ホントに大連立に前進? CDUとSPD

昨年9月の総選挙以降政治的空白が続いたけど、それに終止符が打たれたようです。
アンゲラ・メルケル首相にとって悩みのタネが一先消えたといえます。

引用

独、大連立で合意 社民党員投票 残るハードル

【ベルリン=宮下日出男】ドイツのメルケル首相率いる保守系、キリスト教民主・社会同盟と議会第2党の中道左派、社会民主党は7日、大連立政権の継続に向けた連立協定に合意した。昨年9月の総選挙以降続いている政治空白の解消に向け、さらに前進した。

 今後の焦点は社民党が政権参加の是非を判断する党員投票。投票は郵送で3~4週間にわたって行われ、3月初めにも結果が公表される見通し。社民党は6日、投票資格を得られる党員の入党を締め切った。党員は計約46万4千人で、年初から約2万4千人増加。大連立阻止を目指す党青年部らが入党を呼びかけていたことも影響したとされる。

 政権樹立への最後の難関となるが、メルケル氏との大連立政権下で埋没した同党内では連立継続への抵抗が強く、投票の行方は予断できない情勢。承認されれば、3月にも新政権が発足するが、否決されれば、合意は白紙となり、再選挙の可能性が高まる。

 両党は閣僚の割り振りでも合意した。社民党は従来の外相に加え、重要職の財務相などを確保した。メルケル氏が社民党の要求を受け入れた形。社民党は同盟より財政緊縮策に柔軟で、マクロン仏大統領が目指すユーロ圏改革にも同調的。政権が樹立されれば、ドイツのユーロ圏政策に変化が表れる可能性もある。

 両党は1月下旬に正式交渉を始め、医療や雇用政策の調整に難航したが、最終期限の6日は徹夜で折衝。メルケル氏は7日、合意について「世界が期待する安定政権の土台」と述べた。

 ドイツでは総選挙後、メルケル氏が小党2党との3党連立政権の樹立に失敗。社民党が下野の方針を転換したことで、大連立継続が模索されている。

 最終更新:2/8(木) 7:55 「産経新聞」より
メルケル首相率いる与党・CDU(キリスト教民主・社会同盟)と最大野党・SPD(社会民主党)の大連立がホントのものになり、政治的空白というか解散総選挙というシナリオを回避したドイツ、これまで他の政党と連立政権樹立を呼びかけるも失敗続きだったメルケル首相にとって、だったら最大野党・SPDと大連立して新政権をスタートさせるとの思い切った決断に取れます。

大連立に合意しても問題はSPD内部、党内で政権参加の是非を問う党員投票次第で結果によっては大連立が白紙に戻りかねない上に、再び総選挙となる可能性も出て政治的空白が続く懸念もありそうです。これに伴い極右・AfD(ドイツのための選択肢)支持が拡大する懸念もあって予断を許さないところだし。
メルケル政権下で存在感が低下しつつあるSPD、CDUとの大連立に難色を示す者も少なからずおり、SPDにしたら反対の立場にいる者をどう説得するかも鍵を握ります。

財政緊縮策など経済的な課題では一致しているけど、ユーロ圏政策で変化は出てくるでしょう。フランスと同じくユーロ改革に積極的なだけに。

兎にも角にも、この大連立構想が進まねばドイツ政局は迷走するだけです。

theme : 国際政治
genre : 政治・経済

ポーランドでホロコーストに対する論争

ヨ-ロッパにおいてホロコーストに対する歴史認識論争はまだつきまとっているみたいです。

引用

ポーランド ホロコースト「加担」表現禁止で波紋

【ベルリン=宮下日出男】ナチス・ドイツによる「ホロコースト」(ユダヤ人大虐殺)をめぐり、ポーランドの「加担」を非難する表現を同国政府が違法化する動きを見せ、波紋を広げている。政府は「誤解」を防ぎたいとの立場だが、イスラエルなどは「歴史の書き換え」と反発を強めている。

 関連法案はナチスの犯罪に関し「ポーランドの国民や国家に責任がある、または加担した、と事実に反して公の場で非難した者」に対して、最高3年の禁錮や罰金を科す内容。1日までに上下両院が可決。ドゥダ大統領は6日、施行に必要な署名を行う意向を示した。

 背景にあるのは、アウシュビッツなど強制収容所跡について「ポーランドの収容所」と、しばしばメディアなどで簡略に表記される問題だ。オバマ前米大統領もかつて「ポーランドの死のキャンプ」と述べ、同国から反発を受けた。

