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今度はモロッコ

 UAE(アラブ首長国連邦)、バーレーン、スーダンに続いてまたイスラエルと国交を結んだアラブ諸国がここにも・・・!?

引用

モロッコとイスラエルが国交正常化合意 トランプ氏は成果強調

【カイロ=佐藤貴生】米ホワイトハウスは10日、アフリカ北西部モロッコの国王、モハメド6世がトランプ米大統領との電話会談で、イスラエルとの国交正常化で合意したと発表した。トランプ政権が仲介したイスラエルとアラブ国家の国交正常化合意はアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、スーダンに続いて4カ国目。トランプ氏はツイッターへの投稿で「中東の平和に向けた大きな進展だ」と成果を強調した。

 トランプ氏は電話会談で、モロッコが領有権を主張する西サハラに対する同国の主権も承認した。鉱物資源が豊富な西サハラでは独立派の「ポリサリオ戦線」が活動し、モロッコとの対立が続いている。

 イスラエルのネタニヤフ首相は合意について、「もう一つの偉大な平和の光だ」と述べて歓迎した。アラブによるイスラエルとの国交正常化はパレスチナ問題の棚上げを意味するため、パレスチナ解放機構(PLO)幹部は「パレスチナ人の権利の否定」につながるとしてモロッコを非難した。

 トランプ米政権は周辺国への軍事的脅威を強めるイランの包囲網構築のため、イスラエルとアラブ諸国の関係改善を推進してきた。

 特に、イスラム世界に大きな影響力があるスンニ派の大国サウジアラビアに対し、イスラエルとの国交正常化で合意するよう働きかけてきた。米政権はサウジが2017年に断交したカタールとの関係正常化も推進しており、協議が前進しているとの報道もある。

 最終更新:12/11(金) 10:17 「産経新聞」より
 今度は北アフリカのモロッコがイスラエルを国交を結んだというけど、背後にはアメリカドナルド・トランプ政権がいるみたいだが、こう見るとトランプ政権が対イラン包囲網を築く為にイスラエルとアラブ諸国と国交正常化を着々とやっているわけで、トランプ政権の点数稼ぎにも見えます。国内外にそこまで自身の影響力をアピールしたいんでしょうか?

 アメリカ及びイスラエルは喜んでいる一方、パレスチナにすれば自分たちの権利が蔑ろにされたと思うわけで「パレスチナ人の権利の否定」としてモロッコの姿勢を批判したわけだが、イスラエルの肩を持つな!! って怒りに映ります。これ以上自分たちが孤立しかねない懸念があるパレスチナ「UAEやバーレーン、スーダンに続いてモロッコよ、お前もか」です。

 それとモロッコ、イスラエルと国交を結んだことで国内から賛否割れそうな気がしてなりません。
「シオニストに近づいた国王(モハメド6世)はアラブもといパレスチナを蔑ろにするのか」「我々の敵はイスラエルではなくイランだ、こう見ると国王の姿勢は正しい」って二分されそう。
 トランプ政権による中東安定化というシナリオ、この期に及んで実績作りですか?

theme : 国際政治
genre : 政治・経済

大騒ぎ! みたいですね inギニア

 アフリカ諸国において大統領選挙の結果を巡ってゴタゴタがつきもの。よくあることだが・・・!!

引用

ギニア、大統領選が騒乱に発展 9人死亡

【10月22日 AFP】西アフリカ・ギニアでは今週、週末に行われた大統領選挙をめぐる騒乱が続いており、治安省によると21日までに警官1人を含む9人が死亡した。

 治安省の発表によると、18日の大統領選後、首都コナクリをはじめとする国内各地で銃撃や刺傷事件が発生。多数の負傷者や物的損害が出ている。

 大統領選では、3選を目指す現職アルファ・コンデ(Alpha Conde)氏(82)の出馬が反発を生み、投票前から大規模な抗議デモが発生。選挙翌日の19日には、最大野党のセル・ダーレン・ディアロ(Cellou Dalein Diallo)候補が、週内に予定されている公式開票結果を待たずに勝利を宣言したことで、緊張に拍車がかかった。

 野党の支持者らは選挙の公正性について大きな疑念を抱いているが、政府は選挙は公正に行われたと主張している。

 「国際ニュース 『AFPニュース』」より
 西アフリカのギニアで今月18日に大統領選挙が実施され、現職のアルファ・コンデ大統領が3選を目指して出馬したことが「権力にまだ居座ろうとして許せない!」って首都コナクリなどギニア各地で抗議デモが発生し、警官隊と衝突沙汰にまた発展して多数の負傷者及び物的損害が出ているわけだが、いわば強権的なコンデ大統領がこれ以上権力の座に居座ろうとする姿勢が許せないってことですか。

