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「停戦」したつもりが・・・!!

戦いを止めると言っても実際は暴力の応酬が続いている感じです。
イスラエルとパレスチナの対立じゃないけど、国際社会からは懸念しかありません。

引用

スーダン「停戦」後も続く戦闘、国連機関職員1人が死亡…邦人退避にも影響

【ヨハネスブルク=深沢亮爾、ジュネーブ=森井雄一】アフリカ北東部スーダンの国軍は21日、この日に始まったイスラム教のラマダン(断食月)明けの祝祭に合わせた3日間の停戦を表明した。国軍と戦闘を続ける準軍事組織「即応支援部隊」(RSF)はすでに3日間の停戦の意思を示している。首都ハルツームではその後も戦闘が続いており、停戦が実現するかは不透明だ。

 ロイター通信によると、国軍は声明で「反乱軍が停戦に反する軍事行動を行わないことを望む」とRSFに停戦順守を訴えた。

 ブリンケン米国務長官は21日の声明で停戦表明を歓迎しつつ、その後も戦闘が継続していると指摘し、停戦の徹底を求めた。

 一時停戦が実現すれば、在留外国人の退避が進む可能性があるが、これまでも一時停戦の合意を発表しながら戦闘が継続する事態が繰り返されている。

 一方、国連機関の国際移住機関(IOM)は21日、スーダンで活動していた職員1人が銃撃戦に巻き込まれて死亡したと発表した。スーダンでは、世界食糧計画(WFP)のスタッフ3人が戦闘に巻き込まれて死亡しており、国連機関の死者は4人目となる。

 IOMによると、職員は21日、家族と車で移動中に銃撃戦に巻き込まれたという。AFP通信によると死亡したのは49歳のスーダン人職員。世界保健機関(WHO)は21日、戦闘による死者は413人、負傷者は3551人に上ると明らかにした。

 2023/04/22 10:11 「読売新聞」より
ラマダン(イスラム教の断食月)開けの祝祭に合わせて3日間の「停戦」を表明したスーダン軍、軍と戦闘を続けているRSF(即応支援部隊)はそれを受け入れてるけど、一方でスーダン各地で戦闘が続いており、停戦とは名ばかりの状況みたいです。
「反乱軍が停戦に反する軍事行動を行わないことを望む」と声明を出した軍だが、RSFがそれを遵守するかは不透明だし、かつてダルフール紛争で邪智暴虐の限りを尽くして全世界にその名を轟かせたジャンジャウィードを母体とするRSF、最近ではサウジアラビアと結託してイエメン内戦に傭兵を派遣したり、ウクライナ侵攻で国際社会にその名を轟かせているロシアの民間軍事会社「ワグネル」とも関係を持つなど、ネットワークを張り巡らせており、正規軍以上に存在感を強めていることから、かなりタチが悪い。
ダルフール紛争を起こしたオマル・アル=バシール政権が作った組織だけに、これもバシール政権の遺産かも知れないが、正規軍すら脅かす存在にしたことである意味❝諸刃の剣❞だ。

この戦闘で国連機関のスタッフが死亡したというし、在留外国人の避難もままならない状況にあるけど、日本は航空自衛隊を派遣して在留邦人を避難させる予定だが、いつスーダン本国にそれを派遣できるのか、予断を許さない状況にあります。

停戦とは名ばかりの状況にあるスーダン、このまま内戦に突入してしまうのか・・・!? 停戦ったって忘れた頃にまた軍事衝突が起こるというのが当たり前なだけに、危険性を孕んでいるってことです。

theme : 軍事・安全保障・国防・戦争
genre : 政治・経済

再び戦禍に見舞われるスーダン

軍部の内ゲバが紛争に発展するのはアフリカでは❝よくある❞ことなんですが・・・?

