じた。

 香川をめぐっては約9億円で1度目のオファーを出したマンUに対し、ドルトムントが増額を求めるなど条件交渉が続いていた。香川は27日午前に契約するクロート代理人と極秘会談し、現状説明を受けていた。あとは、香川自身の最終判断次第とみられる。

 香川はこの日、代表練習後に「体調は問題ない。練習内容? いえません」とだけ話し、移籍には言及しなかったが、「マンU・香川」誕生は秒読み段階。今週中に発表される可能性もある。

 2012.5.30 05:04 「サンケイスポーツ」より
 アレックス・ファーガソン監督との1対1の会談を持ちかけられるなど、マンチェスター・ユナイテッド行きが噂されていたドルトムント香川真司、それが現実味となったのか、29日にユナイテッドとドルトムントの間で移籍金1500万ユーロで合意したみたいです。

 後は香川本人の意思次第ですが、かねてからプレミアでのプレーを希望しているだけにスンナリいくでしょう。

 イギリスの大手誌「ガーディアン」は「約2200万ユーロの大型契約」と報じてますが、日本円にして約22億円、おそらく日本人選手最高額ではないでしょうかね。
 一方ドルトムントは「手続きは終わっていない」としながらも、後は香川本人が契約書にサインするだけと報じ、某誌は退団を惜しむ見出しを出してます・・・。そしたらドルトムントは香川に代わる司令塔タイプの獲得が急務となりそうだ。

 今週中にも誕生しそうな「マンU・香川」、王座奪還を狙うユナイテッドにとっては格好の新戦力となるのではないでしょうかね。

theme : サッカー
genre : スポーツ

チャンピオンズリーグ史上最悪の事件

 イングランドのチェルシーが制したことで幕を閉じた今シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ、イングランド勢がチャンピオンズリーグを制したのは2007-2008シーズンのマンチェスター・ユナイテッド以来ですが、1970年代半ばから1980年代半ばにかけてはイングランド勢が隆盛を極めた時期としてサッカーシーンに残ってますが、ある事件がきっかけで一時期凋落の途を辿ったのでした・・・。そうヘイゼルの悲劇と呼ばれる事件で、ヨーロッパサッカーの歴史においてもイングランドサッカーの歴史においても暗い影を落とした事件として有名です。今から27年前の今日1985年5月29日はそのヘイゼルの悲劇が起こった日です。なぜヘイゼルかと言うと、舞台となったのはベルギーのヘイゼル・スタジアム(現在はボードゥアン国王競技場)だったからです。

 1970年代半ばから80年代半ばにかけて、ヨーロッパのクラブサッカーシーンにおいて主役の座を欲しいままにしてきましたイングランド勢(この間リバプールが4回、ノッテンガム・フォレストが2回、アストン・ビラが1回チャンピオンズリーグを制している、とりわけリバプールはこの10年間に8回もリーグ制覇するなど、黄金期を謳歌していた)、絶頂期を迎え黄金時代を築いた一方で、フーリガンと呼ばれる一部の狂信的な集団による暴力行為や破壊行為がクローズアップされ、スタジアム周辺では常に暴動などが頻発し、大量の警察官を動員するくらい殺伐としたものだったのです。
 折りしも当時イギリス経済が停滞していた時期と重なり、また当時の首相だったマーガレット・サッチャーの掲げる規制緩和政策に伴い、町に失業者が大量にあふれる事態となったことも手伝って、社会全体に対する絶望感から若者を暴力行為に駆り立てる要素となり、結果これがフーリガニズムの暗躍につながったのでした。

 社会への不信感が若者をフーリガニズムへと導き、試合を楽しむのではなく暴力や破壊に訴えて憂さを晴らすことを喜びと感じる間違った考えが浸透し、サッカー場を殺伐とした修羅場へと変えてしまう一因となったのは言うまでもない。試合のたびに暴力沙汰及び大量の逮捕者が出るのは日常茶飯事で、年々エスカレートしていくのでした・・・。

 そんな問題点が一気に噴出したのが、今から27年前の今日1985年5月29日にベルギーのヘイゼル・スタジアムで行われたチャンピオンズリーグ決勝、リバプール対ユベントス(イタリア)だったのです。
 試合開始前からリバプールサポーターはユベントスサポーターを挑発し、物を投げると言う事態まで起こすなどユベントスサポーターと一触即発の事態となり、警備の薄さをついて防御フェンスを破壊したリバプールサポーターが鈍器やレンガでユベントスサポーターを襲撃すると、スタジアムはたちまち蜂の巣をつついたような騒ぎとなって、メインスタンドとその近くにあるスタンドの壁に大量の観客が殺到、壁が人の重みに耐えきれなくなって倒壊すると(老朽化が原因による)、戦闘部にいた観客がなだれ込んだ群衆に押し潰されて窒息死すると言う最悪の事態となり、パニックの火に油を注いだのだった。