 それとコンデ大統領と大統領選挙を争った野党候補セル・ダーレン・ディアロ氏が公式開票結果を待たずに「私が今回の大統領選挙の勝者」なんて言っちゃったもんだから、今回の衝突沙汰の原因となってるわけだが、ギニアに限らずアフリカ諸国の大半でよくある「選挙結果を巡る不正」から抗議デモから暴動に発展するという、今のBLM(ブラック・ライブズ・マター)運動のようなことになるんだよね・・・。
 ギニア政府は選挙は公正に実施されたと言ってますが、ホントにそうかと疑問視すらするし、この前のベラルーシみたいにインチキ臭がしてならないんだけど。

 民主主義が根付いておらず政治が独裁レベルな国の一つであるギニア、1958年にフランスから独立して以降混乱が常につきまとっているわけだが、そのしくじりから全く学んでいないとしか思えないんだよね。内戦が起こっていないだけマシだが・・・。

theme : 国際ニュース
genre : ニュース

狂った特殊部隊

 政治もだが、警察も腐敗しているとしか思えないこの国の現状です。

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警察特殊部隊、即時解体 「組織的な拷問」 ナイジェリア

【アブジャAFP時事】ナイジェリア政府は11日、人権侵害への批判が募っていた警察の「対強盗特殊部隊(SARS)」の即時解散を発表した。

 改革や解体を求めるデモが続いていた。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは6月、報告書を公表し、2017年1月~今年5月の間にSARSが行った拷問や処刑など82件を告発した。警察本部内に専用の部屋が与えられ「組織的な拷問」を行っていると批判した。

 最近も警官が男性を殺害しているとされる様子を撮影した動画が出回っていた。当局は偽映像と主張したが、撮影者がその後、逮捕され、抗議が止まらなくなった。

 最終更新:10/12(月) 8:06 「時事ドットコム」より
 ナイジェリアにおいて警察のエリート部隊・SARS(対強盗特殊部隊)による拷問や処刑と言った人権侵害行為が相次ぎ、アムネスティ・インターナショナルから問題視されていることが明らかになったけど、事態を受けてナイジェリア政府はSARSの即時解散を発表したわけだが、警察による権力の横暴も「ここまでいく?」って感じです。

 ここまで来ると警察による暴力が日常茶飯事って感じもするが、ナイジェリアって警察もここまで腐敗しているんだろうかとすら思うし、戦前戦中の日本における特高警察や旧東ドイツのシュタージ、共産主義国家時代のルーマニアにおけるセクレタリア、最近の香港やベラルーシを彷彿させるレベルだわ。

 その様子を撮影した男性が警察によって拘束されたことで、警察に対する抗議も高まったわけだが、警察にとって自分たちにバツの悪いことが知られちゃ困るってわけで口封じ目的でこのようなことをしたんなら、それこそ問題だ。
 ナイジェリア政府にすれば警察組織のエスカレートした横暴行為が国際社会からバッシングされたのを受けて「こんな組織は解体したほうがいい」ってことで動いたかも知れないけど、どっちみち警察による横暴行為は許されるもんじゃありません。

theme : 国際ニュース
genre : ニュース

奴隷貿易にちなんだ広場を改名

 人種差別に対する抗議デモの拡大は、欧米だけに留まりません。

引用

奴隷貿易の島、広場を改名 人種差別の根絶求め セネガル

【ダカールAFP時事】かつて奴隷貿易の中心地だったアフリカ西部セネガル沖のゴレ島が、島内にある「欧州広場」を「自由と人間の尊厳広場」に改名すると決めた。

 世界に広まった反人種差別の抗議行動を受けた措置で、ゴレ区長は声明を出し「あらゆる差別の完全かつ最終的な根絶に向けた戦いの最前線」に立ちたいと訴えた。

 首都ダカールの沖2キロにあるゴレ島では15~19世紀、アフリカの人々が欧米の奴隷商人によって売り買いされた。国連教育科学文化機関(ユネスコ)は1978年、島を「搾取の象徴」として世界遺産に登録している。

