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イギリス、キャメロン元首相が外相に

イギリスを混乱に導いた❝元凶❞が再び・・・!?

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英新外相にキャメロン元首相 懸念される首相時代の親中姿勢

【ロンドン=黒瀬悦成】英首相府は13日、スナク首相がキャメロン元首相を外相に起用したと発表した。クレバリー前外相が同日更迭されたブラバーマン前内相の後任の内相に指名されたのに伴う措置。キャメロン氏は在任中、親中的な外交政策を推し進めたことで知られ、外相としてどのような対中政策を打ち出すかが注目されている。

キャメロン氏は2005年に保守党党首となり、10~16年に首相を務め、英国の欧州連合(EU)離脱が決まった国民投票の結果を受けて辞任した。

支持率低迷に悩むスナク氏は、知名度の高いキャメロン氏の起用を軸とする内閣改造でブラマーマン氏の更迭劇による波紋を打ち消したい考えとみられる。

キャメロン氏は対中関係を重視し、中国主導のアジアインフラ投資銀行に先進7カ国(G7)として最初に参加を表明した。15年に中国の習近平国家主席が英国を国賓訪問するに際しては両国関係が「黄金時代にある」と評していた。

首相を退任後は、中国のパートナーと10億ドル規模の投資ファンドの設立を計画したものの、英中関係の悪化で出資者が集まらず断念した経緯がある。

最近も中国が巨大経済圏構想「一帯一路」の一環で進めるスリランカの最大都市コロンボの港湾開発計画に関与していた。

キャメロン氏が退任後の歴代保守党政権は対中政策を転換させ、中国の通信機器大手「華為技術(ファーウェイ)」が英国の第5世代(5G)移動通信システム市場に参入するのを阻止するなどした。

中国がキャメロン氏に接近を図るのは必至とみられ、同氏が香港での民主派抑圧や中国の新疆ウイグル自治区での少数民族の弾圧にどう対応していくかも同氏の対中姿勢を占う指標となりそうだ。

キャメロン氏は13日、声明で「私の経験が多様な死活的懸案に対処するスナク首相の助けになれば」と述べ、外相としての職務遂行への意欲を強調した。

2023/11/14 08:37 「産経新聞」より
新たな外相にデイビッド・キャメロン元首相が就任したけど、首相時代にEU(ヨーロッパ連合)からの離脱を問う国民投票の結果を受けて辞任、そこからイギリスは混乱するという事態となったけど、その混乱を作った人がまた政治の表舞台に立つのって、賛否割れそうです。これは麻生太郎みたいだわ。国家元首経験者がまた閣僚に就任するのって。他に人材はいないのかという批判を受けそうだわ。リシ・スナク首相というか保守党は。

支持率低下にあえぐスナク首相が知名度の高いキャメロン元首相を起用することで混乱を打破したい狙いはあれども、キャメロン元首相は首相時代に親中派だったことから中国に甘くなるんじゃ・・・? って懸念が出そうだし、キャメロン元首相以降の保守党政権は対中強硬路線だったことを考えたら、外相就任は歓迎されない感じもする。
「私の経験が多様な死活的懸案に対処するスナク首相の助けになれば」とキャメロン元首相は意気込んではいるものの、それがスナク政権にプラスになるんでしょうか。
それとインド系であるスナク首相と中国との接し方を巡って対立しそうな気もしてならないが、考え過ぎでしょうかね。

theme : 国際政治
genre : 政治・経済

「アンネ」という名称を削除?

イスラエルによるガザ地区への地上侵攻が進む中、ヨーロッパにおいて最もイスラエル擁護なあの国で・・・!?

引用

幼稚園名「アンネ」削除に批判 反ユダヤ感情の高まり警戒 独

【フランクフルトAFP時事】ドイツ東部ザクセン・アンハルト州の幼稚園が、園名からユダヤ人少女アンネ・フランクの名前を削除することを提案し、物議を醸している。

 イスラエルとパレスチナのイスラム組織ハマスの衝突が続く中、ドイツでは反ユダヤ感情に根差した事件が起きており、園名変更は「誤ったシグナル」を送るという批判が出ている。

 「アンネの日記」で知られるアンネは第2次大戦中、ナチスの目を逃れようと隠れ家で生活。見つかった後、強制収容所で15歳で死亡した。幼稚園の園長は地元紙に、アンネの物語を園児が理解するのは難しいと説明。新たな園名として、「世界の探検家」が浮上している。