 救急車やドクターヘリが駆けつけ、応急措置に追われ現場は大混乱となるも暴徒たちの悪行はこれまでに止まらなかった。
 一部のサポーター同士は暴力を止めず、鎮圧に乗り出した警官隊にも矛先を向けてエスカレートしたと言うのだから、タチが悪過ぎる。
 事態を受けリバプールのジョー・フェイガン監督(当時)がサポーターに対し理性的になるよう訴えるも聞き入れる者はなく、またリバプールのフィル・ニール、ユベントスのガエターノ・シレア両キャプテンが場内アナウンスで冷静になるよう訴えるも、暴徒たちは悪行を止めなかったと言うから、ここまで来るとホントのサポーターではなかったのだろう。

 1時間後に暴動は鎮圧したが、これだけの犯罪行為をしていて逮捕者は15人ぐらいと言うから、なぜ? と思います。また当時はスタジアムの警備の問題だけでなく、鈍器など凶器とされる物の持ち込みが平然と許されていたと言うから、暴力を助長しかねないものであるし、またスタジアムでの飲酒も容認されていたのだから、無秩序状態になってもおかしくない状況だったのだ。

 そんな中行われた試合はユベントスが1-0で勝利しユベントスがチャンピオンズリーグ初優勝を勝ち取るも、試合前に起こった最悪の事態に誰一人として喜んでいる者などなく、トロフィーをもらったのは控室と言うからなお更で、また当時ユベントスの主力だったミシェル・プラティニ「人生で最悪の試合だった」と語っている。

 この事件は当然ヨーロッパ国内で憤慨を招き、加害者であるリバプールがイギリスのクラブと言うことでイギリス人に対する言われなき偏見や暴行が各地で相次ぐなど波紋は広がったのでした。またイギリス側は再発防止の為今回の事件の一因となった危険物の持ち込み禁止、スタジアム内でのアルコール類販売禁止、と言う措置を取り、またイタリア政府とベルギー政府に謝罪する顛末となりました。

 UEFAはこの事態を重く見てイングランドの全てのクラブに対し、ヨーロッパでのあらゆる国際試合から「追放」と言う処分を下し、また加害者であるリバプールは更に3年追加と言う厳しい措置を食らったのでした。後に解除されている。
 また主催者側のベルギーに対しても、UEFA主催の国際試合における決勝戦開催権を剥奪すると言う処分を下すなど、各地に波紋を呼んだのだった。

 この事件が残したことは、一部の愚行によってイングランドのクラブは国際試合から締め出され、活躍の場を奪われたことで競争力低下を招き、1999年にマンチェスター・ユナイテッドがチャンピオンズリーグを制するまで「冬の時代」へと突入するのでした。1989年にイギリス議会においてサッカー監視法なる法律が施行されるなど、再発防止に動いてはいるが、サポーターが大人しくなったのは1990年代に入ってからである。

 時は流れて2005年に両チームはチャンピオンズリーグ準々決勝で相まみえ、ファーストレグにおいてヘイゼルの悲劇の犠牲者に対し黙祷を捧げ、和解ムードへと歩き出しました。

 フーリガンの愚かさが浮き彫りとなり、結果イングランドサッカーにおける黒歴史を作ってしまったヘイゼルの悲劇、社会への閉塞感に対する不満を破壊や暴動に訴えて晴らそうとするのは法治社会において許されないことであるのは誰が見ても明らか。そんなことをするような人たちはサッカーファンとは程遠いし、こう言う輩の存在がスポーツをダメにする一因でもなかろうか。当時の写真やVTRを見ると、暴動に加担しているのは若者だけでなく今は高齢者となっている年代もいる。それらの人々が昨年のロンドン暴動の際「今の若者は何でも暴力に訴えようとする」と批判したところで説得力などこれっぽっちもない。
 現在のプレミアリーグにおいて、サポーターの質は良くなったと言えるが、背景にあるのが社会に対する閉塞感だけに、閉塞感のない社会を築けるかどうかがイギリス政府に求められると言えますね。

