「ロス暴動」の再燃が起こってしまうのか
先月26日、アメリカ南部のフロリダ州で、アフリカ系アメリカ人の少年が自警団の白人男性に射殺されると言う衝撃のニュースは記憶に新しいが、それだけではなかった、なんとその白人男性が「正当防衛だ」と主張したことで警察が証拠不十分であっさり釈放すると言う措置を取ったことで、全米各地で黒人たちが「人種差別だ!」と釈放に抗議するデモや集会を起こすと言う事態となり、またバラク・オバマ大統領もこの事件に触れて抗議するなど、全米を揺るがす騒動となったことについて私は「やはりアメリカ社会最大の暗部なのに、それを根絶出来てない」と思いました。
ことの発端は黒人の少年が帰宅途中、自警団の白人男性が挙動不審と見なして射殺したと言うのが経緯だが、その少年は武器などを持っておらず、どこも挙動不審な姿勢とは思わないが、動機はどう見ても「黒人だから」にしか他ならない。
逮捕せず証拠不十分で釈放を受けたことで、黒人が怒るのは無理はない。
「撃った相手が黒人だからと言う理由で釈放など人種差別的措置だ!!」「正義がどこにある!?」と憤るのは当然だが、これには未だにアメリカ社会においてアフリカ系アメリカ人の地位が低いことへの不満もぶつけていると言えます。
今月23日にはフロリダ州内の学校で、アフリカ系アメリカ人の生徒が授業をボイコットすると言う展開となるなど波紋は広がっているが、これはかつての公民権運動の際のバス・ボイコット事件を想起するものと言えます。
これほどアフリカ系アメリカ人の不満や怒りが噴出する事態にまでなった今回の事件は、20年前にロサンゼルスで起こった「ロス暴動」のような事態に発展しかねないと言えます。
1991年3月にロサンゼルスでアフリカ系アメリカ人の青年が白人警官からリンチに遭い殺害されたものの、裁判で白人警官は無罪と言う判決に対し、全米のアフリカ系アメリカ人が大激怒して「警官は全員有罪だ!」「白人至上主義に満ちた価値観を許すな!!」と大規模な暴動を起こし、一時は非常事態宣言が出るなど混乱となったが、アメリカにおいていかにも人種問題が根強く残っていることを内外に露呈したのではないでしょうか。これはまたアメリカ社会において一時期警察に対する信用を失墜させたのは言うまでもない。アメリカの裁判は陪審員制だが、この事件の裁判において陪審員が全員白人だったことで不平等が改めて露呈された。後に偏った人種構成ではなくなったが。
今回の事件もこれに似たプロットだが、根本的な問題としてアメリカ社会において未だに人種問題が根強くあることが最大の問題ではなかろうか? 公民権法が制定されても未だにアフリカ系アメリカ人など有色人種に対する差別や偏見があるアメリカ、特に南部諸州ではキリスト教原理主義が根強い為か、それに基づく人種観をありがたがることで歪んだ価値観が生まれるのかも知れない。
銃同様、人種問題が常に付きまとうアメリカ社会、いつになったらアメリカ全土が人種差別=忌み嫌うもの。と言う認識を持つのだろうか? アメリカだけでなくヨーロッパ白人国家において、一部で自分たちこそ進んだ人種、有色人種は劣った野蛮人などと見なして差別や偏見に満ちた思想が蔓延るのは、いつの時代も変わらないし、これがアメリカに対するネガティブなイメージを持ってしまう結果にもなるんですけどね。
いつまでも白人優位の時代じゃないんだよ!! 人種差別、特に白人至上主義こそ国際社会最大の「癌」だ!!
ことの発端は黒人の少年が帰宅途中、自警団の白人男性が挙動不審と見なして射殺したと言うのが経緯だが、その少年は武器などを持っておらず、どこも挙動不審な姿勢とは思わないが、動機はどう見ても「黒人だから」にしか他ならない。
逮捕せず証拠不十分で釈放を受けたことで、黒人が怒るのは無理はない。
「撃った相手が黒人だからと言う理由で釈放など人種差別的措置だ!!」「正義がどこにある!?」と憤るのは当然だが、これには未だにアメリカ社会においてアフリカ系アメリカ人の地位が低いことへの不満もぶつけていると言えます。
今月23日にはフロリダ州内の学校で、アフリカ系アメリカ人の生徒が授業をボイコットすると言う展開となるなど波紋は広がっているが、これはかつての公民権運動の際のバス・ボイコット事件を想起するものと言えます。
これほどアフリカ系アメリカ人の不満や怒りが噴出する事態にまでなった今回の事件は、20年前にロサンゼルスで起こった「ロス暴動」のような事態に発展しかねないと言えます。
1991年3月にロサンゼルスでアフリカ系アメリカ人の青年が白人警官からリンチに遭い殺害されたものの、裁判で白人警官は無罪と言う判決に対し、全米のアフリカ系アメリカ人が大激怒して「警官は全員有罪だ!」「白人至上主義に満ちた価値観を許すな!!」と大規模な暴動を起こし、一時は非常事態宣言が出るなど混乱となったが、アメリカにおいていかにも人種問題が根強く残っていることを内外に露呈したのではないでしょうか。これはまたアメリカ社会において一時期警察に対する信用を失墜させたのは言うまでもない。アメリカの裁判は陪審員制だが、この事件の裁判において陪審員が全員白人だったことで不平等が改めて露呈された。後に偏った人種構成ではなくなったが。
今回の事件もこれに似たプロットだが、根本的な問題としてアメリカ社会において未だに人種問題が根強くあることが最大の問題ではなかろうか? 公民権法が制定されても未だにアフリカ系アメリカ人など有色人種に対する差別や偏見があるアメリカ、特に南部諸州ではキリスト教原理主義が根強い為か、それに基づく人種観をありがたがることで歪んだ価値観が生まれるのかも知れない。
銃同様、人種問題が常に付きまとうアメリカ社会、いつになったらアメリカ全土が人種差別=忌み嫌うもの。と言う認識を持つのだろうか? アメリカだけでなくヨーロッパ白人国家において、一部で自分たちこそ進んだ人種、有色人種は劣った野蛮人などと見なして差別や偏見に満ちた思想が蔓延るのは、いつの時代も変わらないし、これがアメリカに対するネガティブなイメージを持ってしまう結果にもなるんですけどね。
いつまでも白人優位の時代じゃないんだよ!! 人種差別、特に白人至上主義こそ国際社会最大の「癌」だ!!