 最終更新:6/29(月) 6:52 「時事ドットコム」より
 セネガルの首都ダカールの沖2キロにあるゴレ島、ここはかつて奴隷貿易の主な舞台として歴史に名を刻んでおり、ユネスコの世界遺産として登録されてるのは有名だが、島内にある「欧州広場」なる場所を「自由と人間の尊厳広場」に解明する姿勢を取ってますが「あらゆる差別の完全かつ最終的な根絶に向けた戦いの最前線」とゴレの区長はここで多くの黒人が奴隷として強制連行された歴史を教訓にしてか、この場所を人間の尊厳を訴える発信源としたいと言うことでしょう。

 そもそも欧州広場なんて名称が多くの黒人を奴隷として強制連行して富を得た奴隷商人を称えるようなもので不愉快だって理屈からこんな名称は相応しくない。という理屈でしかないが、奴隷貿易において加害者は明らかに白人だけど自分たちも加害側では? という疑問はないのだろうか?
 欧米各地で奴隷制や白人至上主義の象徴と見なされた像や碑が相次いで攻撃を受けていることを受け、アフリカ諸国は何かしらコメントを出していないのだろうか。

 それと負の世界遺産と言えばという質問について真っ先に出てくるのがアウシュビッツ強制収容所や原爆ドームだけど、ゴレ島だって真っ先に出てほしいと思う。

theme : 歴史認識
genre : 政治・経済

「ムガベ時代のほうがマシだった」?

 独裁者と呼ばれた前任者が去って良くなるかと思いきや、そんなのはまやかしでしかなかったんでしょうか?
 こういう事実はアフリカ諸国において❝ありがち❞になりそうなんだが。

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「ムガベ独裁の方がましだった」経済が破綻するジンバブエ

 アフリカ南部ジンバブエで37年にわたり実権を握り続けたムガベ元大統領が失脚して2年あまり。長期独裁政権が崩壊した直後の期待は消え、南米ベネズエラに次いで深刻なハイパーインフレに見舞われている。「ムガベ時代の方がましだった……」。日々の食事もままならない国民からはそんな声が漏れる。【ヨハネスブルク特派員・小泉大士】

 ◇消え去った独裁政権崩壊の喜び

 1月下旬、ジンバブエの首都ハラレ。ガソリンスタンドの周辺をぐるりと取り囲むように、数百台の車が長い行列を作っていた。

 午前3時から並んでいるというタクシー運転手、パトリック・ジャカツさん(38)は「7時間以上待っても順番が回ってこない。給油するには車中泊しないといけない」と話した。

 割り込んできた車ともめていたシェパード・クボルノさん(32)は「(日々の生活は)タフどころか、ベリー、ベリータフだ」。仕事を休んで車列に加わった会社員ペトロネラ・グワイさん(43)も「いつまでこんな状況が続くのか」とうんざりした様子。燃料不足は慢性化し、列は延びる一方だ。

 ハラレ郊外のチトゥングウィザに車を走らせると、人々が地下水をくみあげる井戸の前にいくつものバケツを並べていた。住民のスチュワート・シヌライさん(42)は「ずっと前から蛇口をひねっても水が出ない」。NGOが掘った井戸は、電動と手押しポンプの2種類があったが、電動式は停電が頻発するのでほとんど使い物にならない。

 アグネス・アイザックさん(61)は「1日18時間も停電するなんて。この国はどうかしている」と話す。日中はずっと停電。ろうそくの明かりで夕食を取るのが当たり前になった。午後10時ごろになってようやく電気が付くが、翌朝起きるとすでに消えている。

 2017年11月に軍のクーデターでムガベ政権が崩壊したとき、歓喜した人々は街に飛び出し、新生ジンバブエの誕生を祝った。だが、庶民の暮らしは良くなるどころか、ひどくなる一方だ。食事の回数を減らし、学費を払えず子供を学校に通わせることもできない家庭が増えている。

 アイザックさんは「私たちは利用された。彼らは望み通りに政権を奪取したら、国民のことなど忘れてしまった」と憤った。

 ◇医療崩壊、銃で撃たれても手術を受けられず

 医療制度も機能していない。「この国では病気になっても治療を受けられず、見殺しにされるだけ」。ハラレにある同国最大規模の医療機関パリレニャトワ病院の駐車場で、イノス・マテマイさん(54)が疲れ切った表情で語った。

 医師は賃金の引き上げを求めて昨年9月からストライキを続けていた。腎不全の夫(58)が通院しても専門医は不在。人工透析の機器も壊れて動かなかった。深夜に容体が急変。病院に駆け込んだが、「待合室でストレッチャーに寝かされたまま息絶えた」という。

