合同胴上げは「有終の美」
一昨日行われたパ・リーグのクライマックスシリーズは、日本ハムが楽天に勝利して実質上今シーズンのパ・リーグ覇者となりましたが、この試合で敗れたことで楽天・野村克也監督にとっては最後のゲームとなってしまいました。
楽天ナインの呼びかけで「野村監督はこの試合が楽天での最後の試合になったから、日本ハムナインも一生に胴上げしよう」と楽天・日本ハム合同で野村監督を胴上げするというサプライズを行いましたが、最後を合同胴上げで締めくくるということはある意味「有終の美」と言っていいでしょう。
かつての西本幸雄氏や仰木彬氏もそうだが、両チームの選手から胴上げされるというのは、いかに自分が選手たちから慕われていたということが伺えると思うのです。
西本氏は就任当時弱小だった阪急・近鉄を時間をかけてチームを作り、強豪チームに変貌させてリーグ優勝するまでに成長させた指導法が選手たちから慕われ、近鉄の監督として最後のシーズンとなった1981年の最終戦は阪急-近鉄というかつて自分が育てたチーム同士とカードとなり、試合後には阪急・近鉄両ナインから胴上げされるといったものでしたが、いかに西本氏が選手たちから慕われていたことが伺えるエピソードと言っていいだろう。
仰木氏は近鉄・オリックスで監督を務め、それぞれリーグ優勝に導いただけでなく、野茂英雄やイチロー、田口壮といった後にメジャーリーガーとなる名選手を輩出し、また様々な奇策を用いた采配は「仰木マジック」と評されるなど、まさに“魅せる”野球を展開した名将と言っていいでしょう。オリックス監督最後のシーズンとなった2001年の最終戦(奇しくも相手はかつて率いた近鉄だった)では、試合後にオリックス・近鉄両ナインから胴上げされるというかつての西本氏を髣髴させるものでした。
西本氏や仰木氏のようにかつて率いたチームの選手から胴上げされたのと違い、野村監督は楽天ナインだけでなく率いたことがない日本ハムの選手からも胴上げされましたが、これは両チームで野村監督を送ろうという気遣いがあったのではないだろうかと思いますね。
これまでのプロ野球の歴史で解任や更迭といったもので辞任に追いやられる監督が多い中、勇退という言葉で去る監督はほとんどいないでしょうけど、今回の野村監督の合同胴上げで送るというのは、かつての西本氏や仰木氏を髣髴させるものと言っていいかもしれませんね。
楽天ナインの呼びかけで「野村監督はこの試合が楽天での最後の試合になったから、日本ハムナインも一生に胴上げしよう」と楽天・日本ハム合同で野村監督を胴上げするというサプライズを行いましたが、最後を合同胴上げで締めくくるということはある意味「有終の美」と言っていいでしょう。
かつての西本幸雄氏や仰木彬氏もそうだが、両チームの選手から胴上げされるというのは、いかに自分が選手たちから慕われていたということが伺えると思うのです。
西本氏は就任当時弱小だった阪急・近鉄を時間をかけてチームを作り、強豪チームに変貌させてリーグ優勝するまでに成長させた指導法が選手たちから慕われ、近鉄の監督として最後のシーズンとなった1981年の最終戦は阪急-近鉄というかつて自分が育てたチーム同士とカードとなり、試合後には阪急・近鉄両ナインから胴上げされるといったものでしたが、いかに西本氏が選手たちから慕われていたことが伺えるエピソードと言っていいだろう。
仰木氏は近鉄・オリックスで監督を務め、それぞれリーグ優勝に導いただけでなく、野茂英雄やイチロー、田口壮といった後にメジャーリーガーとなる名選手を輩出し、また様々な奇策を用いた采配は「仰木マジック」と評されるなど、まさに“魅せる”野球を展開した名将と言っていいでしょう。オリックス監督最後のシーズンとなった2001年の最終戦(奇しくも相手はかつて率いた近鉄だった)では、試合後にオリックス・近鉄両ナインから胴上げされるというかつての西本氏を髣髴させるものでした。
西本氏や仰木氏のようにかつて率いたチームの選手から胴上げされたのと違い、野村監督は楽天ナインだけでなく率いたことがない日本ハムの選手からも胴上げされましたが、これは両チームで野村監督を送ろうという気遣いがあったのではないだろうかと思いますね。
これまでのプロ野球の歴史で解任や更迭といったもので辞任に追いやられる監督が多い中、勇退という言葉で去る監督はほとんどいないでしょうけど、今回の野村監督の合同胴上げで送るというのは、かつての西本氏や仰木氏を髣髴させるものと言っていいかもしれませんね。