引用

スーダン停戦再び実現せず 首都で衝突、死傷者増も

スーダンの正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」は19日、同日夕から24時間の新たな停戦合意をそれぞれ表明したが、現地の報道によると首都ハルツームで夜になっても衝突が続いた。停戦は再び実現せず、戦闘が沈静化する見通しは立っていない。世界保健機関(WHO)によると、これまでに270人が死亡し2600人以上が負傷した。死傷者数はさらに増えるとみられている。

軍は新たな停戦合意について、RSF側が順守することを条件とした。両者は18日夕から停戦に入るとされたが、19日もハルツームなどで戦闘や空爆が続いた。それ以前に国連が仲介した人道目的の時限停戦も守られてこなかった。

日米欧などの在スーダン大使館は19日、軍とRSFに即時停戦と対話開始を求める共同声明を出した。米大使館が明らかにした。

声明は、暴力継続を最も強い言葉で非難。国際法の下、民間人や外交官、援助当事者を保護する義務に従うよう求めた。声明には英仏独などのほか韓国、カナダも加わった。

2023/4/20 08:05 「産経新聞」より
軍とRSF(即応支援部隊)なる準軍事組織の内ゲバでドンパチとなっているスーダン、19日に首都ハルツームで軍とRSFで激しい戦闘となるなど情勢は予断を許さないが、過去に内戦になったことがあるスーダン、またそれが繰り返されるんだろうか・・・?

19日は軍とRSFで停戦合意を表明したのにそれがあっさり破られたんだから、日韓問題同様交わした約束はあってないようなものと思います。
てか国連は人道目的での停戦を軍とRSFに呼びかけたけどそれも効果なし、こうなると国連の信用力低下をまた露呈した感じがする。日本やアメリカなどは軍とRSFに対して停戦と対話を呼びかけてますが、効果はあるんでしょうか・・・?

常日頃から戦争反対、平和が一番なんて騒いでいる反戦反核団体!! 今すぐスーダンに行ってそう叫んできたら?

軍部の内ゲバが原因で紛争になったケースもあるアフリカ諸国のこと、今回のスーダンのケースは新興勢力が既存の軍から主導権を握りたくて起こしたんだろうか・・・?

theme : 軍事・安全保障・国防・戦争
genre : 政治・経済

自分たちのルーツはベナンにあり?

かつて自分たちが奴隷として強制連行されたあの場所に行く意味とは・・・!?

引用

ブードゥー教の祭り アフリカ系のルーツ求め世界からベナンへ

【1月28日 AFP】毎年1月になると、米国やブラジル、カリブ海(Caribbean Sea)諸国から、西アフリカのベナンを訪れるアフリカ系の人が増えている。目指すは、かつて大西洋奴隷貿易の拠点だった港町ウィダー(Ouidah)の浜辺で行われるブードゥー教の祭りだ。

 祖先の故郷と宗教の再発見を求めている。

 祭りを初めて訪れたというルイ・ピエール・ラマサミーさん(45)は、カリブ海東部のフランス海外県グアドループ(Guadeloupe)からやって来た。

「私たちはまず自分たちの起源を探し、母なる大地と再びつながるためにここに来る」と話す。ウィダーから奴隷に出された祖先の軌跡をたどり、母方の祖母が実践していた神聖を再発見したいという。「自分自身の成長のため、つながり直すことが必要だ」

 海の女神マミワタ(Mami Wata)に敬意を表する白い布をまとった一団。踊り手たちが夜の守護神に扮(ふん)して旋回する「ザンベト」の儀式を、カラフルな伝統服を着た信者が見守る。

 近くには、この浜辺から新世界(New World)行きの奴隷船に詰め込まれた人々をしのぶ記念碑「帰らざる門(Gate of No Return)」がある。

「私たちの祖先はアフリカ系子孫の帰還を予見していた。祖先の霊は待ち望んでいる」とブードゥー教の司祭の一人は語った。

「私たちの主な目的は、土着の文化が決して色あせないようにすることだ。遅かれ早かれ、すべてのアフリカ系子孫が戻って来る。私たちの祖先はそう言っている」

■「ここから来た」

 ベナンの社会学者で宗教専門家のフランシス・アウィスーシ(Francis Ahouissoussi)氏は、アフリカ人奴隷の子孫は「自分たちの真のアイデンティティーを永遠に探し求めている」と感じており、その答えの一部を担っているのがブードゥー教だと指摘する。