 ルシア・ヌゴニャマさん(49)も途方に暮れていた。次男(25)は昨年のクリスマスに発砲事件に巻き込まれ、1発が腰に命中した。だが病院には医師がおらず、1カ月たっても銃弾は体に残ったままだ。応急処置で命は助かったが、その後は点滴を受けるだけしかできず、痛み止めの薬すらもらえなかった。看護師から私立病院へ行くよう勧められたが、「手術に5000米ドル以上かかり、とても払えない」。

 公的医療機関では薬だけでなく、包帯、注射器、手袋なども不足している。ある看護師(39)は地域の診療所を訪れた高齢の患者に「ここには薬がない。薬局で買って服用するように」と薬のリストを渡した。しかし患者にその余裕はなく、「自宅に帰って死ぬ準備をするよと言われた」とショックを受けていた。

 ◇ハイパーインフレでパン代は20倍に

 ムガベ氏が辞任したとき、この国はユーフォリア(根拠のない幸福感)に包まれた。今は見る影もない。

 後継となったムナンガグワ大統領は当初、政治的自由を拡大する姿勢を見せた。だが、18年7月の大統領選挙で不正が疑われると、治安部隊はデモ隊に実弾を発砲し、少なくとも6人が死亡。昨年1月の燃料費高騰に対する抗議行動が発生したときも野党支持者を大量逮捕し、見せしめの誘拐やレイプが相次いだとされる。

 新政権の成果として喧伝していた海外からの大型投資も実態は伴わず、すぐに化けの皮がはがれた。極端な現金不足は一向に解消されず、ムガベ政権末期に米ドルと等価名目で発行した代用紙幣の交換比率はなし崩し的に下落した。

 19年6月に、過去のハイパーインフレで廃止した自国通貨ジンバブエドルを復活させたが価値は下がる一方で、輸入に頼る生活必需品の価格は高騰。世界食糧計画(WFP)によれば、パン代は半年前の20倍に値上がりした。政府が発表を中止したので正確な数字は不明だが、19年12月の物価上昇率は前年比で550%に達したと推計される。

 自国通貨で支払われるようになった月給も、米ドルと1対1で交換できるという建前が崩れて大幅に目減りした。ストを起こした医師らは「1年前まで約1400ドルだった月給が、今は(米ドルに換算すると)80ドルだ」と訴えた。影響は保健や医療、教育などの公共サービスにも及び、市民の生活は立ちゆかなくなっている。

 ◇「肉は体に悪い、イモを食べろ」に反発

 経済破綻に追い打ちをかけたのが、過去40年で最悪と言われる干ばつによる農作物の不作だ。WFPは4月からの収穫期を前に、人口の半数近くを占める770万人が食料不足に直面すると警鐘を鳴らす。

 ジンバブエ人の主食はメイズと言われる白いトウモロコシ。これを粉にしてゆでて食べる。19年のメイズの収穫量は前年の半分程度だった。今年も天候不順が続いており、回復は期待できないという。

 ハラレから約130キロ離れた西マショナランド州のデンヤ村で、アーサー・チドウィさん(83)に出会った。地方にはチドウィさんのように、メイズや落花生、カボチャ、サツマイモなどを育て、自給自足の生活をしている人が多い。

 自宅裏の畑を案内してもらうと、膝下くらいまで伸びたメイズがまばらに植わっていた。「平年ならこの高さまで育っている」。そう言って、胸の辺りに手を当てた。雨期に入ってもほとんど雨が降らず苗が枯れてしまったため、種まきからやり直したという。

 「昨年も不作だったので、蓄えはない。いまは1日1回の食事がやっと」。NGOの食料援助でしのいできたが、今月はまだ届かないと不安そうだっだ。

 バイダ・コケダさん(56)も、肉は高くて買えず、自然に実るフルーツで食いつないでいる。「ED(ムナンガグワ大統領の愛称)は『肉は体に悪い。肉が買えないなら、代わりにイモを食べろ』なんて平気で言う」と不満を口にした。

 そしてこうつぶやいた。「これならムガベ時代の方が良かった」

 午後7時過ぎ。ハラレの中心部に戻ると、暗闇に立つ人影が目に付いた。経済危機で売春をする女性が増えているのだという。

 ポシャさん(25)は離婚した夫との間に生まれた10歳の長男がいるほか、義理の妹弟4人の面倒も見ている。「多くの女性が家族に『レストランで働いている』とうそをついている。私もそう」。1日の稼ぎは10~15米ドル程度。失業者があふれるこの国で仕事に就くのは容易でなく、ほかに家族を養う当てがない。