 名称変更の動きに国内では怒りの声が噴出した。人種差別などへの反対運動を行う同州の団体は、反ユダヤ感情が高まっている現状を踏まえ、「象徴的な名前の変更が及ぼす影響にこれまで以上に深く配慮する必要がある」と訴えた。 

 最終更新:11/7(火) 14:14 「時事ドットコム」より
ドイツ東部のザクセン・アンハルト州にある幼稚園で、園名からアンネ・フランクの名前を削除するという動きがあるみたいだけど、今イスラエルとハマスの衝突が続いており、それに伴いイスラエルへの批判が国際社会から相次ぎ、ドイツでも当然反イスラエル・ユダヤ集会も度々起こってますが、これって「もうユダヤ人に同情なんかしないぞ!!」ってことですかね?

ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人対象虐殺)が残酷だったという象徴とされているアンネ・フランク、この幼稚園の園長は「アンネ・フランクを園児が理解出来るとは限らない」って説明しているけど、それって理解されるんでしょうか?
それとドイツって教育現場においてアドルフ・ヒトラーやナチスの台頭、なぜホロコーストが起こったのかを小学校で教えるけども、それとこれとは別だが。
園は新しい園名として「世界の探検家」を検討してますが、じゃあマハトマ・ガンジー、マーティン・ルーサー・キング、ネルソン・マンデラなどをお勧めします。いずれも人間の尊厳の為に闘った偉人ですけど。

イスラエルの行き過ぎた軍事作戦への批判からアンネ・フランクの名を消すという姿勢、これには「反ユダヤ主義を煽る」「ホロコーストの残酷さの象徴であるアンネの名を消すなんて」って批判も当然出ているけど、ナチスによるユダヤ人迫害及びホロコーストという歴史もあり、イスラエル・ユダヤに対しては厳しい姿勢に出れないドイツ、政府はそう思ってても国民の中には「イスラエルのやってることはナチスと同じだ」「(政府は)いつまでもナチスの罪を背負ってんじゃねェよ。もうユダヤ人に贖罪意識を持つんじゃねェよ」って思う者も少なくない気がします。

theme : 国際ニュース
genre : ニュース

パリで「ダビデの星」の落書きが相次ぐ

ガザ地区の難民キャンプを空爆するという一線を越えた行為をやらかしたイスラエル、当初は反ハマスでイスラエル擁護だったヨーロッパにおいてイスラエルに対する反発は一部でエスカレートして・・・!!

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仏パリで「ダビデの星」の落書き、捜査開始

【11月1日 AFP】イスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)の戦闘が続く中、仏パリ市内および近郊でナチス・ドイツ(Nazi)がユダヤ人に着用させた「ダビデの星(Star of David)」の落書きが多数見つかったのを受け、検察は10月31日、ユダヤ人に対する脅迫に当たるとして捜査を開始した。

 エリザベット・ボルヌ(Elisabeth Borne)首相は「卑劣な行為」だと非難し、容疑者を必ず処罰すると明言した。

 AFP記者は31日、パリ南部の地区で一晩のうちに複数の建物の正面にダビデの星が新たに描き込まれているのを確認した。

 同様の星は先週末、パリ郊外のバンブ(Vanves)、フォントネオローズ(Fontenay-aux-Roses)、オーベルビリエ(Aubervilliers)などでも見つかった。サントゥアン(Saint-Ouen)に書かれた星の近くには「パレスチナは打ち勝つ」などのメッセージも書かれていた。

 フランス・ユダヤ人学生連合(Union of Jewish Students of France)のサミュエル・ルジョワイユー(Samuel Lejoyeux)代表はAFPに、「こうした印を付ける行為は、何百万人ものユダヤ人殺害につながった1930年代と第2次世界大戦(World War II)中の一連の行為を想起させる」「星を描き込んだ人物が(ユダヤ人に)恐怖を与えたかったのは明らかだ」と話した。

 2023年11月1日 9:30 「国際ニュース 『AFPニュース』」より
イスラエルとハマスの戦闘が続き、連日ガザ地区で起こる爆撃で大勢のパレスチナ人が犠牲となっている中、停戦に応じないイスラエルの姿勢に国際社会から反発が相次いでいるけど、フランス・パリとその近郊において1日に「ダビデの星」の落書きが相次いでおり、ユダヤ人に対する脅迫というかヘイトクライムに当たるとして当局が捜査しているみたいです。

