前の記事では国内10大ニュースを取り上げましたが、次は海外ニュースを取り上げたいです。前回同様選考は私の独断と偏見です、スイマセン・・・。 第1位、
アラブの春。 今年海外面で印象に残ったのはやはりアラブの政変だと言えます。
チュニジアのベンアリ、エジプトのムバラクが退陣要求デモと世論の前に「退陣」に追い込まれ、独裁政権が倒れれば、かつて「狂犬」と恐れられたリビアのカダフィ大佐までもが退陣=銃殺、とアラブ全体で民主化を求める気運が高まりましたが、その原動力となったツイッターやフェースブックの力というものはスゴイ。チュニジア、エジプト、リビア以外は政権が崩壊していないが、他のアラブ諸国に与えた影響も少なからずはある。
ただイラクのように混乱と無秩序となる危険性も大いにあるが・・・、新たなリーダーが舵取りを誤れば。リビアの民主化運動は内戦の様相となったが、これが結果として
ミスラタやベンガジ、シルトと言った都市を知ることにはなったけど。
第2位、
深刻化しつつあるユーロ危機。 財政赤字により破綻の危機に追い込まれたギリシャ、それをどうするかEUユーロ圏はあれこれ対策を取り、支援を受ける側のギリシャでも緊縮財政策や公務員削減などを実施しようにもデモやストの嵐でうまくいかず、ギリシャはこの危機を招いたパパンドレウ首相が退陣に追い込まれたが、それでもギリシャは課題山積であることに変わりない。これはイタリアやスペインなどにも及び、政権交代と言う状況までもたらした。
やはり財政危機を招けば国民から「NO!」を突きつけられて当然かもね。これは日本の民主党政権も「明日は我が身」と思え。 第3位、
全世界反格差デモ。「ウォール街を占拠せよ!」の合言葉で始まったこのデモと集会、
格差社会化する現状に中間層や貧困層の怒りが爆発し、アメリカ全土はもとより世界各地でこの気運の高まり、富裕層優遇体質が中間層や貧困層の怒りを招いたと言えます。
もはやアメリカ型の市場経済主義はもはや通用しなくなったのだろうか。そのアメリカ型市場経済主義をありがたがる日本政府や社会もこれを機に見直してみるのがいかがですか!? 第4位、
ウサマ・ビンラディン殺害。 長年標的としていたビンラディン容疑者を殺害と言う形で始末したアメリカ軍、しかしパキスタンで起こしたことに主権侵害ではないか? と思うけど、潜伏を知りながら黙認したパキスタンにも非はあるから「どっちもどっち」だけどね。 逮捕せず銃殺、遺体を海に捨てたアメリカにまたムスリムの反米感情が高まり、またアメリカとパキスタンの関係もギクシャクすると言う結果でしたが、なぜ逮捕してICCに身柄を送らなかったんでしょうね、それだけが疑問。
第5位、
ウィリアム王子とキャサリン妃結婚。 ダイアナ妃とチャールズ皇太子以来となるロイヤルウエディングに、イギリス国内は元より全世界に多大な喜びを与えましたが、巷ではウィリアム王子が次の国王として相応しいと言う人気まで出るなど、人気はうなぎ上りです。キャサリン妃の人気もすこぶるよく、ダイアナ妃を髣髴させるだけに、今後に期待したいです。
第6位、
タイで大洪水。 例年よりひどい集中豪雨に見舞われたタイ、首相になったばかりのインラック首相にはかつてない試練の船出と言えます。日系企業もこれで打撃を受けており、対岸の火事でないことは誰が見ても明らか。昨年は大規模な騒乱、今年は大洪水と立て続けに災難ばかり起こるタイ、大丈夫なんでしょうか・・・?
第7位、
ヨーロッパで「反原発」気運高まる。 福島第一原発事故がもたらした原発不安、これがヨーロッパにおいて躊躇に現れ、反原発気運が高まりを見せましたが、
とりわけドイツでは原発廃止論が高まってクリーンエネルギー推進・反原発を掲げる政党が地方選挙で躍進したのだから、ねェ・・・。そもそもドイツは国内において、クリーンエネルギー推進気運が高いからなお更でしょうか。
第8位、
ロンドン暴動。 格差と貧困にあえぐイギリス、緊縮財政を打ち出したキャメロン政権に対し若者たちの怒りが爆発し放火や略奪が目立ったが、政府のやり方にデモや集会で訴えるのはいいけど、暴力や破壊行為で得るものは何もない。
第9位、
ロシア下院選挙。 プーチン首相とメドベージェフ大統領の「双頭体制」の影響力が低下しつつある中、選挙で辛うじて勝利したものの議席を減らす結果となったが、投開票での不正行為が明るみとなると
「投票をやり直せ~っ!!」と言わんばかりに抗議デモや集会に発展、プーチン首相は次の大統領選挙で再び大統領職を狙っており、
長期政権になりかねない懸念がもたらした「NO!」の嵐だと言える。ソ連崩壊から20年経つのに全然変わってないな!! 第10位、
イラク戦争終結。 今月駐留部隊が完全にイラクから撤退したアメリカ、2003年の開戦から終結までに死んだアメリカ兵、イラク人は膨大なだけに、無意味かつ
「大義なき戦争」に終わった感じもします。結局アメリカはイラクに何をもたらしたんだ!? と改めて問いたくもなる。
番外編としては、
インドで汚職への抗議として活動家がハンスト。を挙げたいです。政府が汚職と腐敗をなくすことに消極的なことに抗議の意を示す形でアンナ・ハザレ氏が大規模なハンストを呼びかけましたが、政府がこれを阻止する形で投獄。と言う「実力行使」に出るなど、平行線となるも結局ハザレ氏を支持する世論が高くすぐさま釈放しましたが、ガンジーを思わせる姿勢が共感を得たんでしょうね。 海外も今年はいろいろありましたが、アラブの春やユーロ危機、反格差デモ、イラク戦争終結。などピンからキリまであり、今年も激動の1年だったなと言えます。さて来年はアメリカ大統領選挙があり、そこが注目ポイントですが、かつてない逆風にさらされるオバマ政権は再選できるのか? 共和党が勝つのかが見物です。ただ今やアメリカの威信は低下しているだけに、どうなりますか。 来年世界はどうなるのやら・・・。
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