 ブラジルから訪れたアナ・ベアトリス・アルメイダさんは、自分がブラジルの神々と祖先を結びつけているように感じたという。「離散した祖先を持つほとんどの人は、こうした知識とつながることができると思う。ブードゥー教は人間性を見つめる視点だ」

 米国から来たチャスティルさんも、ベナン訪問は初めてだとAFPに語った。「たくさんの神々とたくさんのダンスを見た。私の家族はここにはいないけど、私たちは明らかにここから来たのだとどこかで感じる」

 「国際ニュース 『AFPニュース』2023年1月28日 13:31」より
アメリカやカリブ海諸国などから毎年1月に西アフリカ・ベナンを訪問するアフリカ系の人達が増えているけど、ここはかつて奴隷貿易の拠点だったウィダーがあり、黒人にとって忘れることの出来ない苦痛の歴史の一つとして記憶されているけど、ここではまたブードゥー教の聖地としても有名で、自分たちのルーツ及び宗教を知る意味でここを訪問しているんでしょう。

「自分たちの真のアイデンティティーを永遠に探し求めている」とベナンの社会学者はこんな見解を示しているけど、アフリカはアメリカなどのアフリカ系の人達にとってルーツである場所なだけに、その答えとしてブードゥー教を挙げているけど、元々アフリカではブードゥー教など独自の宗教が発達しており、そこにイスラム教だキリスト教だってやってきてそれで衰退した感じもするけど、自分たちのアイデンティティーとして宗教を挙げるのってやはり宗教は大事なものってこと?
「私たちの祖先はアフリカ系子孫の帰還を予見していた。祖先の霊は待ち望んでいる」とブードゥー教の司祭はこう語るけど、元々いた場所に戻ってきたことは自分たちにとって望ましいものだということでしょう。白人によって奴隷として強制連行されたり差別や搾取など散々ヒドいことをされてきた黒人、黒人の中にはいつか自分たちが元いた場所に戻りたいって気持ちもあったんでしょう。それが実現したのってリベリアなんだけど。

アメリカなどのアフリカ系の人たちにとってアフリカは特別な場所ってことが伺えます。自分たちの歴史を知ることもまた大事なことなり。

theme : 歴史
genre : 学問・文化・芸術

ルワンダのデジタル事情

今もアフリカ諸国を悩ますHIV(エイズウイルス)の問題、それを発信するツールとして今流行りのアレでやるみたいです。

引用

ルワンダのYouTuber HIV母子感染した経験もとに啓発

 世界を席巻するスマートフォン。アフリカも例外ではない。アフリカ中部ルワンダでは、政府がデジタル化を重視し、水道や電気といった従来の生活インフラをしのぐペースで、インターネット環境の整備が進む。現地を訪れると、HIV(エイズウイルス)の検査・治療などの啓発活動に取り組む若い「ユーチューバー」に出会うことができた。なぜルワンダはデジタル化に熱心なのか。そして、スマホ普及は、アフリカの長年の懸案である感染症の対策に新たな可能性の扉を開くのか。

 「シャリーンの旅」という名前の動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」のチャンネル。若い黒人女性がカメラに向かって語りかける。ルワンダの首都キガリに住む電気技師のブユルセンゲ・シャリーンさん(28)だ。HIVの感染者支援に取り組む「ルワンダHIV保持者ネットワーク」のスタッフとして電話相談や啓発活動に取り組む。母子感染でHIV陽性となった自らの経験をもとに、適切な検査や治療の大切さを訴えている。チャンネル登録者は約1200人。キガリで話を聞いたシャリーンさんは「ユーチューブがあれば、直接会ったり話したりできない人にも届けられる」と手応えを感じている様子だった。

 ルワンダ情報通信技術・革新省などによると、ルワンダでは2000年代に携帯電話が急速に広がり、今では人口の80%超の人が所有。スマホ保有率は昨年段階で15%程度になった。4G通信網は国の面積の96%に広がる。「スマホを持っていなくても、家族や近所の誰かに借りてユーチューブを見ている人は多い」(シャリーンさん)という。