ユダヤのシンボルでイスラエルの国旗にも当然描かれている「ダビデの星」、第2次大戦中にナチスがドイツ本国だけでなく占領下の国々でユダヤ人に対して着用を強制させたことでも有名だが、いくらイスラエルの行き過ぎた軍事作戦はやり過ぎだからってここまでする? です。そんなにイスラエルの姿勢に抗議したけりゃイスラエル大使館前で抗議デモでもすればよかったのに「ダビデの星」の落書きで抗議はかつてのユダヤ人迫害及び虐殺の歴史を想起させるものでしかない。
ただ国連のイスラエル大使が安保理会合で「ダビデの星」を着用して抗議を受けたように、なんだか「ダビデの星」が利用されているに過ぎないです。

かつてユダヤ人を迫害し虐殺してきたヨーロッパ、その負い目からイスラエルに対して同情的なところはあるけど、やはり反ユダヤ主義が消えたわけではないってことだ。かつてのユダヤ人迫害及び虐殺と今イスラエルがやっていることは別と見ているんでしょうか? それにしてもダビデの星や鉤十字(ハーケンクロイツ)の落書きをしてまでイスラエル・ユダヤへの抗議姿勢もやりすぎだと思うけど・・・。

theme : フランスの政治と社会
genre : 政治・経済

マクロン大統領、アッバス議長と会談

泥沼化しているガザ情勢、そんな中フランスエマニュエル・マクロン大統領が動いたみたいです。

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仏大統領「2国共存」訴え パレスチナ議長と会談

フランスのマクロン大統領は24日、ヨルダン川西岸ラマラを訪れ、パレスチナ自治政府のアッバス議長と会談した。マクロン氏はイスラム組織ハマスのような過激なテロ組織への支持拡大を防ぐためにも、イスラエルとパレスチナの「2国家共存」が必要だと語った。ロイター通信が伝えた。

ハマスの攻撃ではフランス人も死亡している。マクロン氏は、攻撃は双方にとって悲劇だと指摘し、事態の沈静化を訴えた。アッバス氏はイスラエルの即時攻撃停止とパレスチナ人の保護を求めた。

2023/10/25 12:03 「産経新聞」より
ヨルダン川西岸にあるラマラを訪問し、パレスチナ自治政府マフムード・アッバス議長と会談したマクロン大統領、その中でイスラエルとパレスチナの「2国家共存」を訴えたわけだが、今回のガザ衝突でフランスは自国民が犠牲になっており、イスラエル及びパレスチナに対して攻撃を止めるよう呼びかけたマクロン大統領ですが、双方に停戦を呼びかけてる感じはするし、これが人道上の理由であればなお更でしょう。
「人質を全員解放せよ」とハマスに対して呼びかけてはいるけど、停戦を呼びかけてもすぐに反故にされるケースが多いパレスチナ情勢のこと、両者があっさり受け入れるとは思えませんね。イスラエルもハマスも周りが見えていないんだから。

「2国家共存」こそ正しいと訴えたマクロン大統領だけど、国内にイスラム系移民を多く抱えるフランスだけに、パレスチナへの配慮をにじませたのでは? だったらフランス国内での親パレスチナデモ及び集会の禁止は疑問だが。
いくらマクロン大統領が2国家共存を訴えても、イスラエルとパレスチナが聞く耳を持つかだよね。アッバス議長はイスラエルに攻撃を止めよ。パレスチナ人の権利を尊重せよと言ってるものの、イスラエルから「だったらハマスをどうにかしろ」ってブーメランが帰ってきそうだ。

theme : 中東問題
genre : 政治・経済

バルト海のパイプラインからガス漏れ

エネルギーインフラに関わる大ごとだけに、原因究明が待たれます。
この2カ国を狙った攻撃だとすれば、背後にいるのは・・・!?

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フィンランドとエストニア結ぶ海底ガスパイプラインからガス漏れ…「外的な活動による可能性高い」

【ロンドン=蒔田一彦】フィンランドのサウリ・ニーニスト大統領は10日、フィンランドとエストニア間のバルト海海底に敷設されたガスパイプラインと通信用ケーブルが「外的な活動によって損傷した可能性が高い」と発表した。原因究明に向けて両国が調査を進めている。

 ロイター通信によると、パイプラインは全長77キロ・メートルで、8日にガス漏れが見つかった。フィンランドのペッテリ・オルポ首相は10日の記者会見で、「誰が、あるいは何が損傷を引き起こしたのか結論を下すのは時期尚早だ」と述べた。