 3歳の娘がいるシングルマザーのスレンダさん(20)も生活に行き詰まり、1週間ほど前から路上に立つ。「中には子供が生まれたばかりという人もいる。ミルク代やおむつ代を稼ぐためには仕方がない」

 ◇思い込みだった「独裁者さえいなくなれば」

 日本では08年に2億%を超えたハイパーインフレの印象が強いジンバブエだが、ずっと貧困にあえいでいたわけではない。1990年代前半まではインフラ水準が高く、「アフリカの穀物庫」と呼ばれるほどの農業生産を誇った。

 それが白人農地の強制収用をはじめとした数々の失政によって、経済は崩壊へと突き進んだ。不満を抑え込むため、政府は野党やメディアを弾圧。一時は100兆ジンバブエドルという超高額紙幣が発行され、諸外国から笑いものにされても国民は耐え続けた。

 迷走は80年の独立から37年間にわたって君臨した「独裁者」の退場とともに終わり、ジンバブエは明るい未来へ歩み始める――。少なからぬ人々がそう期待し、クーデターを起こした軍を支持した。

 ジンバブエ大のエルドレッド・マスヌングレ教授は「当時、国民は高齢のため正常な判断ができなくなったムガベ氏が問題の元凶と受け止め、ムガベ氏さえ追い出せば苦しみから解放されると思っていた。それは現実とかけ離れた思い込みだった」と振り返る。

 その実態は体制転換ではなく、権力争いが引き起こした指導者の交代に過ぎなかった。「ムガベ氏が去っても、ムガベイズム(ムガベ氏が築いた統治体制)は引き継がれた」。現職のムナンガグワ大統領は元々、ムガベ氏の「右腕」と言われた人物。組織的な腐敗や強権支配は残った。

 マスヌングレ氏は、庶民の生活苦は我慢の限界に近づいていると指摘。「乾いたまきにガソリンがまかれた状態に等しい。マッチを擦ればたちまち燃え広がる」。この国の先行きにきわめて悲観的な見方を示し、何度もため息をついた。

 ◇英雄墓地への埋葬を拒んだ元独裁者

 ムガベ元大統領は失脚から約2年後の19年9月、シンガポールの病院でひっそりと息を引き取った。反植民地闘争の英雄でありながら、あまりにも長く権力を握り続けて晩節を汚したムガベ氏だが、軍のクーデターは引退表明の直前に起きたという。

 ムガベ氏のおい、アルバート・ムガベ氏は「実際はクーデターが起きる前から辞める気でいた」と明かす。ムガベ氏は17年12月の与党大会で辞意を表明し、セケラマイ前国防相を後継に指名するつもりだった。同年5月に国連の防災会議に出席するためメキシコ・カンクンを訪れた際、同行した閣僚にこの計画を伝えていた。

 当時、後継者の有力候補とされていたのは、ムガベ氏の妻グレース氏と、副大統領だったムナンガグワ氏。与党内は双方を支持するグループが激しく対立し、分裂状態にあった。

 別のおいのリオ氏によれば、「ムガベ氏はグレース氏を後継者にするつもりはなかった」。グレース氏への禅譲では、ムナンガグワ氏を推す軍が納得しないことは理解しており、ムガベ氏と共に独立闘争を戦った経歴を持つセケラマイ氏が浮上した。

 だが、この計画は軍に察知されて巻き返しに遭い、最終的に17年11月のクーデターへとつながった。「クーデターは後継指名を阻止するための先制攻撃だった」(アルバート氏)

 一方、リオ氏は「こんなことになったのはグレース氏のせいだ」と言い切った。夫の威光を背景にわが物顔で振る舞い、権力欲をむき出しにしていたグレース氏。浪費癖で知られ、国民からも反発を買っていた。彼女が大統領になることは阻止しなければならない――。軍にクーデターを正当化する口実を与えてしまったという。

 失脚時に93歳だったムガベ氏。リオ氏らによれば、間もなく満足に食事を取れなくなり、急激に衰えていった。「なぜ生き続けなければいけないのか」などと漏らすこともあった。

 そんなムガベ氏に対し、家族は穏やかに余生を過ごせるよう気遣い、自身の思想や哲学をまとめるよう勧めた。しかるべき時に公表される予定だという。

 ムガベ氏はシンガポールへ向かう際、「私が死んでも、エマーソン(ムナンガグワ大統領)には葬儀を任せるな」と言い残した。長年の側近に裏切られた揚げ句、自らの死まで政治的に利用されることをかたくなに拒んだという。