 ポーランド側はナチスが同国占領中に収容所を運営したにもかかわらず、こうした表現はポーランドに責任があったとの印象を与えるとかねて問題視。モラウィエツキ首相は、「真実は守らねばならない」とする。

 ただ、欧州メディアによると、ポーランドでは多くの国民が占領下でユダヤ人を守ろうとした一方、虐殺に加担した人々も一部にいると指摘され、法案は学術分野を適用外とするが、過去の責任に関する議論や表現の自由を損なうとの懸念も生んでいる。

 イスラエルのネタニヤフ首相は「歴史を書き換える試みを容認しない」と反発し、同国外務省はポーランド大使館側に抗議。米国も「言論の自由や学術的討論を損う可能性がある」(国務省)と表明した。

 政権与党の「法と正義」は愛国主義的な理念を掲げる保守系政党。主要紙ジェチポスポリタは法案について「問題を解決せず、悪化させている」としている。

 最終更新:2/7(水) 7:55 「産経新聞」より
ポーランド政府がホロコーストに対する認識についてポーランドもそれに加担したという歴史を非難する表現を違法化することが、内外で批判を浴びてるけど、なぜポーランドはホロコーストについて加担したことを非難する記述を否定するようになったのか?

その理由は南部のオシフィエンチムにあるあのアウシュビッツ強制収容所跡について、ポーランドの収容所と言う表現がいかにポーランドもホロコーストに加担したと言う誤解を与えかねないと懸念してか、我々はホロコースト加害者ではないとの主張を訴える意味で自分たちもホロコーストに加担したと言う認識は誤りだと動いたんでしょう。

この動きにイスラエルは「歴史を書き換える試みを容認しない」とポーランドに対して抗議の意を示したが、ポーランドにすれば我々はユダヤ人を守ろうとしたが、一方でホロコーストに加担した者もいた、即ち我々はホロコーストについて被害者であり加害者でもあると訴えてると思います。
大体ホロコーストについては全部ナチスに責任を押しつけて国家としての責任を負わないそのあざとさには偽善もいいところだし、ヨーロッパは歴史においてユダヤ人を散々迫害・虐殺してきたからその負い目もあってユダヤに甘くなって、ホロコーストについてナチスが悪いのであって我々は悪くないなんて一辺倒な歴史認識が生まれたんじゃねェのか。ホロコースト以前に自分たちがしてきたユダヤ人迫害・虐殺の歴史を直視しない弊害でもある。

今回ポーランドがホロコーストに加担したとの表現を禁止する動きを見せたことについて、当事者であるドイツはどう思ってんだかねェ・・・!? イスラエル同様非難しなければいいが。

theme : 歴史認識
genre : 政治・経済

パリで洪水寸前でルーブル美術館が閉鎖

日本では記録的寒波に見舞われてますが・・・!?

引用

パリで洪水の恐れ ルーブル一部閉館、収蔵品避難

【1月25日 AFP】フランスの首都パリでは24日、このところ続いた大雨によりセーヌ(Seine)川の水位が上昇を続けており、ルーブル美術館(Louvre Museum)では洪水に備えて施設の一部を閉鎖し、収蔵品を高所に避難させる措置が取られた。

 フランスでは今月、多くの地域が大雨に見舞われ、多数の住宅や店舗が浸水被害に遭ったほか、パリでは市内を通る列車が運行中止を余儀なくされた。

 セーヌ川の水位は27日には普段の5~6倍に当たる6.2メートルに達すると予想されている。これは1982年以降で最高水準の水位で、最後に同水準までセーヌ川が増水した2016年には、河畔の各美術館で地下室から収蔵品を上階へと移す緊急措置が取られた。

 オルセー美術館(Musee d'Orsay)やオランジュリー美術館(Musée de l'Orangerie)も今回の水位上昇を受け、洪水により収蔵品の移動が必要になった場合に備えて木曜夜の開館を取り止めた。

 また、パリ市内ではネズミ問題が以前にも増して表面化。巣が水浸しとなったために乾いた場所へと避難するネズミが増加しており、パリ市民は今後数日間、普段よりも多くのネズミを目にすることになりそうだ。

「国際ニュース 『AFPニュース』」より
大雨続きでセーヌ川の水位が上昇し、洪水状態となっているフランス・パリ、フランスでは今月に入って大半の地域で大雨により洪水被害も相次いでるけど、パリではこの危機を見て世界的観光名所であるルーブル美術館・オルセー美術館・オランジュリー美術館が施設の一部を閉鎖して収蔵品を避難させることを余儀なくされたようです。

浸水被害で美術品などが被害を被ったらどえらいことだし、美術館にとっては非常事態宣言を出したと思うけど、収蔵品は宝である以上保護しなければいけませんからね。世界的な美術品ばっかなことを考えたら。

それと先月から大雨続きのフランス、東京は大雪、パリは洪水ってこれも異常気象としか思えない。温暖化がもたらした弊害かこれは?
エマニュエル・マクロン大統領はこの事態をどう対処するのか?

