前の記事では私なりに選んだ国内ニュースベスト10でしたが、今回は海外編です。今年も世界ではいろいろな出来事がありましたねェ・・・。
これも私なりの独断と偏見で選ばせていただきましたので、何卒ご了承ください。 1位・チリ鉱山事故・奇跡の救出劇 今年8月に南米チリ・コピアポで起こった鉱山事故、作業員全員当初は生存が絶望視されていたものの無事が確認され、そこから全世界の支援の輪とチリ政府の全員無事に助け出したいという意気込みの現れもあってか、10月に救出作業にこぎつけ、見事全員無事に救出したといいますから、これ以上の感動はないと思います。初めはクリスマスまでかかると言われながら、早期に救出した秘訣はチリ政府の努力の賜物かもしれません。あの歓喜の歌も忘れられないと思います。
2位・アメリカでも「ねじれ」に、中間選挙で民主党大敗北 再来年の大統領選挙を大きく占うアメリカの中間選挙、
しかし結果はオバマ政権の迷走と医療保険改革への反発も相まって大敗北を喫した民主党、再び共和党が盛り返したことを裏付けます。オバマ大統領のやり方に反発する保守的な国民などによる「ティーパーティー運動」の台頭も共和党の躍進につながったと言えます。上下院で第一党が異なる「ねじれ」状態となったアメリカ、日本同様正念場と言えます。来年オバマ政権は何をやるのだろうか・・・?
3位・ギリシャ危機でユーロ危機!? 今年ギリシャで大規模な財政悪化が発覚し、これがヨーロッパ全体に広がって大きな財政危機が不安視されたことを裏付けます。これはスペインやポルトガル、アイルランドなどに飛び火しヨーロッパ全体で経済危機に陥りかねないものとなりました。当事国であるギリシャも緊縮財政政策に踏み切るも、これに国民が猛反発してデモやゼネストが頻発するということとなりましたが、ギリシャ政府はうまくこれを解決できるのか、これは日本も他人事ではない。 4位・タイ騒乱 アピシット首相に対してタクシン元首相派組織・UDDが退陣要求をしたことがきっかけで起こった大規模な騒乱、首都バンコクの中心街を占拠するほど緊張状態となったり、銃撃戦で日本人ジャーナリスト・村本博之さんが犠牲となるなど生々しいものでした・・・。結局UDDが折れて騒乱は終結、その後非常事態宣言は解除されるもいつまた起こるのか、不安で仕方ありません・・・。この騒乱はタイに大きなダメージを与えたと言えます。特に観光客が激減して観光業は多大な損失を被りましたからね・・・。
5位・メキシコ湾原油流出事故 今年4月にアメリカ・ルイジアナ州沖のメキシコ湾にある石油掘削施設が事故を起こして大量の原油が流出するという大惨事、5年前にハリケーン「カトリーナ」に続いてまたもニューオーリンズを襲ったこの事件、まだカトリーナの傷が癒えない中のこの惨事は「泣きっ面に蜂」です・・・。オバマ大統領の初動の遅れやうまくいかないふた閉め作戦、掘削施設元のBP社(イギリスの石油メジャー会社)に対する批判しかしない世論、これもなかなか解決しなかったと言えるでしょう。5ヶ月かかってやっと流出を食い止めたものの、汚染されたメキシコ湾が元に戻るのは当分時間がかかりそうです・・・。
6位・もはや末期症状のサルコジ政権 日本の民主党政権と同様、国民からかなり支持を失っているサルコジ政権、年金改革法を巡る是非、回復の兆しが見えない経済状況、ロマ民族追放政策などかえって反発ばかり招いており、ヘタすれば菅総理よりも末期症状と言えます。大規模なゼネストやデモ頻発ばかり招いていいところがないサルコジ大統領、これならジャック・シラク路線のほうが良かった?
7位・スー・チー女史が7年ぶりに解放 今年11月に20年振りの総選挙を実施したビルマ、スー・チー女史率いる民主化勢力NLDは軍事政権に抗議の意味でボイコットするなど民主化勢力内でも一枚岩になれない中、7年ぶりに自宅軟禁から解放されたスー・チー女史、民主化勢力を一つにし、ビルマに自由をもたらす為にもスー・チー女史の求心力とカリスマ性に期待したいです。自身を虐げた軍事政権とも対話の意向を示しており、平和的な民主化となるのか、見物です。スー・チー女史はネルソン・マンデラのようになるのだろうか。
8位・イギリス総選挙 3党(保守党・労働党・自由民主党)とも過半数に届かないことでハング・パーラメントとなったイギリス総選挙、第1党となった保守党は自由民主党と連立を組んでのスタートとなりましたが、経済回復の為に大学授業料値上げを行うもこれに学生が猛反発するなど、連立政権の船出は前途多難なようです。デイビッド・キャメロン首相にとって、総選挙前に不適切な発言をして物議を呼んだゴードン・ブラウン前首相のあの事件も忘れられない・・・。
9位・遠のく中東和平交渉 イスラエル・パレスチナ双方とも中東和平交渉再開にこぎつけるも、イスラエルはヨルダン川西岸地区での入植活動を止めず、国際社会から反発を食らってますが、これがパレスチナ側の不満を呼んで再びインティファーダが起きなければいいが・・・!? 入植活動を強行するイスラエル、今年はガザ地区への支援船拿捕で反発食らったのに懲りてないと言いますか・・・?
10位・東西ドイツ統一20周年 今年で東西統一20周年の節目を迎えたドイツ、しかし東西格差は埋まらず問題は山積ですが、アンゲラ・メルケル首相はこれをうまく乗り切れるのか。かつてヘルムート・コール元首相は統一の際「東ドイツにもバラ色の未来が待っている」と述べたものの、実際はそうでもなく、コールへの評価は揺らいでいますね・・・。東西分割を知らない世代が今後も増えるドイツ、後世にどう東西分割時代を伝えるのだろうか・・・?
番外編その1・コートジボワールで大騒乱 今月大統領選挙を行ったコートジボワール、アルサン・ワタラ元首相がローラン・バグボ大統領を下したものの「不正があった」とバグボ陣営が抗議したことで起こった一連の騒乱、結果を無視して居座るバグボ大統領に国際社会は非難轟々ですが、一向に治まらないこの騒乱はいつ治まるのだろうか・・・? 何かアフリカは民主主義が行き届いていないことを改めて露呈します・・・。
番外編その2・タバコを吸う2歳児 インドネシアから届いたこのニュース、正直言って唖然としたし、2歳児にしてヘビースモーカー、信じられませんでした。親は一体何をしてるんでしょうかねェ・・・! インドネシアはタバコ産業が盛んですが、一方で未成年者の喫煙が問題視されており、
WHO(世界保健機関)で問題視されると思うが・・・? タバコは20歳になってから!
以上が私が選んだ十大(プラス2)海外ニュースですが、世界もいろいろありました。来年世界はどうなるのでしょうかね? そして日本はどう世界とやっていくのか・・・? 今年露呈した「弱腰外交」は「百害あって一利なし」!! 次はスポーツ編です。
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