 ニーニスト氏は声明で、「我が国の(エネルギー)供給の安全に影響を与えるものではない」と説明した。

 フィンランドは、ロシアによるウクライナ侵略を受けて北大西洋条約機構(NATO)に加盟申請し、今年4月に加盟国となった。NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長とも対応を協議したという。

 バルト海では昨年9月、ロシアとドイツを結ぶ海底ガスパイプライン「ノルトストリーム」で大規模なガス漏れが起き、ドイツなどが捜査している。

 2023/10/11 13:19 「読売新聞」より
フィンランドエストニアの間のバルト海海底に敷かれた海底ガスパイプラインと通信用ケーブルが破損し、ガス漏れが発生するという大惨事となったけど、これを受けフィンランドのサウリ・ニーニスト大統領「外的な活動によって損傷した可能性が高い」と外からの攻撃でパイプラインが壊れたと指摘し、エストニア政府とともに調査をする方針だけど、昨年9月にロシアとドイツを結ぶ海底ガスパイプライン「ノルトストリーム」でガス漏れが起こり、ドイツなどが捜査しているけど、今回のガス漏れもそれと同じ様相だろうか・・・?

「我が国の(エネルギー)供給の安全に影響を与えるものではない」とニーニスト大統領は述べたけど、フィンランド国内が大丈夫でも他国に与える影響は考えられます。
スウェーデンと共にNATO(北大西洋条約機構)加盟を目指してそれを実現させたフィンランド、おそらくフィンランドのNATO加盟を苦々しく見たロシアがバルト海海底にあるガスパイプラインを攻撃したのでは・・・? ノルドストリームの件はロシア制裁に加わったドイツを狙った攻撃なのも考えられます。

それとロシアによるウクライナ侵攻でロシア産の天然ガスが入ってこなくなり、フィンランドにとって数少ないガスの供給源でもあるこのパイプライン、フィンランドの生活インフラに多大な影響が出てきそうです。無論エストニアもだが。

theme : 環境・資源・エネルギー
genre : 政治・経済

今度はブランデンブルク門が

トレビの泉に続いてここでも・・・!?
てかこういう行為に訴える人たちの思考って理解不能です。ジャニーズ性加害行為を知りながらジャニタレを有難がるテレビ局やファンと同じに見えてくるわ。

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ドイツ、観光名所の門に塗料 環境活動団体、14人拘束

ドイツの首都ベルリンで17日、環境活動団体「最後の世代」のメンバーらが観光名所ブランデンブルク門に塗料を吹きかけ、政府に気候変動対策を加速するよう求めた。警察は14人を拘束し器物損壊の疑いで捜査している。

団体はX(旧ツイッター)に、メンバーらが消火器のようなもので、門の6本の柱にオレンジ色の塗料を吹きかける動画や写真を投稿。2030年までに化石燃料から脱却するよう求め「今こそ政治的変革の時だ」と訴えた。

ベルリンのウェグナー市長は地元メディアで、合法的な抗議活動の域を超えていると非難。「歴史的な門だけではなく、将来の重要な問題に関する自由な議論も傷つけている」と強調した。

最後の世代は昨年からドイツ各地で、道路に座り込んで封鎖し渋滞を引き起こしたり、美術館で名画にマッシュポテトを投げつけたりするなど過激な抗議活動を繰り広げ、批判を呼んでいる。

2023/9/18 07:26 「産経新聞」より
ドイツの首都・ベルリンにあるシンボルの一つでかつての東西ベルリンもといドイツ分断の象徴で現在は統合の象徴とされてユーロ紙幣にも描かれているブランデンブルク門に塗料が吹きかけられたっていうけど、それをやったのは❝自称❞環境保護団体「最後の世代」で、ドイツ政府に対して気候変動対策を積極的にやるよう訴えたわけだが、「最後の世代」のこの行為、環境保護の為なら何をやってもいいなんて常軌を逸したもので「極めて遺憾」じゃ済まされないレベルです。

この「最後の世代」、昨年からドイツ各地で道路に座り込んで渋滞を招いたり、名画にマッシュポテトを投げたりとやりたい放題して批判を浴びてますが、正直何を訴えたいのか? やってることは犯罪だって認識がないんでしょうか?
「歴史的な門だけではなく、将来の重要な問題に関する自由な議論も傷つけている」とベルリン市長はこの行為を厳しく断罪したけど、歴史的建造物に対する悪質な毀損行為だし、過激な行為に訴えてまで自分たちの主義主張を押し付けようとする姿勢は断じて許されない行為だって憤るのも当然です。てか文化財保護法違反に当たるもので重罪レベルだ。