美術館を閉鎖して収蔵品を避難するって、さすがは文化と芸術の都?

theme : パリ、フランス
genre : 海外情報

CDUとSPDが「大連立」?

連立を組むパートナーが見つからず「暗中模索」状態が続いたが、最終的に選んだのは・・・!?

引用

独、大連立へ正式協議…「政治空白」解消へ前進

【ベルリン=井口馨】ドイツのメルケル首相率いる中道右派、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と、中道左派、社会民主党(SPD)の幹部は12日、大連立継続に向けた正式協議に入ることで合意した。

 2017年9月の連邦議会(下院)選挙後、すでに100日以上となっている「政治空白」の解消に向けて大きく前進した。

 中道左右の2大政党は、意見の相違が大きい難民問題や欧州統合など主要政策での妥協点を探るため7日から連日、「予備的」協議を続けていた。

 独DPA通信などによると、28ページに及ぶ両党の合意書では、欧州の統一通貨ユーロを強化し、マクロン大統領のフランスとの関係重視など欧州統合深化に向けた政策を実行するとしている。

 ただ、正式協議に入るには1月21日に行われるSPD党大会での党員による了承が必要だ。また正式協議を経て合意する内容の是非についてもSPDは党員投票を実施するとしている。

 2018年01月13日 10時44分 読売新聞
アンゲラ・メルケル首相率いる与党・CDU(キリスト教民主・社会同盟)昨年9月の連邦議会選挙後に連立を組むパートナーをどこにするか迷走していたドイツ、12日になってCDUは最大野党で中道左派・SPD(社会民主党)の幹部と大連立に向けた協議を行っていることが明らかになったみたいです。

昨年9月の選挙後政治空白状態のドイツ、このままではドイツどころかEU(ヨーロッパ連合)に与える影響も出る為か、CDUというかメルケル首相にすれば早く連立を組むパートナーを見つけて新たな政権の船出に至りたいのは当然だし、当初はFDP(自由民主党)緑の党にアプローチをかけるも、政策の違いから意見がまとまらずに頓挫するなど焦りすら出たけど、ここに来て最大のライバルであるSPDにアプローチをかけたのは「一か八か」ってことですかね。

統一通貨ユーロの強化、フランスとの関係重視でEUの影響力を取り返す政策をCDU、SPDの両党ともに合意書を出してるけど、SPDにすれば正式協議に入る前に党大会で当院による了承が得られなければ大連立の話は白紙になりかねないだけに、CDU・SPDともに予断を許さない状態です。
仮に大連立構想が頓挫すれば、メルケル首相は議会を解散してもう一回信を問う(連邦議会選挙)羽目になりそうだけど、首相の信任投票が否決された場合に連邦議会が大統領によって解散されるという仕組みのドイツ政治、どうなりますか・・・?(ドイツでもイギリス同様首相に議会を解散する権利はない)

暗中模索の末にSPDを選んだメルケル首相、SPD内部で理解が得られればいいのだが・・・!?
連立を組むパートナー選びで迷走、その混乱に乗じて支持を集めている極右政党・AfD(ドイツのための選択肢)の台頭もあり、今年もヨーロッパにおいてドイツの情勢はカギを握る話題なんでしょうかね。とにかく今のドイツは国難に直面している状況であることに間違いない。

「CDUの単独政権でもいいんじゃないの?」って意見、一つの政党が権力を牛耳る政治じゃドイツにおいてはナチスや旧東ドイツの例を見ても分かるように、ドイツの世論は独裁を臨んでいないと思うのは確か。

theme : 国際政治
genre : 政治・経済

カタルーニャ「今度は合法的な住民投票だ!!」

独立支持勢力が過半数となったことで中央政府との溝が余計深まった気がします。
韓国のビル火災よりもこっちが国際的に重要だろ!!