theme : UEFAチャンピオンズリーグ
genre : スポーツ

背景にあるのはムバラク派に対する不満の根強さ

 初の自由選挙は物騒なものとなりそうです、この顛末を見たら。

引用

エジプトで大規模デモ 元首相の決選投票進出に反発

 エジプト大統領選の決選投票(6月16、17日投票)に、ムバラク政権で最後の首相を務めたアフマド・シャフィーク氏(70)が進出することへの抗議デモが28日夜、カイロ中心部タハリール広場であり、若者を中心に千人以上が集まった。カイロ西部では同氏の選挙事務所が襲撃、放火され一部が焼けた。死傷者はいなかった。

 元空軍司令官のシャフィーク氏は、同じ空軍出身のムバラク前大統領の側近だった。選挙戦では「革命は終わった。日常に帰れ」「革命は何ももたらさなかった」と演説した。体制の変化を望まない世俗保守派や、イスラム団体ムスリム同胞団の伸長を望まないキリスト教徒の一部の支持を集め、第1回投票で同胞団のムハンマド・ムルシ氏(60)に次いで2位となった。

 朝日新聞デジタル 2012年5月29日10時17分
 決選投票にもつれ込んだエジプト大統領選挙、元空軍司令官でホスニー・ムバラク前政権で首相を務めたアフマド・シャフィーク氏と、イスラム原理主義を掲げる「ムスリム同胞団」の一派に属するムハンマド・ムルシ氏の一騎打ちとなる様相となりましたが、旧体制派の幹部が残ったことに一部の国民が首都カイロのタハリール広場に集まって抗議デモを展開し、また参加者の一部がシャフィーク氏の選挙事務所を襲撃し、放火してボヤ騒ぎを起こすと言う暴動まがいの事態に発展してしまったようです・・・。

「何で旧体制派の人物が残ってるんだ!!」「ムバラクの息がかかった奴を許すな!!」と不満を訴えて暴動に発展したかも知れないが、未だにムバラク前大統領への不満が根強いことと、そのムバラクの息がかかった人物が大統領になればまたムバラク路線に戻ることへの懸念が国民に強かったと言えます。

 しかしシャフィーク氏は「革命は終わった。日常に帰れ」「革命は何ももたらさなかった」と演説し、革命はただムバラク体制を倒しただけで変化すら起こらなかった。イスラム原理主義が増長すればイランのような原理主義国家になりかねない。と訴えてますが、もはや革命は終わった。これ以上混乱すればエジプトは破滅に陥りかねない。と言うことも挙げられます。
 世俗保守派や一部のキリスト教徒の支持を集め優位に立っているシャフィーク氏、ただイスラエルとの関係をどうするかでは難しい答えを迫られそうではある。

 国民世論のムバラク派への不満が高いことが浮き彫りとなってますが、シャフィーク氏からすれば「確かに私はムバラク政権下で閣僚を務めたが、ムバラクとは違うのだよ」と言いたいのか。

theme : 情報の後ろにある真実
genre : 政治・経済

スー・チー女史、24年ぶりの外遊

 自宅軟禁が解かれ、政界に進出するなど本格的に政治活動に入ったアウンサン・スー・チー女史、次なる活動は外交展開になりそうです。

引用

スー・チー氏、外交めじろ押し きょう24年ぶり出国 初外遊先はタイ

【シンガポール=青木伸行】ミャンマーの最大野党・国民民主連盟(NLD)の党首、アウン・サン・スー・チー氏は29日、およそ24年ぶりに出国し、隣国のタイを訪問する。6月には欧州数カ国を歴訪し、「自由の身」となったスー・チー氏の外交活動が始まる。

 スー・チー氏は29日夜にバンコクに入り、30日から開かれる世界経済フォーラム東アジア会議に出席する。タイのインラック首相とも会談する予定。

 ミャンマーからの避難民が暮らす国境沿いのキャンプも、訪れる意向だ。NLD幹部によると「スー・チー氏は滞在中、長年困難な状況に置かれている避難民への支援継続も、国際社会に訴える」という。ミャンマーからタイに亡命したジャーナリストらも、訪問を歓迎している。

 スー・チー氏の外遊日程はめじろ押しだ。来月14日には、スイス・ジュネーブで開かれる国際労働機関(ILO)の総会で演説し、16日にはノルウェー・オスロで、ノーベル平和賞受賞の講演をする。1991年に受賞した際、スー・チー氏は自宅軟禁下にあり、夫と2人の子供が代わりにスピーチをした。