この行為で14人が警察に拘束されたけど、拘束するだけじゃ甘い。「最後の世代」関係者を国外退去処分にして二度と入国させない厳罰を与えねばまたつけ上がります。とりあえずベルリン市民のみならずドイツ国民は激怒していいレベルです。

化石燃料をこれ以上使うななんて理屈、だったら中国やロシアなどに対してやるべきなんじゃないのか? あ、それを言うと日本もターゲットになりかねないな・・・!!

theme : まぢかよ!?
genre : ニュース

「学校でアバヤの着用は認めません」

「政教分離を掲げても、対象によっては「思想の押しつけ」と見られるんだよねェ・・・!?
ましてキリスト教国家がイスラム教徒を相手にした場合、摩擦が発生するのは目に見えてます。

引用

フランス公立学校 イスラム教徒の長衣を禁止 宗教色を服装規制で封じ込め 摩擦の懸念も

【パリ=三井美奈】フランス政府は9月の新学期から、公立学校でイスラム教徒の女性用長衣アバヤの着用を禁止した。マクロン大統領は「わが国の公教育は政教分離が原則。宗教を示すものがあってはならない」と訴えた。服装規制には、イスラム移民2世や3世が宗教で自己主張しようとするのを封じる狙いがあるが、新たな摩擦を招くとの懸念も出ている。

フランスは2004年、公立学校で「宗教シンボル」を排除する法律を施行し、イスラム女性が髪をスカーフで覆うことを禁じている。政府は8月31日の通達で、アバヤを禁止対象に追加。さらに、イスラム男性が着る長衣カミスも禁止した。説得しても生徒が着用をやめない場合、学校は処罰できるとしている。

アバヤやカミスは胸元からかかとまで覆う服装。主にアラブ圏で着用されており、「仏イスラム教評議会」(CFCM)は「宗教シンボルとみなすのは誤り」と抗議した。移民社会で着用は一般化しており、パリ郊外のイスラム教徒の会社員マリヤムさん(23)は「服装を口実にした差別」と憤りを示す。インターネット上では「長衣をアバヤではなく、ロングスカートだと言って規制をかわす方法」を生徒に伝授する動画も広がる。

フランスでイスラム教徒への服装規制は強まるばかり。11年には、公共の場で女性がベールで顔を隠すことを禁止された。最近はスポーツ大会で髪をスカーフで覆うことを禁じたり、「ブルキニ」と呼ばれるイスラム女性用の水泳スーツを公営プールから排除したりする動きが広がる。背景には、イスラム人口の増加に伴い、国是である政教分離が脅かされているという不安がある。世論調査では77%が「イスラム主義は国の脅威」と答えた。

特に学校現場の危機感は強い。20年には、中学で預言者ムハンマドの風刺画を生徒に見せた教員がイスラム過激派に惨殺されるテロが起きたためだ。宗教をめぐる校内トラブルは年々増加し、今年1~5月には2000件以上報告された。長衣を着て登校するイスラム教徒が増え、学校に戸惑いが広がっていた。

仏ナンテール大のイスマイル・フェラト教授は「中東でアバヤやカミスは単なる伝統衣装とみなされるが、フランスでは若いイスラム教徒が教員を挑発する手段になった。彼らは社会で差別に直面し、宗教を通じて自分の尊厳を保とうとしている」と指摘。規制で封じ込めれば、反発を強めるだけだと警告する。

フランスは政教分離を憲法で定める。原点は19世紀、義務教育からカトリック教会の影響を排除した法律にあり、いまも学校の脱宗教化は共和国の基盤とみなされている。今回の長衣禁止に急進左派は「宗教狩り」と反発したが、共産党から極右まで保革野党の多くは支持を表明している。

2023/9/4 18:44 「産経新聞」より
9月に新学期となるフランス、今年から公立学校でイスラム教徒の女性が着用するアバヤという長衣を着ることは認めないという措置が出たけど、政教分離を憲法で定めているフランスにとって学校でも宗教色が強いものを着てはならないというルールがあり、2004年に学校にて女性が髪の毛を覆うスカーフの着用を禁じる法が出来たのを皮切りに今回アバヤも対象となったけど、イスラム教徒にとっては自分たちの服装が否定するのかと不満も出てきそうで、文化摩擦に発展してもおかしくありません。