引用

独立派、住民投票要求へ=カタルーニャ州議会選で勝利―政府と神経戦続く・スペイン

【バルセロナ時事】21日投開票されたスペイン東部カタルーニャ自治州議会(定数135)選は、独立派の連立与党が過半数を制して勝利した。

 これを受けて、独立派を率いるプチデモン前州政府首相は、独立の賛否を問う合法的な住民投票の実現をこれまで通り目指す考えだ。しかし、中央政府がすんなり応じる可能性は低いとみられ、カタルーニャ独立をめぐる両者の神経戦は当面続く公算が大きい。

 州政府が発表した開票率99.9%時点の結果によると、プチデモン氏の「カタルーニャのための連合」(JXC)など3党でつくる連立与党は合計70議席を獲得し、過半数(68)を上回った。プチデモン氏は22日未明、滞在先のベルギーの首都ブリュッセルで演説し、「われわれは話を聞いてもらう権利を得た」と独立に向けた取り組みを継続する意向を強調した。

 ただ、与党3党の獲得議席は2015年9月の前回選挙の72議席を下回った。与党全体の得票率も47.5%にとどまり、独立が有権者の過半の支持を得たと言えるかは議論の余地がありそうだ。独立反対派の中道政党シウダダノスの代表者は「住民の過半数はスペインとの共存を望んでいる」と主張している。

 事前の世論調査で終盤まで独立賛成派と反対派の支持が拮抗(きっこう)する中、有権者は極めて高い関心を示した。投票率は約82%と、前回の75%を大きく上回る見通しだ。

 最終更新:12/22(金) 14:54 「時事ドットコム」より
21日に実施されたスペイン東部・カタルーニャ州議会選挙で、スペインからの分離独立を目指す勢力が過半数を獲得するという結果になったけど、この知らせを受け現在ベルギーに逃亡? 中のカルレス・プチデモン前州政府首相は分離独立の是非を問う住民投票を合法的に実施したいと再び意気込んでいるみたいです。

「われわれは話を聞いてもらう権利を得た」と演説したプチデモン氏、独立に賛否ある中分離独立に積極的ですが、これを良しとしないスペイン中央政府、マリアーノ・ラホイ首相にすれば「プチデモンが扇動している」「住民投票など認めん!」として強硬な態度に出るでしょう。
プチデモン氏は現在ベルギーにいる為か、中央政府がベルギー政府に対して「プチデモンの身柄を引き渡せ!!」って言いそうだが。

議会選挙で勝利して今度は住民投票っていうけど、カタルーニャに去られたら経済的な損失が大きい中央政府だけに、圧力をかけてでも阻止に動きそうです。

奇しくも翌23日にエル・クラシコ(レアル・マドリーVSバルセロナ)が行われるけど、レアルの本拠地サンチャゴ・ベルナベウが舞台ということで何かが起こってもおかしくない気が・・・!?

theme : 国際政治
genre : 政治・経済

ウィリアム王子一家がクリスマスカードに

ブレグジット(EUからの離脱)問題で慌ただしいイギリスですが、そんな中こんなほのぼのとする話題がありました。

引用

ウィリアム王子のクリスマス家族写真公開 来年1月からシャーロット王女が保育園に

【ロンドン=岡部伸】英王室は18日、ウィリアム王子(35)の家族のクリスマス写真を公開した。キャサリン妃(35)、長男のジョージ王子(4)、長女シャーロット王女(2)家族4人がそろってケンジントン宮殿内で撮影され、クリスマスカードに使用される写真としてお披露目された。

 また王室はシャーロット王女が、来年1月からロンドン市内の保育園に通うと発表。一家が暮らすケンジントン宮殿に近い1964年創立の「ウィルコックス・ナーサリースクール」で、道徳やマナーを重んじる教育方針を取っている同園は「王女をお迎えできるのを今から楽しみにしている」との声明を出した。

 ジョージ王子は9月から市内の私立小学校に通学している。夫妻には来年4月に第3子が誕生する。

 最終更新:12/19(火) 9:21 「産経新聞」より
現在ジョージ王子やシャーロット王女、そしてキャサリン妃と仲睦まじい家族関係を築いているイギリスのウィリアム王子、ついこの前弟のヘンリー王子が婚約を発表するなどブレグジット問題で慌ただしいイギリスにおいて明るい話題となってるけど、そんな中ウィリアム王子一家がクリスマス写真を公開し、それをクリスマスカードに使う写真としてお披露目したみたいです。

さらにシャーロット王女は来年1月にロンドン市内の保育園に通うことが決まり、その保育園では道徳やマナーといった人間教育に重みを置く教育方針を取っており、王室の人間にうってつけの施設といえますね。

イギリスにおいて明るい話題を提供しているウィリアム王子一家、来年4月に第3子を出産するキャサリン妃、早くもそれが男か女か、名前をどうするか話題が集まってるかも知れないです。ブレグジット問題と並んで関心を集めてることに間違いないかも。
シャーロット王女が通うことになるこの保育園だが、おそらく上流階級しか入れないんだろうなァ・・・。

theme : イギリス
genre : 海外情報

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