アボリジニーの「恨みつらみ」は根強い?
今月26日、オーストラリアで「オーストラリアの日」(この地にイギリス人が初めて立ち、入植した日であることを記念する祝日)を祝う式典が、首都キャンベラにあるレストランで開催され、ジュリア・ギラード首相以下、野党・自由党のトニー・アボット党首らが出席し、オーストラリア建国を祝い建国に尽力した先祖を称える式典を行ったものの、その際オーストラリア先住民であるアボリジニーの活動家ら100人がギラード首相やアボット党首を取り囲み、投石したりこん棒で殴りかかり「人種差別主義者!!」など罵声を浴びせると言う一悶着があり、警官隊に守られる形で包囲網を突破したギラード首相だったが、その際靴が片方脱げ、その脱げた靴がオークションで高額を叩きだしたと言う話題、オーストラリアにおいて白人とアボリジニーの対立を改めて浮き彫りにしたと言える。
なぜアボリジニーの活動家らはこのようなことを起こしたのか?
1月26日の「オーストラリアの日」は、白人にとっては入植及び建国を祝う「記念すべき日」だが、アボリジニーにとっては白人による横暴で自分たちの土地を奪われた「屈辱の日」でしかないと言うのが背景にあると言える。オーストラリア建国についての認識が白人とアボリジニーで大きく違うと言うことでしょう。イスラエルの建国や南アフリカのアパルトヘイト、中国共産党によるチベット併合と似ているような・・・?
白人が来てからは「白豪主義」と言う人種差別政策の元に迫害され、さらに同化政策を強いられるなど苦痛の歴史を味わったアボリジニー、それは現在においても、社会的にも経済的にも低い立場に置かれており、差別もまた根強く残っていることがそれを印象付けると言えるが、アボリジニー側からすれば、白人による恨みつらみが増幅していったことも必然と言える。
長年オーストラリア政府は、かつての差別政策などアボリジニーに対する行為について謝罪に応じなかったものの、2008年2月に当時のケビン・ラッド首相がオーストラリアの国家元首として初めて謝罪したものの、賠償には触れず、また野党などは自分たちのバツの悪い過去を隠したいからなのか「過去を蒸し返すだけ」とラッド首相の演説中に退席すると言う結果となるなど、スッキリしないままで終わったと推測します。
この結果に終わったことで、被害者側であるアボリジニーからすれば「政府はアボリジニーに対する一貫した謝罪の姿勢がない」「白人には罪の意識と言うものがないのか」と捉えられたのかも知れない。
また式典が行われる前日にアボリジニーの活動家が「アボリジニーの権利」を政府に要求する表れとして、旧国会議事堂前でテントを張って活動をしたことについてアボット党首が撤去を強調したことで「これ以上白人の横暴には我慢ならん!!」と激怒して今回の抗議活動につながったと思う。
彼らにとって「屈辱の日」であるオーストラリアの日、その式典は「政府は改めてアボリジニーに謝罪しろ!」と主張するには格好の場かも知れないからか、こう言う行動に出たのかも知れない。言い換えれば、オーストラリアにおける白人とアボリジニーの対立の根深さが生んだ事件と言っていいだろう。
なぜアボリジニーの活動家らはこのようなことを起こしたのか?
1月26日の「オーストラリアの日」は、白人にとっては入植及び建国を祝う「記念すべき日」だが、アボリジニーにとっては白人による横暴で自分たちの土地を奪われた「屈辱の日」でしかないと言うのが背景にあると言える。オーストラリア建国についての認識が白人とアボリジニーで大きく違うと言うことでしょう。イスラエルの建国や南アフリカのアパルトヘイト、中国共産党によるチベット併合と似ているような・・・?
白人が来てからは「白豪主義」と言う人種差別政策の元に迫害され、さらに同化政策を強いられるなど苦痛の歴史を味わったアボリジニー、それは現在においても、社会的にも経済的にも低い立場に置かれており、差別もまた根強く残っていることがそれを印象付けると言えるが、アボリジニー側からすれば、白人による恨みつらみが増幅していったことも必然と言える。
長年オーストラリア政府は、かつての差別政策などアボリジニーに対する行為について謝罪に応じなかったものの、2008年2月に当時のケビン・ラッド首相がオーストラリアの国家元首として初めて謝罪したものの、賠償には触れず、また野党などは自分たちのバツの悪い過去を隠したいからなのか「過去を蒸し返すだけ」とラッド首相の演説中に退席すると言う結果となるなど、スッキリしないままで終わったと推測します。
この結果に終わったことで、被害者側であるアボリジニーからすれば「政府はアボリジニーに対する一貫した謝罪の姿勢がない」「白人には罪の意識と言うものがないのか」と捉えられたのかも知れない。
また式典が行われる前日にアボリジニーの活動家が「アボリジニーの権利」を政府に要求する表れとして、旧国会議事堂前でテントを張って活動をしたことについてアボット党首が撤去を強調したことで「これ以上白人の横暴には我慢ならん!!」と激怒して今回の抗議活動につながったと思う。
彼らにとって「屈辱の日」であるオーストラリアの日、その式典は「政府は改めてアボリジニーに謝罪しろ!」と主張するには格好の場かも知れないからか、こう言う行動に出たのかも知れない。言い換えれば、オーストラリアにおける白人とアボリジニーの対立の根深さが生んだ事件と言っていいだろう。
theme : 情報の後ろにある真実
genre : 政治・経済