世界でも移民大国でもあるフランス、当然イスラム教徒も多く来ているわけだが、政教分離を国是とするフランスと政教一致が当たり前のイスラム国家では対立するのは目に見えており、またイスラム系移民がフランス社会で差別されて阻害されているとのケースが一部であり、テロや犯罪に手を染める者も少なくなく、当然昔からのフランス国民からは「イスラム教はフランス社会を脅かす」という声も出てきてこれが極右の台頭にもつながっているけど、お互い一神教故に対立するのは避けられないことです。

フランスにすれば「宗教を強調するのは良くない」だけど、イスラム教徒にすれば「我々のアイデンティティを理解せずそれを排除しようとするのは許せない!! キリスト教は他の宗教への理解を全く示さない内向きな価値観で出来ている」って思うのも無理はないが、イスラム教徒にとって宗教は最大の拠り所である以上、それを一方的に規制すればかえってイスラム教徒からの反発は避けられない。これをイスラム国家から見れば「フランスはイスラムを抑圧している」と思われて、フランスとイスラム国家の対立激化ということにもなりかねません。

宗教に疎いというか関心が低い日本人からすれば分かりづらい問題です。

theme : フランスの政治と社会
genre : 政治・経済

ポーランドで大規模な軍事パレード

愛国心を強調するこういうイベントは日本にも必要なんじゃないですかね?
昔っから他国に侵略されて占領されてきた不幸な歴史を持つこの国だから、こういうアピールを内外に誇示することが必要不可欠だってことです。

引用

ポーランドで冷戦後最大の軍事パレード、総選挙やロシア意識

[ワルシャワ 15日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)加盟国ポーランドの首都ワルシャワで15日、冷戦後最大規模の軍事パレードが行われた。ウクライナ侵攻を続けるロシアに軍事力を誇示するとともに、10月の総選挙を前に有権者にアピールする狙いもある。

ポーランドがワルシャワの戦いでソ連に勝利して103年となったこの日のパレードでは、同国や他のNATO加盟国の兵士2000人が首都を行進し、200の軍事装備品や92機の航空機が披露された。

ブワシュチャク国防相は兵士や市民を前に「8月15日はワルシャワの戦いの英雄に敬意を表し、祖国を守る現役兵士に感謝するだけでなく、われわれの強さを示し、ためらいなく国境を守る強力な軍を築いたことを示す絶好の日でもある」と述べた。

2015年から政権を担っている保守与党「法と正義(PiS)」は軍の規模を2倍に拡大し、今年の国防費を対国内総生産(GDP)比4%前後にする方針を示している。

最終更新:8/16(水) 9:30 「ロイター」より
今やNATO(北大西洋条約機構)の一員であるポーランド、そのポーランドが15日、首都ワルシャワにて過去最大となる規模の軍事パレードを展開したけど、ウクライナ侵攻を止めないロシアに「我々の軍事力はロシアよりも強大だ」って圧をかける狙いもあるし、今年10月に総選挙を迎えるポーランド、現政権である「法と正義(PiS)」にすれば軍の規模を2倍とすることで国防費をアップさせ、有権者に強いポーランドをアピールする狙いもあり、いわば国内外に向けたアピールです。
ウクライナを支援しているアンジェイ・ドゥダ大統領だけに、自分の国は自分たちで守る!! ロシアに再びポーランド侵略を許してはならん!! って強気な姿勢です。

「8月15日はワルシャワの戦いの英雄に敬意を表し、祖国を守る現役兵士に感謝するだけでなく、われわれの強さを示し、ためらいなく国境を守る強力な軍を築いたことを示す絶好の日でもある」と兵士や市民を前にこう述べた国防相ですが、こういう姿勢、日本の政治家も見習ってほしいものだ。
この日はポーランドにとって特別な日ですが、1919年にロシアの支配から独立を果たしたものの、その翌年にロシア赤軍が再びポーランドを占領しようと攻め込んできたけど、これを撃退して勝利したことで先人に敬意を払い現役の軍人に感謝するってことです。

常日頃から戦争反対、平和が一番としか言えない日本の反戦反核団体にこういう話題を見せたくなりますね!! 自分の国は自分で守るのが当たり前だ!! って意識がなければホントの平和は勝ち取れないことを理解しなければいけない。地政学的にロシアやドイツというランドパワー国家に挟まれたせいで、度々侵略されて占領もされた不幸な歴史を持つポーランド、こういう歴史から得た教訓は国防力強化ってことです。

theme : 軍事・安全保障・国防・戦争
genre : 政治・経済

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