 ルワンダは1994年、約80万人が犠牲となった大量虐殺で国土が荒廃。復興が課題となったが、面積が日本の四国ほどの内陸国で資源にも乏しかった。そんな中、成長を望めるとして注目されたのがデジタル分野だった。カガメ大統領率いる政府の戦略では、「情報通信技術(ICT)とイノベーションにおけるアフリカのハブとなる」との目標に基づき、24年までに全国民が高速通信が可能なブロードバンドを使えるよう環境を整備することなどを掲げる。

 ルワンダでは、安全な飲み水が安定して得られる家庭は都市部以外では5%に過ぎず、電力網への接続率も全国で50%にとどまる。基本的な生活インフラが整っているとは言いがたい。しかしルワムキョ・アーネスト駐日ルワンダ大使は取材に対し「ICTは先進国のもので、ルワンダのような貧しい国にはもっと先にすることがあるとの意見もあったが、『世界の変化に対応するためにデジタル化は必要で、貧しい人にこそ恩恵をもたらす』というのがカガメ大統領の考えだった」と説明する。

 19年にはアフリカで初めてスマホの国産にも乗り出し、寄付を募ってスマホを未所有世帯に配布するキャンペーンも打ち上げた。行政手続きのオンライン化も進め、運転免許証の交付や出生・死亡届など100以上の手続きがネット上でできる。

 シャリーンさんの活動を含め、SNSを使ったHIV予防の啓発は注目を集める。「ネットワーク」が実施したHIV陽性者を対象とした調査では、「HIVへの偏見を感じたことがある」と回答した人の割合は09年の調査では56%だったが、19~20年の調査では13%へと減った。セマファラ・サージ事務局長は「SNSを使った発信が一定の効果を上げた」と分析する。

 途上国の感染症対策を支援する「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」(本部スイス)によると、ルワンダの21年のHIVの新規感染者数は約4200人で、20年前に比べ約8割減った。HIV陽性者の9割超が代表的な治療薬「抗レトロウイルス薬」の処方を受けられており、アフリカ諸国の中ではHIVの対処に成功しつつある国の一つとなっている。

 シャリーンさんはHIVの治療を適切に受けられなかった母を幼い頃に亡くし、姉に連れられて10歳で検査を受け、自身が陽性だと知った。「知ったときには、すぐに死んでしまうと思った。でも薬を飲み続けているから症状もなく、元気でいられる。同じ不安を抱えている人に私の経験を知ってほしい」と笑みを浮かべた。

 ◇ルワンダ政府「反政権派」抑圧に活用も

 一方、ルワンダ政府に対してはこれまで、反政権的とみなされた人への弾圧が人権団体などから指摘されており、抑圧や統制の手段として情報通信技術が利用されることを懸念する声もある。

 英紙ガーディアンによると、ルワンダ政府が少なくとも21年以降、テロ組織を支援したとして逮捕した反政府活動家の家族のスマホからスパイウエアを使って情報を抜き取っていた疑いがあることが、同紙などによる調査報道で指摘された。同紙はほかにも複数の活動家らが標的になった可能性を報じているが、同紙によると、ルワンダ政府は「スパイウエアを使用していない」と否定している。

 ルワンダや欧米のメディアによると、近年、政府を批判する動画を投稿したユーチューバーらが「民衆を扇動した」などの理由で逮捕される事件も起きた。

 最終更新:11/8(火) 6:42 「毎日新聞」より
デジタル化を積極的に推進するなど、IT分野に力を入れているルワンダ、アフリカ諸国でもスマホが普及している昨今だが、ルワンダは2000年代から携帯電話が普及してその延長でスマホ普及率も増加、なおかつ自前で携帯電話を生産するなどデジタル化は進んでるけど、そのルワンダでHIV問題を発信しようと、首都キガリ在住の28歳の女性が「YouTube」のチャンネルを立ち上げたわけだが、ユーチューバーとしてHIVへの適切な検査や治療の重要さを発信して、全世界にHIV問題を発信しているみたいです。
それとこの女性は過去にHIVに感染したからか、経験者だからこそこの問題を発信して全世界に訴える意味もあるけど、YouTubeを使うことはいいことではないでしょうか。アフリカ諸国におけるHIV問題は国際的に懸念されているようでそれに対する関心が薄い、少しでもそれに関心を持ってほしいし、また自分と同じ経験をした人への不安解消にもつなげてほしいとこの女性は訴えてますし。