 20日には英国で、母校のオックスフォード大学から名誉博士号を授与され、翌日に議会で演説する。ノルウェーと英国訪問の合間に、アイルランド・ダブリンを訪れ、ロックバンドU2のボーカリストで、スー・チー氏を支援してきたボノ氏が参加しての特別コンサートも検討されている。

 最終更新:5月29日(火)9時20分 「産経新聞」より
 24年ぶりにビルマから外に出ることとなったスー・チー女史、最初の訪問先は隣国・タイで、インラック・シナワット首相と会談を行う予定であり、またタイで30日に開かれる世界経済フォーラム東アジア会議に出ることも予定されており、さらに来月にはヨーロッパを訪問することが予定されてますから、自宅軟禁が解かれ自由の身となったスー・チー女史の活動に注目が集まっているようです。

 タイでは国境付近にある難民キャンプを訪問し、軍事政権による圧政から逃れる為亡命したビルマ人難民への支援を国際社会に訴えるとNLD(国民民主連盟)のスポークスマンは言ってますが、亡命したビルマ人が大勢いるタイ、訪問を歓迎していますが、まずは隣国であるタイを訪問しそこからASEAN(東南アジア諸国連合)諸国にも外遊するのだろうかね。

 24年ぶりの出国、今までは軍事政権によって自由を奪われてきた分、積極的な外交活動に乗り出しましたが、民主化へのプロセスが始まったばかりのビルマ、その自由と民主化へ推進する為にも自分が動いて国際社会への理解を訴える為と言えます。

 自由の身となったスー・チー女史の動きに国際社会の関心が高まりそうですが、やはりネルソン・マンデラ氏と通ずる部分がありますね。

theme : 国際政治
genre : 政治・経済

参考人招致でも相変わらずな菅直人

 自身の迷走に対する自責の念が全然ないとしか言えないですね!!

引用

菅氏の危機意識「薄っぺら」…地元首長深く失望

 原発周辺自治体の首長や避難住民らを深く失望させる発言ばかりだった。

 東京電力福島第一原発事故から1年2か月余、国会事故調による菅直人前首相の参考人聴取が28日にようやく実現したが、ある町長は、最高指揮官が示した危機意識を「薄っぺら」と痛烈に批判した。

 全域が警戒区域と計画的避難区域となっている福島県浪江町の馬場有町長は、菅前首相が福島第一原発をヘリコプターで視察した成果を強調したことに対し、「事故全体を大局的に見るべき立場の責任者としてふさわしくない」と批判。原子力緊急事態宣言の発令が遅れたことを結果的に支障はなかった、とした点については、「薄っぺらな危機管理しかしていなかったことの表れ。本当に支障はなかったのか」と憤った。

 大半が警戒区域に指定された楢葉町の松本幸英町長は、「原発事故に対応するための管理態勢がなっていなかったのだと改めて感じた」と話した。

 (2012年5月29日08時20分 読売新聞)
 福島第一原発事故から1年と2カ月、国会事故調査委員会は原発事故当時の総理だった菅直人前総理の参考人招致を28日に行いましたが、内容を見たら原発周辺の自治体首長や住民の落胆と言うか憤りをさらに高める結果でしかないですね。

 ただヘリで視察したことについてもだし、事故の恐れがあるのになぜ住民に避難勧告を即急に出さなかったのかと言う対応の遅れ、原発事故と言う未曽有の危機に対する管理態勢の欠如、官邸・東電・原子力保安院の情報網のバラバラさ、など民主党政権の危機管理能力の欠如を著しく露呈したにも関わらず、菅前総理は自身のいい加減さがこの最悪の事故を起こしたことに、反省と言うか自責の念がないとしか言えないです。

 官邸ですぐに全閣僚を集めて危機管理チームを作って対応に備えなければならないのに、自分はヘリで原発付近に行って視察したことで現場を混乱させ、東電や原子力安全保安院の対応を批判と、ここにきて責任のなすりつけ合いか!? って思いますよ。
 危機管理能力と言うものが全然ないことに「薄っぺらだ」と批判するのも無理はないです。
 冒頭で「最大の責任は国にある。国の責任者として、事故を止められなかったことについておわび申し上げたい」と謝罪はしたが、今頃謝罪したって済む問題でもない!!