 政府は遺体を独立闘争に参加した元兵士らが眠る英雄墓地に埋葬することを計画したが、グレース氏らが反対。ムガベ氏の意向をくんで、故郷のクタマ村に埋葬された。

 最終更新:2/22(土) 15:00 「毎日新聞」より
 37年もジンバブエのトップとして君臨してきたロバート・ムガベ前大統領が失脚して2年が経ったものの、後任のエマーソン・ムナンガグワ大統領による強権的な政権運営により、ムガベ時代で破綻した経済は相変わらずな上に、物不足とかつてのハイパーインフレに悩まされる現状ですが、ハッキリ言ってムガベ時代に逆戻り、いやさそれよりヒドい社会になってしまったようです。

 ムナンガグワ大統領は政権に就いた時政治の自由や民主化を訴えたものの、実際には権力に居座って自身に批判的な国民を容赦なく弾圧するなどムガベ時代と全く変わらない姿勢を見せたんだから、独裁政権が延長されたとしか思えない。日常生活では不自由ばかり、民主化を期待したのに独裁体制のまんま、経済は余計悪化する一方、これでは国民の不満ばかり募ってもうこんな国は嫌だと国外に移民する人が出てもおかしくない気がするのだが・・・!?

 権力の塊だったムガベを追い出してありがとうと軍に当初は感謝したものの、軍はその後一転して市民を治安維持よろしく抑圧するようになり「裏切られた」と憤る国民もいるように、独裁者が去ってもまた新たな独裁者が出てきて結局良くならなかったという顛末、結局3年前のクーデターってジンバブエに何をもたらしたのか? 今となっては正当性が問われると思うね。ムナンガグワの強肩政治のせいで経済援助を考えた欧米諸国からは「(ムナンガグワは)ムガベと同類だから信用するに値しないことが分かった」とまたソッポを向かれたんだから、ジンバブエ国内外から結局何も変わらないという印象だけが残ってんだよね。

theme : 国際政治
genre : 政治・経済

帰国できない元首相、大統領選挙を前に波紋

明らかに現在の政権が政敵を排除しようとするものでしかありません。なんかアフリカってこういうケースが後を絶たないような・・・!?

引用

元首相の帰国阻止 来年の大統領選へ緊迫 コートジボワール

【アビジャンAFP時事】来年10月の西アフリカのコートジボワール大統領選出馬を目指すソロ元首相が23日、避難先の国外から帰国しようとして阻止され、搭乗機は隣国ガーナに着陸した。

 自ら率いる野党「各世代・人民団結党(GPS)」が明らかにした。

 大統領選をめぐりコートジボワールは2010~11年、内戦になっており、再び緊迫した事態を迎えた。最大都市アビジャンのGPS本部では、報道担当者が記者団に「選挙運動を始めるため帰国しようとしたら阻止された」と説明していたところ、治安部隊が突入してきた。

 大統領府関係者は、ソロ氏が搭乗機の操縦士に対し「空港での逮捕」回避のためガーナ着陸を指示したと述べた。アビジャンの空港には治安部隊員が集結していた。

 最終更新:12/24(火) 8:12 「時事ドットコム」より
2007年から2012年までの5年間、コートジボワールの首相を務めたギヨーム・ソロ元首相、そのソロ元首相が来年10月に行われる大統領選挙に出馬するべく避難していた隣国・ガーナから帰国しようとしたところそれをコートジボワール政府が認めないということとなり、大統領選挙を前に波紋を呼びそうです。

ソロ元首相が首相だった当時のコートジボワールは大統領選挙の結果を巡って内戦状態で、それが繰り返されかねない状況となることは避けられず、おそらくアルサン・ワタラ大統領にすればソロ元首相は自身の権力を脅かす存在だから帰国はまかりならんってことですか? ガーナで足止めを喰らったソロ元首相、自身が所属するGPS(各世代・人民団結党)にすれば、ワタラ大統領による弾圧だと訴えたくもなるでしょうね。

大体独裁的な政権が多いアフリカ諸国のこと、トップが対立する者に対する抑圧的な姿勢は権力に居座りたいが為にやっているとしか思えないが、これが政治の腐敗をもたらして国家が腐敗する要因ではないでしょうか?
それとアビジャンの空港に治安部の隊員を集結させた理由として、ソロ元首相が帰国したら逮捕する気だったんだろうか?

theme : 海外ニュース
genre : ニュース

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アジシオ次郎

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