今もアフリカ諸国を悩ますHIVの問題、その解決策としてYouTubeでこの問題を発信することはこの問題を知るきっかけになりそうだし、HIV問題に目を向けてほしいということでもあります。
「ユーチューブがあれば、直接会ったり話したりできない人にも届けられる」と言うこの女性の言葉がそれを物語っている。この活動の甲斐もあってかHIVへの偏見が減少し、新規感染者数も減少してHIV治療薬の製造及び処方にもつながったというから、結果としてアフリカ諸国におけるHIV対策が進んでいる国となったルワンダ、また一つ発展したと言える。

スマホを持っていない世帯にもスマホを配布したり、行政手続きのオンライン化が進むなどITデジタル化が社会において進んでいる一方のルワンダだが、水や電気といった基本インフラは整っておらず、こう見ると発展しているようで発展していない感じがする。国民生活にデジタルを普及させるのはいいことだが、基本的な生活インフラを整備することも大事なんじゃないの?
「ICTは先進国のもので、ルワンダのような貧しい国にはもっと先にすることがあるとの意見もあったが、『世界の変化に対応するためにデジタル化は必要で、貧しい人にこそ恩恵をもたらす』というのがカガメ大統領の考えだった」と駐日ルワンダ大使は言うけども、ポール・カガメ大統領のこの先見の眼は正しかったのだろうか。

ITデジタル化が進みSNSが国民生活で市民権を得るなど、デジタル面で発展しているルワンダだが、いいことばかりじゃないのも確か。

知っての通り、ルワンダはカガメ大統領の強権的な政策が国際社会から批判を受けており、カガメ政権を批判する動画を投稿したユーチューバーが逮捕された事件もあったくらいで、抑制や統制目的で情報通信技術が使われるのでは? って懸念もあるけど、中国みたいにネット上の言論統制や弾圧が横行したら最悪だ。
90年代の大虐殺という悲劇を乗り越えてITデジタルで国家を発展させたのに、これでは国際社会からまともな評価を受けないことをルワンダ政府は痛感したほうがいいです。

theme : ITニュース
genre : ニュース

ブルキナファソ「ロシアがいい!! フランスは嫌だ!!」

ロシアを支持するなんて何を考えているのかと言いたいが、植民地支配された歴史があるだけに旧宗主国を嫌う感情がこういう形に出ていると思うと、複雑怪奇な感じです。

引用

ブルキナファソでロシア支持デモ 仏には反発

【10月5日 AFP】今年に入って2回目のクーデターが起きた西アフリカ・ブルキナファソで4日、ロシアを支持するデモが行われた。一方、旧宗主国フランスに対しては反発が強まっている。

 AFP記者によると、首都ワガドゥグで数十人規模のデモ隊が「ロシア・ブルキナファソ間の協力に万歳」と書かれた幕を掲げたり、ロシア国旗を振ったりしながら行進した。

 一方で、フランスについては「くたばれ」、ブルキナファソも加盟する西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)に対しても「干渉をやめよ」と抗議。ECOWASをめぐっては、西側諸国、特にフランスの利益を支援しているとの批判も浮上している。

 ブルキナファソでは、イブラヒム・トラオレ(Ibrahim Traore)大尉が主導する勢力が新たなクーデターを起こし、1月のクーデターで政権を掌握していたポールアンリ・サンダオゴ・ダミバ(Paul-Henri Sandaogo Damiba)中佐を追放した。

 トラオレ大尉は4日夜、デモ参加者に謝意を表明。ただ、占拠している公共の場からは立ち退くよう求めた。

 ロシアでは、民間軍事会社「ワグネル(Wagner)」の創設者エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏が、トラオレ大尉の決起を受けて「祝意と支援を表明する」と歓迎した。ワグネルは中央アフリカやマリでも活動が確認されている。