 対応と危機管理能力のまずさを問われれば、自身の「十八番」である「開き直り」で自分は何も間違ったことはしていないとムダな強がりに転じる菅前総理、事故対応に万全を期したと言うけど、こんな最悪の状況を招いたことにどこが万全を期したんだ!! 自身の思い付きと場当たりな姿勢もだけどね!!

 相変わらず菅直人と言う人物は、思い付き・場当たり・いい加減・開き直りで出来ているとしか言えないです。参考人招致でのこの姿勢も改めて。

theme : これでいいのか日本
genre : 政治・経済

もはや「過去の人」「トラブルメーカー」なんだけどねェ!!

 ここにきて突如一部報道で関心を集めているのが、かつて覚醒剤取締法違反で有罪判決を受けた元女優・酒井法子と、ついこの前女優復帰しながら突如体調不良による「休業宣言」を出した沢尻エリカだが、酒井に関しては芸能界復帰を匂わせる発言、沢尻に関しては再来月公開される主演映画のPRにすら出ていないと言うことで、関係者や世間一般からすれば「またか」と呆れて当然と言っていいだろう。

 かつて世間をあれだけ騒がせながら、ヒョッコリ現れてまた世間を関心を集めたくてやっているのかこの両者はと思うが、私に言わせればもはや「過去の人」でしかない。

 3年前に自身の覚醒剤事件で「失踪」し、その際酒井を匿ったとしている建設解体会社の会長が死去したことで、その通夜に出席し、集まったマスコミ関係者に対し「(会長は)いつも全力で私のことを支えてくれるような、父親というか、大きな傘のような存在でした」と会長への感謝の意を示し、今年11月に執行猶予期間が終わることについても触れ、芸能界に復帰したいと発言したことで今年中に復帰するのでは? と噂すら出ているのだ。
 ただ私は復帰に反対である。あれだけ世間を騒がせ、芸能界における薬物汚染をクローズアップさせ芸能界のイメージ低下を招いただけに、何事もなかったかのように復帰させては世間に示しがつかない!! ですよ。
 今芸能界に戻ってきたとしても、歓迎するのは一部の関係者ぐらいで世間一般などからすれば「もはやあんたは過去の人間なんだよ」って思うだろう。昨年暴力団関係者との交際発覚で引退した島田紳助にも当てはまるが。

 自身が主演したTBSのスペシャルドラマの放送後「体調不良」を訴えて休業宣言をした沢尻、一部報道によれば「(今年7月に主演を務める映画「ヘルタースケルター」)宣伝のための“やらせ”じゃないのか?」と言う声もあるが、さきのスペシャルドラマで演じた役があまりにも激し過ぎて心身共に負担が出たのでは? と憶測も流れる中、またもお騒がせを提供した沢尻だけに、芸能界の大御所である中尾彬氏がこの問題に触れて「使う方が間違っている!!」「役が抜けない? そんなバカな、絶対にない!!」と怒りを露にして猛烈に批判したが、これがネット上で激しく称賛されたのだから、いかにして沢尻エリカと言う人物に愛想を尽かしていることを世間が知る結果と言えよう。
 また休業直前に、ある週刊誌の記者に対し「うるせぇ! ウゼーんだよ!!」と暴言をまくし立てると言うニュースについてだが、かつてマスコミ関係者をえらく憤慨させた「6カ条の誓約書」に触れているのかは分からないが、相変わらずのワガママ気まま自己中な振る舞いでしかなく、大人の行動とはどうしても思えない呆れたものでしかない。マスコミに悪態をつけばつくほどバッシングの火に油を注ぐのはメジャーリーグ移籍直後の伊良部秀輝を彷彿させる。ましてもうマスコミもここまでくれば放っておくのが一番いいんじゃないのか。取材したところで悪態を重ね、世間にトラブルメーカーの印象をさらに与えるだけでしかないんだから。
 マスコミには高圧的な態度を取り、気に触るような発言には悪態で返す、典型的な「逆ギレ」と言うか聞き分けのない子供がそのまま大人になった成れの果てにも見えてくる。中国か韓国と同類だ。

 私の中では「過去の人」化しつつある酒井法子「稀代のトラブルメーカー」でしかない沢尻エリカ、酒井に関しては「普通に暮らして、二度と芸能界の敷居はまたがないでほしい」沢尻に関しては「もう芸能界から出ていけ! そして芸能界には二度と戻ってくるな!!」「かつての横山やすし以上の『稀代のトラブルメーカー』だ!!」って言いたいですよ、ホント。

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