 トラオレ大尉については、アフリカの他の旧フランス植民地に追随し、フランスとの関係を断ち、新たにロシアとの関係強化を目指すのではないかとの臆測が広がっている。

 米国務省のベイダント・パテル(Vedant Patel)副報道官は記者団に対し、「(ワグネルが)展開している国は弱体化、不安定化している。アフリカだけでもそうした事例を多数見てきた」と語り、ブルキナファソ軍事政権に対し、ロシアと関係を強化することの危険性を警告した。

 「国際ニュース 『AFPニュース』」より
先月30日にクーデターが発生したブルキナファソ、この国では今年1月にクーデターが発生して当時のロック・マルク・クリスティアン・カポレ大統領が失脚して(関連記事はこちら→またブルキナファソでクーデター)、ポール=アンリ・サンダオゴ・アミバ中佐が暫定大統領へと就任して軍事政権を発足させたが、そのブルキナファソで今度はイブラヒム・トラオレ大尉が主導する勢力がクーデターを起こして、アミバ暫定大統領を追放、アミバ暫定大統領は南東の隣国・トーゴに逃れるという顛末となったけど、そのトラオレ大尉は「(旧宗主国)フランスとは関係を断絶してロシアと関係を強くする!!」なんて噂も流れ、欧米諸国から懸念が出ているみたいです。

現にトラオレ大尉の支持者らは首都ワガドゥーグーにあるフランス大使館前で抗議デモや集会を展開して、ロシア国旗を振りかざして「ロシア万歳」「フランスくたばれ」「これ以上我々に関与するな!!」シュプレヒコールを挙げるわ、大使館のフェンスに火をつけるわ、投石するわ、塀をよじ登って侵入しようとするわで無法地帯化させたけど、フランス憎しの裏でロシアに共感を示す声が出てくるのって、ロシアはイギリスやフランスみたいに歴史的にアフリカを虐げなかったからマシって感情ですかね?
アフリカにおける反イギリス、反フランス感情に目をつけて接近しようとするロシア、そうやって自分たちを支持する国を増やそうとするのって狡猾でしかないんだが・・・?

てか最近アフリカにおいて反欧米感情が増えているけど、韓国みたいに植民地支配された歴史を根に持っているのではと勘ぐりたくなるが、だからといってロシアに接近するのは考えがロクでもないと思うよ。
自分たちより旧宗主国を取っているECOWAS(西アフリカ諸国経済共同体)への反発もあってか、植民地支配された歴史及び、今も旧宗主国の言いなりになっている自国政府への不満から既存の政府を打倒しようという動きがアフリカにおいて出ていることは欧米諸国にとって懸念材料かも知れない。

親ロシア感情が増えて反フランス感情も増えるブルキナファソ、トラオレ大尉が暫定大統領へと就任しそうだが、国際社会、特に欧米からは「正当な国家元首とは認めない!!」って批判されそうだけど、どうなりますか。

theme : 国際政治
genre : 政治・経済

ケニア、今回は無事に大統領選挙が出来るんでしょうかねェ・・・!?

過去に結果を巡って暴動になっただけに、今回はどうなりますか・・・。
てかアフリカあるあるとして、大統領選挙の結果を巡ってゴタゴタが起こりやすい。

引用

大統領選の投票実施 暴力回避へ厳戒態勢 ケニア

【ロンドン時事】東アフリカのケニアで9日、退任するケニヤッタ大統領の後継を選ぶ大統領選挙の投票が行われた。

 ルト副大統領(55)と野党指導者オディンガ元首相(77)による事実上の一騎打ちで、両者の接戦が予想される。過去の選挙では、対立勢力の衝突が死者を伴う暴動に発展。当局は今回、警官15万人を動員するなど厳戒態勢を敷いて、混乱の回避を図る。

 大統領選には計4人が立候補。物価高や干ばつで国民は生活苦に直面しており、経済危機への対応が最大の焦点だ。9日夕の投票締め切り後に開票へ移り、結果は1週間以内に発表される運び。当選条件を満たす候補がいなければ、上位2人の間で決選投票が行われる。大統領選のほか議会選や県知事選なども同時実施された。

 ケニアでは2007年、大統領選の結果をめぐる大規模な暴動が起き、1100人以上が死亡。17年選挙でも暴力行為で多数の死傷者が出た。

 今回は大きな混乱が伝えられていないものの、選挙戦中は対立候補をおとしめることを狙った偽情報がネット上で飛び交うなど、不穏な動きも。報道によれば、独立選挙委員会は8日、委員会関係者6人が不正の疑いで逮捕されたと発表し、不正操作への懸念が改めて強まった。

 過去の暴力騒ぎの事例から、国際社会も投票プロセスを注視している。ロイター通信によると、ブリンケン米国務長官は8日、訪問先の南アフリカで「ケニアの選挙が平和で自由、公正に進められるか、皆が見ている」と述べ、適正な投票プロセス実現に努めるよう当事者らに促した。

 最終更新:8/10(水) 7:13 「時事ドットコム」より
9日に大統領選挙の決選投票が行われたケニア、現職のウフル・ケニヤッタ大統領は3選目が憲法で禁じられており出馬せず、野党指導者であるライラ・オディンガ元首相とルト副大統領の一騎打ちという構図ですが、過去の大統領選挙において結果を巡って死者まで出る暴動が起こるなど、国際社会から懸念の声が出ているみたいです。

焦点となるのは経済問題で、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻のせいで食糧危機や物価高もあり、国民の不満も高まっているわけですから、この問題を解決してほしいというのが切なる願いでしょうか。

何事もなく大統領選挙が終わってほしいというのが一番の願いかも知れないが、平和的にかつ公正に行われてほしいと言うけど、それとは程遠いケニアに限らずアフリカ諸国のことだからねェ・・・!? 困ったもんです。
結局部族社会だから、自分たちと異なる部族の者がトップに立てば自分たちが冷遇されるという懸念というか不安がこういう暴力に発展しがちだと思うと、アフリカに民主主義が根付かないというか社会が発展しないわけだ。

theme : 国際政治
genre : 政治・経済

アンゴラが仲介に立って・・・!?

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻などに目が行きがちな一方で放置されている世界の出来事もあるわけで・・・。

引用

ルワンダ兵2人解放に同意 コンゴがアンゴラに

【ルアンダAFP時事】アンゴラのロウレンソ大統領は5月31日、コンゴ(旧ザイール)が拘束中のルワンダ兵2人の解放に同意したと発表した。

 コンゴとルワンダは非難を繰り返し、コンゴ東部の武装勢力も絡んだ緊張が続いていた。

 ロウレンソ大統領はこの日、コンゴのチセケディ大統領やルワンダのカガメ大統領とそれぞれ会談した。アンゴラ大統領府は声明を出し「緊張緩和のためコンゴが一歩踏み出した」と評価した。近くアンゴラの首都ルアンダで、チセケディ、カガメ両首脳が会談する計画もあるという。

 最終更新:6/1(水) 13:43 「時事ドットコム」より
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻にばかり目が行きがちな国際社会、その裏で放置されている問題もあるわけだが、それを最も喰らっているのがアフリカ、そのアフリカは小麦をロシアやウクライナからの輸入に頼っており、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻のせいで輸入がストップして小麦不足が懸念され、飢餓の懸念も出ているのは知っての通りです。

ちょっと前置きが長くなったが、今アフリカではルワンダコンゴ民主共和国の関係が悪化して緊迫化しているけど、先月28日にコンゴの武装勢力がルワンダ兵2人を拘束したことで、コンゴとルワンダの両国が非難の応酬を展開するという事態になっているわけだが、そんな中でコンゴの西の隣国・アンゴラジョアン・ロウレンソ大統領が先月31日にコンゴのフェリックス・チセケディ大統領、ルワンダのポール・カガメ大統領とそれぞれ会談し、緊張緩和するよう呼びかけたわけだが、これを受けてコンゴ側が拘束したルワンダ兵2人を解放することを決めたけど、アンゴラ政府が仲介して緊張緩和したってことですかね?

またロウレンソ大統領というかアンゴラ政府がコンゴとルワンダの首脳を招いて会談することも計画してるが、アンゴラはコンゴとルワンダの関係改善に名乗りを上げたんでしょうか? これ以上コンゴとルワンダがケンカしてはアフリカは元より国際社会の為にならないってことで動いたとすれば、国際社会、特に欧米はこの問題を知らんふりして全く感心を示そうとしないから、じゃあ我々がやりますってことにも映る。

何か放置されている感じのアフリカ情勢、欧米にすれば「毎度このことだから放っておけ」って傍観してるんでしょうか? 元々は自分たちによる植民地政策にあるが・・・。
アフリカもアフリカで「欧米はウクライナ情勢ばかり見て我々を無視している」って欧米に対して不満と憤りがあると思うね。

theme : 軍事・安全保障・国防・戦争
genre : 政治・経済

南アフリカで反仏感情が高まる・・・!!

韓国と違って「恨」の精神を持たないアフリカ諸国だが、やはり本音は・・・!?

引用

「アフリカから手を引け」 南アで反仏デモ

【5月26日 AFP】南アフリカの首都プレトリアにある仏大使館前で25日、急進左派政党「経済的解放の闘士(EFF)」の党員や支持者ら数百人が反仏デモを行い、アフリカから手を引くよう求めた。

 EFFのシンボルカラーである赤色のTシャツや帽子を身に着けた参加者は、「フランスはうせろ」とシュプレヒコールを上げたり、「西アフリカはフランスの植民地ではない」「フランスは植民地犯罪の賠償金を払え」と書かれたプラカードを掲げたりした。

 オレリアン・ルシュバリエ(Aurelien Lechevallier)仏大使が大使館外に出て嘆願書を受け取り、「われわれはアフリカの皆さんの友人だ」と述べた。

 AFP特派員によると、デモ隊はEFFが手配したバスで仏大使館前に到着した。

 EFFのジュリアス・マレマ(Julius Malema)党首は「フランスの白人至上主義者」に対し、「あなた方はアフリカで大勢の人を殺した。今になって何をそんなに怖れているのか」と呼び掛けた。

 マレマ氏はアフリカ民族会議(ANC)青年同盟の指導者だったが、2013年に離脱してEFFを結成。欧米の帝国主義を繰り返し非難し、労働者や失業者を中心に数百万人の支持を集めている。ウクライナ侵攻をめぐっては、ロシア支持を表明している。

 「国際ニュース 『AFPニュース』」より
南アフリカの首都・プレトリアのフランス大使館前で、同国の急進左派政党EFF(経済的解放の闘士)の党員及び支持者が抗議デモを起こしたっていうけど、なぜフランスに対して抗議の矛先を向けたのだろうか・・・!?

「フランスはうせろ」とシュプレヒコールを上げるわ「西アフリカはフランスの植民地ではない」「フランスは植民地犯罪の賠償金を払え」とプラカードを掲げたわけだが、未だに経済的に旧宗主国(イギリス・フランスなど)に牛耳られて「属国」扱いされているアフリカ諸国のこと、植民地政策がまだ続いていることへの不満から旧宗主国への怒りが爆発したと言えばそれまでだが、それに加えて「植民地支配を謝罪しろ、賠償しろ」なんて韓国みたいでみっともないと思うわ。
こう見ると「アフリカ諸国は形的に植民地支配された歴史を棚上げしているけど、実は植民地支配された歴史を根に持っている」って印象を与えそうでならない。

今回フランスを名指しして非難した背景には、フランスが西アフリカのマリに軍事的な干渉をしたことが「旧宗主国による干渉」と映って、これ以上植民地政策されることは許せないと思ったんでしょう。

このEFF、西欧による帝国主義を名指しで非難して南アフリカ国内で支持を集めているわけだが、かつて植民地支配された歴史を利用して白人は悪だと言いふらしてるのでは? やってることが韓国の反日みたいで過激なナショナリズムの押し付けでしかない。
フランスを名指しして非難したEFF、そのうちイギリスなどを標的にしそうでならないが、考えすぎだろうか。

南アフリカにおいてこのようなナショナリズムが台頭する。全人種の融和を掲げたネルソン・マンデラが草葉の陰で嘆いてそうでならない。

theme : 国際政治
genre : 政治・経済

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